私立了承学園
SHR:「今週の目標」


 

「う〜〜〜ん。」

「ふあぁ・・・・眠いなぁ。」

「私もちょっとつらいです・・・・・・・あ、祐介さん、まだ見てるんですか?」

「うん。ずいぶん沢山あるから迷っちゃって・・・・・。」

「でも正直、どこがどんな所かまだよく解からないですよね。」

「瑞穂ちゃんはもう決まったの?」

「いえ、実は私もよく解からなくて・・・・・一応県内の国立と、後は文学部がある所を・・・」

「志望校なんて焦って決めても得はしないんだから、もっと大きなことのほうを

先に考えてからの方がいいんじゃない?どんな仕事をしたいか、とか。」

 

『国公私立大学ガイドブック』を開いている僕を中心にそんな話をしていると、

がらっと教室の入り口が開いて今日最初の先生が入ってきた。

 

「みなさん、おはようございます!」

「「「「おあよざいま〜〜す。」」」」

 

ゆったりとした笑みを湛えて教室に入ってきた秋子さんに、僕、沙織ちゃん、瑞穂ちゃん、

香奈子ちゃんが唱和する。瑠璃子さんもそっと透明な笑みを浮かべて会釈と礼の中間

ぐらいの角度でお辞儀をし、秋子さんに応えた。

 

今日は月曜日―

1週間の最初の日で、今はその最初のHRの時間だ。さわやかないい天気だけど、まだちょっと

頭がしゃきっとしない。

 

「ん〜〜?なんだかみなさん、ちょっと眠そうですねぇ?」

「あく・・・あ、すみません、夕べはみんな遅くまで勉強していたものですから・・・。

今度一般部のほうで模試があるんで、せっかくだからみんなで受けようってことになりまして。」

「あら、そういえばそんなものもありましたね、お疲れ様です。」

 

少し意外そうな顔をしていたけど、秋子さんは納得して労をねぎらってくれた。

 

うちの家族は全員が高校生だから、将来のことを考えれば当然進学も選択肢に入ってくる。

そうなると一般部と同様の勉強もやっぱり必要になってくるわけで、模試を受けるのもその一環。

以前は自発的に模試を受けようなんて思わなかったけど、生活が変わるとみんなでするそういう

勉強が妙に新鮮だったりするから不思議なものだ。まあ実のところは「勉強すること」より

「好きな娘と一緒」、という部分が一番うれしいんだけど。

 

「でも、あまり深夜に根詰めすぎないようにして下さいね?能率も落ちますし、夜は他にもいろいろ、

勉強していただきたいことがありますから。」

「で、でも、日中はなんだかんだで結構時間とられちゃうんですよ。それにみんなでやってると結構熱中

してきて遅くなっちゃったりもしますし。」

秋子さんの言わんとする「他の勉強」がなんとなく想像できてしまったので、言われる前に前半部分に返答

して、後半は流すことにした。この上「夜の宿題」でも出されたら寝る時間がなくなってしまう。

「それもそうですね・・・・・・・解かりました。この件については他の先生方にも相談してみましょう。」

「はぁ・・・。よろしくお願いします。」

 

後でガチャピン先生が「暗記パン」とか怪しいアイテムを持ってきたらどうしよう、とかちょっと思ったけど、

とりあえず建設的な結論に行き着いたみたいなので口には出さないことにした。心配かけるといけないから

今日は早めに寝ることにしようかな、とか思っていると、他の家族のことも気になったらしく、秋子さんが

尋ねてきた。

 

「今度の模試というのは藤田家の皆さんとかも受けるんですか?」

普段はあまり意識させないけど、こういうときの秋子さんはやっぱり理事長さんだ。

 

「いえ、受けるのはうちと、あと・・・塚本さんも受けるって言ってたっけ?」

「うん、こないだパフェおごってあげたときそう言ってたよ。」

「千紗ちゃん、すっごく成績いいんですよね。いつもいろいろ教えてくれて・・・。」

沙織ちゃんと瑞穂ちゃんが次いで補足してくれる。塚本さんは時々図書室で会うので、みんなで一緒に

勉強する事もある(恥ずかしい事に、つい最近まで同級生だって知らなかった)。

噂に違わぬがんばりやさんで、普段からコツコツ間違いを直して、本番ではきちんと完璧になっている

のが凄い。これって一番基本的な勉強法なんだけど、なかなか実践できる人は少ないんだよね。

 

「藤田家にはセリオさんがいるから、わざわざ模試受けにいく必要とかないのよね。」

香奈子ちゃんがちょっと羨ましそうに言う。確かに家族にプロ級の先生がいるのはすごく心強い。

それにセリオさんのサテライトサービス機能なら、全国のあらゆる入試問題や資格試験の情報から、

いくらでも自前で模試問題も作成できるだろう。そういえば、

『いつでもできるのは確かに便利だけど、おかげで毎週模試がある。』って浩之がぼやいてたっけ。

 

「そうですか・・・・・。いや皆さん、1分野に偏らずに幅広く頑張ってくれているようですね。

ううっ、先生はうれしいわ!!」

大げさに目元をぬぐう秋子さん。普通に試験勉強しただけでそんなに感動されても照れるんだけど。

 

「ここの授業の偏りは教師陣に原因があるような気がしますけど・・・・」

「さて!!では1週間の始めですから、まず皆さんには今週の目標を立ててもらいましょう!!」

話題転換の勢いで香奈子ちゃんのつっこみを素早く押し流し、秋子さんはすっと僕に向き直った。

 

「ではまず祐介さん、何か提案はありますか?」

「はあ。目標、ですか。」

急に振られたので、やや気の抜けた返事をしてしまう。

目標って、「英語力強化」とか、「きちんと挨拶をする」とか、「皿を5枚以上売る」とか、そういうのかな?

ちょっと違うか。

 

「ええ。よりよい学園生活を営む上で、目標を設定することは大事です。多妻部での授業も将来の幸福な

家庭生活のための立派な勉強なんですから、模試と同じように目標を作って頑張って見るのは有意義だと

思いますよ。」

「・・・なんとなく突っ込みたい個所もありますけど、概ね一理ありますね。」

 

少し引っかかる言い方をしてしまったが一理あると思ったのは本音なので、素直に今週の目標を

考えてみることにした。

・・・・・・目標。やっぱり基本的なことがいいかな。でも、あんまり当たり前のことだと意味がないし。う〜ん・・・

 

多妻部での勉強。まだ高校生の僕たちが、いろいろ助け合いながら一緒に暮らすための勉強。一人一人の

将来の夢とか、お互いの幸せとか、家族みんなの幸せとか・・・自分のため、恋人のため、家族のためにする勉強。

そのための目標。

身近で、基本的で、それでいてなかなか難しいこと・・・・・・・・・

 

そうだ。

 

「・・・・・・何かないですか?」

わずかの間思案していた僕が顔をあげたので、秋子さんはもう一度ゆっくりと聞いてきた。

「じゃあ、今週の長瀬家の目標はプラトニック‥・・・」

 

「不承」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・せめて最後まで言わせてくれたって(泣)。

 

 

「だめですよ祐介さん。多妻家庭では夫とのつながりに奥さんが不安を覚える機会も多いんですから。

祐介さん達には起きてから寝るまでしっかりと、大人の恋愛を遂行していただかなければいけません。」

「プラトニックだからって大人じゃないって事はないですよ・・・・それに大人って言ったってここの授業

大人すぎるし、その、方向性が・・・先週だって血圧上昇しっぱなしで・・・」

 

とりあえず反論はしてみたけど、思い当たる事もあったので途中から声がシリツボミになってしまった。

ここに来てから、放課後の屋上で、中庭で・・・不安を打ち明けてくれた瑠璃子さんや沙織ちゃんの事を

思い出してみると、秋子さんの指摘は確かに的を得ている。

 

「耕一さんも浩之さんも誠さんも、和樹さんも祐一さんも芳晴さんも、もちろん祐介さんも、みなさんそれぞれ

とっても素敵ですけど、でもみなさんは多妻家族の夫なんですから。まだまだもっともっと素敵になって

奥さん達が不安に思う暇もないほどがんばっていただかないとダメなんですよ?なのに、そんな祐介さんの

方から線引きするような事言っちゃいけません。」

 

「いや、でも・・・・・・・・僕には耕一さんみたいな包容力もないし、和樹さんみたく夢を打ち込む仕事もまだないし・・・浩之ほど器が大きいわけでもないし・・・それに

受験とか就職とかのこともあるから、だから、子供はまだしばらくいいかなって・・・・・・それに僕ら、出会いがあんな形だったし、だから僕がもっとしっかりする

まではしばらく大事にしてあげた方がいいんじゃないかな〜〜って・・・・

 

「あ〜〜もう、ぶつぶつ言ってないで・・・・そうやって自分を過小評価するところ、祐介さんの悪い癖ですよ?

あなたの思いやりは十分彼女たちに届いているんですから、祐介さんももっと自分に自信を持って、

正直に生きていいんですよ。」

 

「そうだよ!!祐君ほどできた旦那様なんていないんだから!!」

「私こそ・・・・・祐介さんにはお世話になりっぱなしで‥・・・・・・」

「むしろもっと甘えてくれた方がうれしいわよ。」

 

秋子さんのお説教に沙織ちゃんたちが同意する。顔を上げると、瑠璃子さんが僕を見つめていた。

夜露に反射する月光のような、神秘的な淡い光が浮かぶ瞳に、僕が映っている。

瑠璃子さんは・・・・・どうしてここまで、綺麗に微笑む事ができるんだろう?

 

 

(長瀬ちゃんは、やさしいね)

 

 

電波の力なんて無くったってわかる。瑠璃子さんは僕に、そう言ってくれていた。

「‥・・・・・・ありがとう、みんな・・・・・・。秋子さん、ありがとうございます。」

なんとなく普段胸に引っかかっていたものが解消して、素直にそう言えた。

みんなの言葉がすごくうれしかったし、そう言ってもらえる僕になれたのも、結局みんなのおかげだと思う。

それに秋子さん。やっぱりこの人にはちゃんと、深い考えがあるんだな。

 

 

 

「それにそんな目標を立てたりしたら、今週のカリキュラムがメチャメチャじゃないですか。」

 

ずるっ

 

「あ、秋子さん・・・。その、予想はしていましたけど、今週もやっぱり先週とおんなじような授業なんですか?」

「いいえ、そんなわけありません。」

「違うんですか?」

「先週よりさらにパワーアップしてますよ。」

 

・・・・・・・あの上パワーアップするって、どんな世界だろう?

想像力をたくましくして今週のカリキュラムを思い浮かべてみようとしたけど、なんだか心臓に悪そうだった

ので即座に断念した。ごめんなさいメイフィア先生、今週僕、何度かお世話になっちゃいそうです・・・・・・・(涙)

 

「そんなカメムシ噛み潰したような顔しないでくださいよ。今週のカリキュラムは、各先生方が

先週の授業を参考にさらに改良を加えた力作ぞろいなんですよ?期待していてくださいね。」

「いや、期待する以上に不安が勝るんですけど・・・・そんなに急がなくても・・・」

「若いうちの多様な経験は人生に幅を持たせます。」

「‥・・・物は言いようですね・・・・・・」

「何事にも広い視野を持って接する事が大事ですよ。頭をやわらかくしましょうね。」

「何事にも限度ってあるじゃないですか。」

「そのうち慣れますよ。」

 

慣れちゃうのが怖いんですってば・・・・・・(泣)

 

「でも、浩之さんや和樹さんはもうすっかりここの授業に馴染んでいますよ?」

「・・・・・・・・僕にも二人を目指すべきだと?」

「もちろん祐介さんは祐介さんですけど。でも祐介さん達がそれで楽しめるなら、

それはもう何でも目指しちゃってください。」

 

・・・・・・・ダメだ。

この人にはどうやってもかなわない。誰か何とか言ってあげて・・・・・・・

 

つ・・・、とみんなの方を見ると、みんな頬を赤らめながら目をそらす。どうやらもう、秋子さんの相手は僕に

まかせっきりになったみたいだ・・・・ずるいよ、瑠璃子さんまで。香奈子ちゃん、本、逆さま。

 

「・・・・・ひとつ聞いていいですか?」

「はい、何でしょう?」

「浩之達や和樹さん達も、今週の目標って決めてるんですか?」

 

「そうですね、さっき参考までに聞いておいたんですけど・・・・えっと、藤田家は猫耳強化週間、千堂家の皆さんは

エプロン強化週間ですね。」

 

 

・・・・・・・・ぜんぜん参考にならない。

っていうか、それって目標って言うの?

せっかくみんなのおかげで頑張ろうって気になったのに、なにもそんな高いハードル持ってこなくても・・・

「も、もうちょっとマトモ、いや、えと、一般的で馴染みやすいのはないですか?」

浩之の名誉のこともあるので、一応言葉を選ぶ。

「ちなみに、柏木家はお風呂強化週間ですね。」

「‥・・・入浴健康法かなんかですか?」

「それも含めて、あらゆる入浴法のマスターです。家族みんなで

 

・・・・・・・・・・耕一さん(泣)

以前隆山で逢ったころは優しくて頼れる兄貴って感じの人だったのに・・・・

 

「ん〜、でもノリのいい人だったからね〜」

「奥さんの影響なんじゃないかな?」

沙織ちゃんと香奈子ちゃんが冷静に評価を下す。言われて見ればそんな気もするけど、香奈子ちゃん、

それ柏木家の奥さんたちにとっては不本意な評価だと思うよ。

 

「他に挙がっている例案としては、靴下・ストッキング強化週間、メイド服強化週間、競泳水着強化週間、

括約筋強化週間等がありますね。」

 

あ、頭痛い‥・・・・・・

 

「で、どれにしましょうか?」

「そこから選ぶんですか!?」

「いえ、他のでもいいですけど・・・・・・・でも、祐介さんもちょっとは気になりませんか?」

「・・・・・・・・・・・・そんなことないです。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・本当に?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・本当です。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホントのホントに?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっとだけ。」

 

にっこりと笑う秋子さん。笑顔が綺麗な人なのは間違いないんだけど、こういうときはちょっと怖い‥・・・。

「うんうん、男の子ですねえ。人間、素直で正直が一番ですよ。」

「素直で正直になって言えば、こういうこと言うの凄く恥ずかしいんですけど。」

「そうですか?和樹さんはけっこう平気ですよ?」

「でも、和樹さんと祐介さんを同列に考えるのは・・・・・・」

やっと瑞穂ちゃんが助け舟を出してくれた。他のみんなもうんうんと同意している。

 

「学園でも噂になってるもんね、いろいろ。」

「奥さんに、煩悩魔人とかって言われてるくらいだからね。」

 

「あ、で、でも、噂には尾ひれが付くもんだし、なんていうか客観的に見た印象だと和樹さんひとりだけの

責任にするのもアンフェアな気がするけど・・・・」

 

噂が正しいことは明白だったけど、こういう場合はとりあえずフォローしてあげるのが同じ多妻部に

所属する男性としての務めだ。少なくとも、無類の愛妻家であることは間違いないんだし。

 

「あ、あはは、まあ、確かに・・・・奥さんたちも、ね・・・・」

「そういえば千紗ちゃんも『瑞希お姉さんは甘えっ娘ですぅ』って言ってましたね。」

「つまり、似たもの夫婦ってこと?」

「ふ、夫婦仲がいいっていう証明なんじゃないかな!!」

 

せっかくのフォローが沙織ちゃんの無邪気な言葉でさらに危険なことになりそうだったので、

苦し紛れの結論を出して強引に話題を打ち切ることにした。

かなり強引だけど、間違ったことは言ってないよ。

 

「で、どうします?今週の目標。」

僕の意図を察してくれたのか、秋子さんが話を戻してくれた。再びみんなが考え込む。

ややあって、瑞穂ちゃんが少し遠慮がちに手をあげた。

「あの・・・・提案なんですけど、お料理強化週間というのはどうでしょうか?」

「「「「お料理?」」」」

 

これは意外な提案だったので、みんなが瑞穂ちゃんに注目する。

「あの、私不器用で、あんまりお料理のレパートリーもないですし・・・・祐介さんは凄く上手で、

祐介さんのお料理は大好きなんですけど、でもおかげでいつも頼りっぱなしで・・・・本当は私達が、

祐介さんみたくお勉強と家事をしっかり両立して祐介さんを助けてあげられたらって思いますし・・・・

祐介さん、最近ちょっと疲れてらっしゃるから、夜もすぐに寝ちゃいますし・・・・・・・・」

「あ、ご、ごめんね・・・・」

「い、いえっ!!そ、その、とんでもないです!!あの、その、だからそうじゃなくて、お料理が上手に

なりたいなあって・・・・」

 

かわいそうなぐらい真っ赤になって話す瑞穂ちゃん。か、かわいい・・・・・・・。

家事の類は嫌いじゃないし、別に負担になんか感じてなかったけど、やっぱり気遣ってもらうのは

うれしかった。それに、みんなの手料理っていうのも、ぜひ食べてみたい。

 

「はいはいっ、さんせー!!あたしもたくさんお料理覚えて、祐君に食べてもらいたいで〜す!」

「いいんじゃない?みんなで料理するのも楽しいだろうし。」

 

早速2名賛成票が入った。国会ならこれで決まりだけど、我が家は全員一致制が基本だから、

僕は瑠璃子さんの方を見た。

 

「‥・・・・・・どうかな?」

 

「・・・・・・・・・・・お料理、好きだよ。・・・・・・作るのもね。」

 

よし、これで決まり。

後は・・・・・・・

 

「秋子さん。今週の長瀬家の目標は、お料理強化週間です。」

 

「了承」

 

今日で一番素敵な笑顔と一緒に、天の声が降り注いだ。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「祐君に教わるのもいいけど、せっかくだから最後にはびっくりさせてあげたいよね!!」

「あ、いいですねそれ。秘密のスペシャルメニューとか。」

「なんなら校長先生に頼んでみる?お料理を教えることに関しちゃプロだわよ?」

「う〜ん、ひかりさんならすぐにOKしてくれそうだけど、今回は先生方に頼らない方がいいんじゃないかなあ?」

「それもそうですね・・・・・・・」

「じゃ、梓さんにお願いしてみようか?ほら長瀬君、和食党じゃない。」

「あっ名案!!梓さんなら頼みやすいし、腕も超一流だもんね!!」

「ふふっ、みなさん楽しそうですね。」

「みんな張り切ってますね。遠足前みたいだ。」

「祐介さんも、負けていられませんよ?」

「もちろん。料理は結構得意な方ですからね。」

「いいえ。今回は作るのは彼女達です。祐介さんは食べる方を強化してもらわないと。

メインディッシュからデザートまで。」

「食べる方の強化?・・・・・・・・テーブルマナーとかですか?」

「それも含めて、あらゆる食事法のマスターです。家族みんなで

「?」


今回が発投稿となります、Shinshoと申します。どうぞよろしく m(_ _)mペコリ

他のSSに影響を及ぼしそうな設定を作るのはあまりよくないかなあ、とも思いましたが、

でもまあ、週目標って言うのは言われてみて初めて思い出すぐらいの物でもありますから、

完全に無視しても特に問題はないし、他のSSで掴みに使ってもらったり応用してもらったり

もできるかな、と思って書いてしまいました。

競泳水着ってスクール水着よりストイックな感じでいいですよね?(聞くな)

 


 ☆ コメント ☆

綾香 :「料理……か」(−−)

セリオ:「ん? どうしたんです?」(・・?

綾香 :「うーん」(−−)

セリオ:「? ? ?」(・・?

綾香 :「あたしも……少しは頑張ってみようかな」(−−)

セリオ:「へ?」(−−;

綾香 :「うん。そうね。そうしましょう」(−−)

セリオ:「あ、あの〜。もしもし?」(−−;;;

綾香 :「よし! そうと決まれば、さっそく今から始めるわよ!
     セリオ、お手伝いお願いね」(^^)

セリオ:「へっ? わ、わたしですか?」(@@;

綾香 :「そうよ。特に味見とかしてほしいの」(^^)

セリオ:「あ、あ、あ、味見ですかぁ!?」(@@;;;

綾香 :「そうよ」(^^)

セリオ:「……………………。
     藤田さん……みなさん……先立つ不幸をお許し下さい」(T△T)

綾香 :「どういう意味よ」凸(ーーメ

 




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