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FLY FISHING in 田川・大谷川(栃木県)

7月18日、栃木県は田川,大谷川へ出向いた。なんでわざわざ仙台から栃木かというと,大学時代のサークルのメンバーでバーベキュー大会を開催するという話に便乗してのことだ。(リンク | KENNY FINのバーベキュー大会 in 鬼怒川)それに妊娠9ヶ月の妻の出産前の最後の里帰りも兼ねている,いわば一石三鳥の旅である。幸い,3連休取ることもできたし思いっきり楽しめそうだ。
 サークルのイベントで俺が行くとなれば,用事がない限り古舘も当然参加である。古舘は前日の合コンの疲れも抜け切らぬまま,仙台を後にした。

7:00に仙台を出て,妻の実家に着いたのは10:30。以外と早く着いたので余裕を持って昼飯を食ってから釣りの準備を始めた。
 田川は川幅は狭いものの,ヤマメの釣れる川として有名で,私が学生の時には時々訪れていた所だ。週末にはフライフィッシャーの姿も多く見受けられた。渓相の良い里川といった感じである。しかし気になることがあった。それは上流部で大規模な護岸工事が行われていたため,その影響が心配される。川を覗いてみると魚影が確認できる。青い魚体である。んっ,こんな所にイワナなどいるはずがない。いやな予感がする。

早速,入渓してみると,前日の雨のため結構増水していて流速もかなり速い。荒瀬での釣りはあきらめ,瀬の開きを狙う。開きにさしかかる位置の流心で古舘がライズを発見。キャスティングするも距離が遠くライズポイントにフライを落とせない。代わって私もチャレンジするが流心の流れが速くうまくメンディングできない。ポイントに近づこうにも今の深さがちょうど腰のあたりでこれ以上進めない。思い切って上流部から攻めることにする。ここで古舘と別れ,古舘はさらに上流部へ向かう。
 先ほどのポイントの上流部に入り,#12のエルクヘアカディスをスラックキャスト送り込む。すると一発でヒットした,が様子がおかしい。引きがほとんど感じられない。寄せてみるとなんと今シーズン初のウグイ君,それも体長10cm程度のチビウグイだった。ちょっとショックを受ける。これから先ももしやと思い#10サイズのフライを使うと案の定,アタリはあるが全く喰わない。この川はハヤ川になってしまった。古舘も状況は同じだった。どうりで土曜日なのに全く人がいないはずだ。

そうと分かれば早めに切り上げてイブニング目的の大谷川へ向かった。この頃から雲行きがとっても怪しくなる。30分程度で大谷川に着いた。古舘は少し疲れ気味のようだ。やる気を失いつつある。
 大谷川も県内では有名な川なので,すでに多くの人が入渓していた。プレッシャーが高そうだ。まず古舘が川岸近くの沈み石の脇にフライを落とす。一発目は反応無し。二発目でアタックがあったが,古舘はフライが見えないらしくフッキングできなかった。魚体白かったのでたぶんあれはヤマメに違いない。惜しいことをしたね。それから30分ほどロッドを振るとどこからともなく雷鳴が・・・
 これからというときに夕立とは非常に残念だ。しかし栃木県の夕立の凄さは半端じゃない。大学時代はよく布団を濡らしたものだ。泣く泣く岸に上がったがそのとたん土砂降りの雨になった。おまけに雷ゴロゴロ,稲妻ピカピカ。早めに上がって良かった。

結局この日は2人合わせてチビなウグイが一匹のみ。釣れない方が良かったと思わせる釣果である。 というわけで写真はなし。
 次がんばろ〜っと。

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