禁漁直前釣行第1弾 FLY FISHING in 湯川(栃木県)
最近妻の実家から釣りに出かけるときには昼食後、一服してからの14:00というのがお決まりとなっている。この時間に出発しても釣りが楽しめてしまう、本当にすばらしい立地条件だ。それを狙って結婚したというのもまあ理由の1つかな。そんなことはさておき、国道120号線を戦場ヶ原の入口にある赤沼茶屋を目指した。前回と同様平日ということもあり、渋滞もなく15:00に当地へ到着した。
天候/晴れ|曇り、気温/17℃、水温/12℃、前日までの雨のため少し濁っている。水生昆虫のハッチ特定できず。 写真右の木立の奥に、下流から見て流れが左に変わるポイントに比較的大きなエグレがあった。対岸からそのエグレの岸側ギリギリのところに#16の濃色系のエルクヘアカディスをキャストして時々メンディングを加えながら様子をうかがった。出るとしたらここかな、というような流れが岸にぶつかるまさにそのポイントできっちり出てくれた。湯川のブルックは本当に素直だ。残念なのはいかにも成魚放流の魚体であることだが、それは贅沢というものだろう。とりあえず1匹目に感謝。 この先の流域は川幅が狭くなり、流れも急で水深も結構ありウェーディングは無理そうだ。しかしちょっと周りを探すと右岸の藪に人の通った跡が道となって残っている。この道を通って岸から竿を出しながら釣り上がっているのだろうことは想像できる。確かに岸から川面をのぞき込むと数匹のブルックがバイカ藻の上をユラユラと泳ぎながら、時折何かを捕食している。これはチャンスと思い、早速カディスを流した。フライがブルックの鼻先に来たとき「スーッ」とフライめがけて浮上してきた。「もらった!」と思った瞬間、定位していたポイントに戻ってしまった。それからフライをとっかえひっかえ間隔をおいて何度か流してみたが結果は同じだった。反応はするが食いつかない。フライセレクトが甘いようだ。しかし手持ちのフライはほとんど試したので諦めざるを得ない。まさに「見える魚は釣れない」状態だ。まだ湯川でハッチする水生昆虫をできてないので仕方ないと自分に言い聞かせてその場を去った。
しばらく右岸を藪こぎし、水面を眺めながら釣り上がったが、どこからかともなく「ゴロゴロッ」と雷の音が・・・。大学で雷の研究をかじった私にとって雷の後の天候は想像に難くない。風向き、雷鳴の聞こえる方向、稲妻が光ってから雷鳴の聞こえる時間等を考慮して、この後戦場ヶ原を襲うだろう強烈な雷雨の降り出すまで時間を大まかに計算する。
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