◆ポイントの条件
野鯉が快適にエサをとることが出来る所というのが一番ですが、実際にはその条件を完全に満たしている所というのは少なく、相対的なものになります。
快適ということは、快適な自然環境、安全な環境、豊富なエサ等の条件が揃っていることですが、そうでなくとも野鯉は生きるためにはエサを食べなければなりませんから、自らの生息する範囲内でより条件の揃った所がポイントとなります。
それでは、各項目別に具体的なポイントを挙げてみますと、次のようになります。
(1)エサの豊富なポイント
淵の落ち込み
淵尻
用水の落ち口
合流点
掛け上がり
岬
出っ張り
潮目
藻や水草の生えている所
(2)安全なポイント
危害を加えるものの無い所
淡水の王者である野鯉にとって、最大の敵は、人間です。成長した大鯉にとっては、それ以外のものは、たいした脅威にはなりません。したがって、漁師や釣り人の入らない場所は、それだけでも十分ポイントとなり得ます。穴場とは、概してこういう所の事を言います。
身を隠すだけの水深のある所
全体に浅い場所では、その中で深くなっている所があればそれだけでポイントになります。例えば、浚渫して掘り下げた所とか、流れによってできた澪筋とか、えぐれた所等です。
障害物の蔭
オダ、エリ、真珠棚、岩、石、沈床、杭、乱杭、テトラ、木陰、ブッシュ、藻、水草、ゴミ、急なカケアガリ
(3)快適な自然環境のポイント
酸素が十分にある所
適水温に近いところ
水質が活性を低下させない範囲にある所
流速が許容範囲にある所
水底の地質が泥もしくは砂地等の身体に優しい所
以上が項目別の野鯉のポイントですが、それを実際のフィ−ルドに合わせて、具体的に挙げると以下のようになります。