釣刊的サビキ仕掛け

サビキで狙う代表的な魚といえば『アジ』と答えるひとが多いと思う。では簡単に釣れるのか?答えは『NO』である。
船でアジがいる場所に行き釣るのと違って陸っぱりからだと当然そこにアジがまわって来ていないと釣れない。
時間帯釣り場所によっても差がでる。より楽しく、たくさん釣るために仕掛けも重要なポイントとなります。
このページでは今までのサビキ釣りの経験&情報を基にサビキ仕掛けについて考えます。
*陸っぱりからのサビキは6月〜12月が良く釣れます。

投げて釣るサビキの仕掛けは効果抜群!

茨城で釣りをするようになった頃、ちょうどサビキのシーズンでした。私とスーさんはそれまでサビキを投げて釣る方法を知らなかった。
ある日、堤防で投げサビキでアジを釣っている釣り人が3人いた。しかもコンスタントに釣れているではないか。
昼間なのに連続でこんなに釣れているのを見たのは初めてだった。(もちろん船は例外)
「今日は釣れる!」そう思い、我々は堤防の手前で竿を出した。コマセも出して棚も変えてみた。しかし我々には一匹もアジは掛からない。
「何故だ?何故なんだ!」投げている人は釣果を伸ばしている。
「昼間は堤防近くにはアジが寄ってこないのか?」「地方独特の釣り方なのか?」
いろいろな疑問があったがその時の悔しい思いは今でもよく憶えている。
*朝マヅメ、夕マヅメ〜夜釣りは堤防の手前でも十分釣れます。この釣り方は後半を参照してください。

それからだった。釣り仲間からいろいろ教えてもらい、自分なりに投げサビキのスタイルを作り上げていったのです。
おかげさまで、平成12年にはたくさんの種類の魚を釣ることができた。
その経験を皆さんにお役に立つべく現在の仕掛けをご紹介します。
*東京湾で釣りしているときは投げサビキをやっている人を見たことがなかった。

いままで堤防の手前(際)でしかサビキ釣りをしたことのない方、だまされたと思って試して見てください。
きっと釣果はUPすることでしょう。「えっ、だまされた?」挑戦を続けて下さい。そして、いろいろ工夫してみて下さい。あとは運ですね。

準備するもの

竿:私の今使っている竿は遠投用(ガイドが大きめ)磯竿の3号で長さは5.3mと5.4m
リール:通常は1000番リールでも十分ですが大物に対応するには3000番か4000番のスピニングリールが良いでしょう
:新素材(値段も高いしサビキ釣りでは必要ないかも)の2号か普通の糸なら3号(イナダ、カンパチ狙いであれば4号)

仕掛け

1.ウキ止め
これはウキ止め糸でもいいのですが棚を調節する場合、ウキ止めゴムの方が楽なのと次回もそのまま使えるのでこれを選択している。
私のお気に入りは「NAKAZIMAのスーパー(SupeR)誘導ウキ止めゴム」のサイズはMで摘要糸3〜5号。
これを糸に通すときは水(海水)を付けながら通します。そのままだと摩擦熱でウキ止めゴムの穴が広がってしまいすぐ、ずれてしまいます。
ちなみに新素材の糸を使うときはゴムは滑るので適しません。その場合は浮き止め糸をお薦めします。

2.シモリ玉
次にこれを通します。糸の太さに応じて適当な大きさのものを選べばOKです。

3.ウキ
これは遠くに飛ばすときは認識性の高いもの。
普通は10号か8号を使っていますが風が強い場合や潮の流れが速い場合は15号もたまに使います。
浮きにおもりが内蔵(ウキのオモリ負荷表示 8−2この2の部分がオモリ2号分を表す)されているものは食い上がった時に浮きが完全に横にならないのでお薦めできません。

4.コマセかご
種類はたくさんありますが、いろいろ試した結果、写真のサブマリンS(スタンダード)に落ち着きました。(類似品でもOKです。)
普通は船で使うものですが、コマセの出方がほどよく効果的です。
コマセかごの中には冷凍オキアミを入れます。

5.仕掛け
こちらも種類はたくさんです。堤防の手前で釣る時はトリックサビキが一番いいので投げにもたまに使います。以外と絡まりません。
メーカーはMarufujiで「改良トリック仕掛(10本針)夜光ぬりの5号」を使用。(最近では同メーカーでいろいろな種類があります)
針がダブルで付いているのと針の蛍光・夜光ぬりが効果を発揮。冷凍のアミコマセを針にこすり付けるのがさらに良い。
通常は320円と高いので特売時にはまとめ買いしておくと良いと思います。

他の仕掛けは6本〜8本の針4号〜8号を使用したり、良型狙いの時は写真の3本針の「飛ばしサビキ仕掛」を使います。
針についている飾り(バケ)は色や素材が多数ありますが海の状況(濁り具合)や釣り場、時間帯でHIT率は変わってきます。
一般的には針にオキアミを付けるのが良しとされています。(普通は無くてもOKです)
ワカシやカンパチを狙う際にイカの短冊(縦3cm幅1cm)を付けてもおもしろいと思います。(思わぬHITが!)

大物&小物を同時に狙う時は違う種類のサビキ(針の大きさや色違い等)を連結して使用するのも一つの方法と思います。
釣り場が混んでいて2本竿を出せない時にはお薦めです。
ただし、仕掛けが長くなりすぎると絡まりやすくなるので長い仕掛けの場合は半分ずつにして取り付けるとか
コマセかごの上下にそれぞれセットする等の工夫をしたほうが良いでしょう。

他には・・・安いサビキでも馬鹿にできません。結構釣れますよ!
↑特売!3組入で180円
私もよく使います
↑2組入りでなんと100円
目玉商品ですぐに完売
↑夜釣りで威力発揮

↑大物狙いに。半分にして他と
連結すると良いかも
↑たまに使用します。


6.おもり
ウキに合わせて選べばOKです。

※ 上記1〜6を順番に取り付けていきます。浮き止めを通し、シモリ玉を通す。浮きを通してから糸とカゴを結ぶ。
   この段階で浮き止めの位置(棚)をある程度、調整すると良いでしょう。
   そしてカゴにサビキ仕掛けを取り付け最後におもりを付ければ完成です。

イメージ図

浮き止め
シモリ玉
浮き
カゴ
サビキ仕掛け





おもり



棚はどうするか?

これも重要なポイントです。昼間、アジはほとんどべた底にいます。水深のある海で釣る場合は棚を深くして下さい。


朝マヅメ・夕マヅメ・夜釣りの釣り方

この時間帯は堤防際でもアジは釣れます。ただし、仕掛け以外に竿の長さや堅さも重要なように思います。
少ない私の経験からすると竿は磯竿で長い方が良いと思います。
何故ならアジは堤防際の1m先位にはあまり近寄ってこないようなのです。(ヘチにはあまり寄ってこないのです)
ですから堤防に置く場合は長めの磯竿(5.3m)がいいですし手で持って釣るのなら(かなり疲れます)3mほどの長さが必要。

私は過去同じような経験をしているのです。(短い竿では釣果が伸びない)
それは友人と夜釣りに行ったときのこと。私の友人は磯竿5.3で釣り、私は磯竿がないので3.9mの投げ竿で釣った。
二人とも堤防際に置き竿にしてあたりを待つ。釣果は3倍違った(^^;)その後すぐに磯竿を購入しました。。。
他にもまわりで釣果の伸びない人を何度も目撃しています。棚や仕掛け以外にこんな盲点があったのです。

皆さんも周りが釣れているのにこちらの釣果が伸びないのは何故だろうと感じたら堤防から少なくとも2m先に仕掛けを投入して見てください。
きっと釣果は伸びるはずです。

磯竿の堅さは1号〜3号で良いと思います。1号は非常にやわらかくアジが掛かったときバレにくいです。
カンパチ、ワカシやソウダガツオ等の場合は3号以上がいいです。

棚は時間帯によっても違うのですが夜釣り等では比較的浅いところまで浮上してきたりします。
特に投光器など明かりをあてて釣る場合は浅いようです。

仕掛けはトリックサビキ以外にその日によって(潮や海の濁り具合にも左右されます)
HITカラーがあったりしますので周りで良く釣れている人の仕掛けを観察するのも一つの手でしょう。
個人的には針のチモトに蛍光色が塗ってあるものや白系のハゲガワ、フラッシャー(キラキラしら髭のようなやつ)付きのサビキ仕掛けも良いと思います。

良い仕掛けは高いのですがそれなりの釣果は得られます(^^)
バーゲン品もトリックサビキと同じようにアミコマセをこすりつけて釣ると釣果が伸びます。

投光器は夜釣りで威力を発揮します。無い場合と比べると倍から3倍差がつきます。
明かりを海面にあてて一番明るい中心からずらして(暗くなるところの境目)仕掛けを投入するといいようです。
太刀魚の活性が高い時にはアジが逃げてしまうので、そんな時は使用しない方が良いかも知れません。

さあ、準備完了!満足のいく釣果をめざして頑張ろう!!


おまけ企画 船の仕掛けを応用できないか

イナダ(40cm以上)&もしかしてカンパチ&ひょっとしてヒラマサを狙うためにこんな工夫はいかかでしょうか?

船でイナダを狙う時に「タコベイトを使ったら釣果が伸びた」という話を聞いたことがある。
水深がある堤防からサビキをする場合、船に乗っているのと変わりない仕掛けで挑むのもおもしろいのでは?
但し、船の場合は仕掛けを常に動かして誘う場合が多いので堤防ではいかに潮にのせて揺らつかせるかが鍵かも。

実験としてこれからタコベイトを大きめの針に付けてみたりウイリーを試してみたい。
他には普通のサビキに大きめの針を1本だけ追加してそこにワームやベイトを付けたりして反応を見る。

その結果は後ほど報告します(記 02/09/23)