'98 フィールドノート タイトルロゴ


FLY FISHING in 広瀬川水系・N沢(宮城県)

8月13日(木)、広瀬川水系・N沢に行ってきた。 昨日に続いての連続釣行だ。 疲れも少し残っていたので、のんびりと遡行するつもりで家を出た。R286をひた走ること1時間、新N橋に着いた。ここから入渓してもいいと思ったのだが、上流部に大きな堰堤があるのでその上から入渓することにした。これが大当たりだった(といってもたくさん釣れたわけでじゃない)。
 少し林道を走ると、なんと護岸工事をしているではないか。さっきのポイントから入渓しなくて良かった。(^。^;)ホッ!
 さらに林道を走り、堰堤上部に到着した。まさに堰堤のすぐそばの河原に車を止め、入渓の準備を始めた。夏休みということもあり、河原では2〜3家族がバーベキューを楽しんでいた。ウェーダーを履いた私の姿を子供たちが不思議そうな目で見ている。たぶん彼らには「変なおにいさん」と思われていたに違いない。それはそうと、ここは家族できても良さそうなところだ。久しぶりに川遊びをしたくなった。また私が釣りに行ってる間に妻と子供は自然の中でお昼寝できる。(これは釣り人の都合の良い想像か?)

N沢の渓相
N沢の渓相
入渓し、人のいなくなった辺りから釣り始める。 家を出る前はのんびり釣行を考えていたが、いざ流れに立つとそんな考えは吹っ飛んでしまう。スキーの時と同じだ。いくら疲れていてもピステに立つとガンガンに滑ってしまう。若いからできることなんだろう。
 前日激しい夕立があったため、水量が多く、笹濁り状態。流れに足を取られる。 川幅は結構広く全体が荒瀬になっていて沈み石も多く、ポイントが散在しているが逆に言えばポイントを絞りづらい。
 最初に結んだフライはボディカラーが濃赤、ブリーチヘアのE.H.C.#14。 しかし、問題点が1つ、それはこの日のE.H.C.のウィングに使用したブリーチのエルクヘアの質が悪かったので、きっちりと浮いてくれないことだ。 そこで手持ちのフライで浮きのいいナチュラルヘアのE.H.C.を使用した。 でも、流れの激しいところ、日陰または夕刻からのナチュラルのエルクヘアはやはり視認性に欠ける。 「安易な安物買い」が悔やまれる。
 ともかく、魚がすれだしているこの時期にはこの番手を最初に使っている。 幸い先行者がいなかったので、ベーシックなポイントを攻め上がった。

一発目は石の下流の流れが緩いところから次の流れが始まるぎりぎりのところで20cm程度のイワナが出た。 とりあえずデジカメで撮影した。 このデジカメも問題ありで、つい3日前にアスファルトの上に落としてしまい、電池ブタの部分が破損してしまっている。フタを押さえて撮影はできるが次の釣行までには修理しておこう。
 この時期はどこでもこの程度がアベレージサイズなんだろうか? そして体色がかなり薄い。餌が豊富な河川の魚は徐々に体色が薄くなると聞いたことがあるが、この沢はどうなんだろう。
 空にはたくさんのトンボが飛んでいる。そういえばイワナの腹もオレンジがかっている。もうこんな季節なんだなと実感してしまう。

今日の獲物 <体長約20cmの岩魚>
今日の獲物
2発目は大きな淵からの流れだしで、やはり20cm程度のイワナが出た。フライは赤茶ボディのパラシュートアント#16。 どうやらボディカラーは赤っぽいのがいいようだ。それからしばらく釣り上がり、6匹ほどのイワナを釣ることができた。 しかし17:00ぐらいから徐々にぐらいに雲行きが怪しくなってきた。確か天気予報では「晴れのち曇りところにより雷」だったはず。 ここまでの流れには大きな淵や落ち込みがあったが、もし夕立が来たら確実に帰れなくなる。 しかしそれよりも重要なことを思い出した。 たしか愛車グランドワゴンは水辺ギリギリにところに駐車したはず。ということは大雨が降れば流されてしまう、いや、堰堤からダイビングする可能性だってある。 私は後ろ髪を引かれながらも納竿し、夕立がこないことを祈りながら沢を降りた。

無事帰還できてホッとした。 堰堤から下を覗いたが、ここから落ちたら全損だ。しかし「全損で車両保険が降りるな。ほしかったロッドとリールが買えるぞ。」などと馬鹿なことを考えてしまった。
 かなりイカれてきた。
この日はイワナが8匹釣れた。 この時期としては上々の釣果だろう 久しぶりに楽しい釣りができた。


1つ前に戻る ホームへ 次へ進む