悟郎と魔窟堂のオ○ク講座


悟郎「・・・・・・・・・・・・」

魔窟堂「ん? どうした猿藤。だまりこくって」

悟郎「なんで・・・・・・・・・」

魔窟堂「?」

悟郎「なんでじっちゃんが相手なんだよ〜〜〜!!!」

魔窟堂「なんだ猿藤、わしでは不服だと言うのか?」

悟郎「だってよ〜〜〜。他の講座じゃ女の子といっしょじゃねぇか。そうしたら俺は紫音お嬢さんや、柚子や牡丹。
百歩譲ってもミ−アとか沙羅沙とやるのが普通なんじゃねぇのか?なのにどうしてじっちゃんなんかと・・・」

魔窟堂「ふっ、そんなことか。決まっとるではないか、うら若きお嬢様方とお前を二人っきりになどできるものか。
お嬢様方にもしもの事があったら大変だからな」

悟郎「もしもの事か・・・。否定できねぇかもな。じゃあその事はしょうがねぇとして・・・」

魔窟堂「なんじゃ? まだなんかあるのか?」

悟郎「たりめ〜〜〜だ!!! なんなんだこのバックは!!!!!!」

魔窟堂「わしの趣味だが?」

悟郎「・・・・・・・・・・・・。じっちゃ〜〜〜ん、勘弁してくれよ〜〜〜」

魔窟堂「お前にはこれの素晴らしさがわからんか。フッ、まだまだ若いな」

悟郎「(・・・わかりたくねぇよ)」

魔窟堂「それよりも、さあ早くオタクの美学を語ろうではないか。待ちきれんぞ」

悟郎「ったく、わかったよ。・・・ってもな〜、語ろうにもオタクに美学なんぞ・・・」

魔窟堂「バカモノ!!!」

悟郎「どわっ!!」

魔窟堂「オタクに美学を感じずになにが美学か!!! アニメ・ゲ−ム・コミックその他諸々、これらをとことんまで追求し己の血肉となるまで愛し続ける。この行為を美学と呼ばずになんと呼ぶ!!!」

悟郎「わ、わかった。わかったから落ち着けじっちゃん」

魔窟堂「ハアハアハア」

悟郎「しっかし、今更ながら思うけどじっちゃんはオタクの鑑だな」

魔窟堂「それはわしにとっての最高の褒め言葉だな。わしはオタクであることに誇りをもっておるから」

悟郎「・・・誇りねぇ」

魔窟堂「オタクを軽く見てはいかんぞ、猿藤。オタクとは日本が世界に誇れる輝かしい文化であり財産なのだ」

悟郎「・・・をいをい」

魔窟堂「嘘だと思うなら海外の辞書を調べてみるといい。OTAKUというキ−ワ−ドが見つかるはずだ。これぞ海外で立派に地位を確立したなによりの証拠!」

悟郎「じ、辞書か。辞書って字ばっかの小難しい本だよな。そっか、そんなもんにまで載ってるのか。オタクって凄えんだな」

魔窟堂「今頃気付くとは。情けないぞ、猿藤」

悟郎「すまねぇ、じっちゃん。俺、字ばっかりの本を読むと30秒で寝ちまうんだよ」

魔窟堂「まあ良い。手遅れになる前に気付いたのだ」

悟郎「手遅れになっちまってたらどうなってたんだ?」

魔窟堂「アニメもゲ−ムもコミックも理解出来ず、あまつさえ敵対までしてしまう、P○Aのような人種になってしまうのだ」

悟郎「ゲッ! それは勘弁してもらいてぇな。でもま、そうならずに済んだんだ。じっちゃん、感謝してるぜ」

魔窟堂「フッ、気にするな。他でもないお前の為だ」

悟郎「じっちゃん・・・」

魔窟堂「猿藤・・・」

悟郎「・・・・・・・・・・・・」

魔窟堂「・・・・・・・・・・・・」

悟郎「・・・・・・・・・・・・」

魔窟堂「・・・・・・・・・・・・」

悟郎「・・・って、やめろ〜〜〜!!! なんだこの雰囲気は!!!」

魔窟堂「決まっているではないか。このコ−ナ−お約束のこっ恥ずかしいほどのラブラブ展開だ」

悟郎「なんで男同士でそんなうすっ気味悪いことをしなきゃなんねぇんだよ!!!」

魔窟堂「何を言うか、猿藤。オタクにはちゃんと”やおい”という耽美な男同士の世界があるわい。良い機会だ、お前にもしっかりと教えておいてやろう」

悟郎「い、いい。NO! 遠慮しておく。知らない世界の一つや二つあったって・・・」

魔窟堂「照れるな、猿藤」

悟郎「照れてねぇ!!!」

魔窟堂「フッフッフッ。今日は寝かせんからな。」

悟郎「あ〜〜〜れ〜〜〜!!!
お助け〜〜〜〜〜〜!!!!!!」






Hiro



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