和樹と瑞希の漫画講座

和樹「こんにちは、新進気鋭の漫画家千堂和樹です」

瑞希「皆さんこんにちは、高瀬瑞希です。それにしても、新進気鋭かぁ。嘘ではないんだけど、普通自分で言うかなぁ?」

和樹「ほっとけ」

瑞希「ま、いいけどね(クスクス)。・・・え〜と、ここでは千堂先生が漫画の描き方を教えて下さるそうですが?」

瑞希「いけなかった? この方が雰囲気が出ると思ったんだけど・・・」

和樹「先生って呼ばれるの、あんまり好きじゃないんだよ」

瑞希「そうなんだ。じゃ、普通にしよっと」

和樹「頼むよ」

瑞希「はい! 先生!!」

和樹「くぉら!!!」

瑞希「アハハ、冗談よ冗談。それじゃ和樹、お願いね☆」

和樹「あいよ。え〜と、それでは漫画の描き方ですけど、基本的に漫画は、次のような過程で制作されます」



●字コンテ→ネーム(絵コンテ)→下書き→ペン入れ→仕上げ●



瑞希「へぇ〜〜〜。けっこういろいろとやる事があるんだね」

和樹「これでも、かなり簡略しているんだけどね」

瑞希「ねぇねぇ。この字コンテって何なの? 他のは何となく見当がつくんだけど・・・」

和樹「字コンテっていうのは、ストーリーを作る作業のことだよ。そのやり方は人によって千差万別だけどね。
箇条書きにしておおまかな流れだけを作る人もいれば、それこそ小説のような物を作り上げてしまう人だっているし」

瑞希「ふ〜〜〜ん」

和樹「そして、そのコンテを元にネームを描いていくんだよ。ちなみにネームっていうのは、コマ割りを考えたり、人物や吹き出しの位置を決めたりする作業っていえば分かり易いかな。ちなみにプロの作家はこの時点までに編集さんと何度も打ち合わせをするんだよ」

瑞希「そして何度もリテーク(やり直し)をくらうわけだ」

和樹「うっ。そ、そういう事もあるかな。た、たまには・・・」

瑞希「(たまには、ねぇ。)・・・そうして、編集さんのOKが出たら下書き、ペン入れ、仕上げへと進んで行く訳だね」

和樹「そ。ちなみに仕上げってのはここでは便宜上一つにまとめてあるけど、次のようにいろいろな作業があるんだよ」





瑞希「これだけの作業をしてやっと完成かぁ。漫画を描くのって大変なんだねぇ〜〜〜」

和樹「そうなんだよ〜〜〜。大変なんだよ〜〜〜。とっても疲れるんだよ〜〜〜〜〜〜」

瑞希「ホント、いつもいつもご苦労様」

和樹「だ・か・ら」

瑞希「? ・・・だから?」

和樹「だから、瑞希の躰で優しく癒してくれ〜〜〜〜〜〜!!!」

瑞希「えっ! ちょ、ちょ、ちょっとぉ〜〜〜〜〜〜!!! あっ、ダメッこんな所で・・・、そんな・・・」


大志「なにをやっとるか! マイブラザー、アーンドマイシスター!!!」

和樹・瑞希「「うわ〜〜〜!!!!!!」」

大志「まったく貴様等、この漫画講座という大事な責務をほっぽり出してイチャイチャしおって」

和樹・瑞希「「・・・・・・・・・・・・(ポッ)」」

大志「え〜〜〜い、情けないぞ、同志!!!」

由宇「ほんまやな〜〜〜」

南「こんな公共の場でそんな事。・・・は、恥ずかしい」

詠美「ま〜〜〜〜〜〜〜〜〜ったく、超、超、超不潔〜〜〜!!!」

和樹「ゲッ! みんな、いったいいつから・・・」

由宇「あんたらがラブラブかましとった時からや」

南「お二人のせっかくの晴れ姿ですから、皆さんといっしょに応援に来たのですが・・・(ポッ)

瑞希「・・・・・・・・・・・・(真っ赤)

和樹「いや、あの、これは・・・」

大志「同志!! 貴様がそんな軟弱な奴とは思わなかったぞ!」

由宇「これは心身共に一から鍛え直す必要があるなぁ」

和樹「お、おい」

詠美「超々スパルタでいくからね!!!」

南「わたしもお手伝いします」

瑞希「ま、待ってよ〜〜〜」

和樹「そ、そんなお気を使わずに・・・(汗)」

大志「グダグダうるさいっ!!!皆の者!かかれ〜〜〜〜ぃ!!!」

由宇・詠美・南「「「おぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」」」

瑞希「ひえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

和樹「こんなオチかい〜〜〜!!!」




Hiro


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