ハリス
皆さんは、針にハリスを結ぶ時、何を基準にして結んでいるのでしょうか?
色でしょうか、強度でしょうか、それとも柔らかさでしょぅか?
長さは、どのように決めているのでしょうか?
ハリスは、針とオモリや道糸との間の力を伝える、重要な役割りを有しています。
ハリスの強度や長さ、そして硬さは、針の掛かり具合からやり取りに至るまで、重要な影響をもっています。
これらの場合にも、針掛かりのメカニズムが、それらを決定するのです。
くどいようですが、ブッコミ釣りに措いては、エサを吸い込む時に針が掛かる訳です。
その為には、支点となるオモリとの距離が短いほど、効果は高くなり、長いほど効果は低くなります。したがって、ハリスの長さは、柔らかい水底や奥深く飲み込む生きエサの場合などを除いて、短い方が効果を発揮します。仕掛けを投入した時に、仕掛けを手前に引く動作は、ハリスの弛みを取り針掛かりを良くするという効果も発揮するのです。
また、ハリスが固いと、針先が抵抗の掛かる方向に向くという運動が妨げられ掛かりが悪くなります。
色や透明度に就いては、ブッコミ釣りでは、ハリスが水底に這うため殆ど影響はありません。最近、透明度の高いナイロンで無く、柔らかい編み糸が多くハリスに使われるのは、この理由からなのです。
ハリスの強度は、針の強度を上回っても不必要なだけです。その分しなやかさが失われ、針本来の動きを制限する事になりますので、意識してその効果を狙う時以外は針より落とします。