連載小説 私立了承学園 第参話 戦慄の初日 第参話です。 今回は担任の紹介とクラス編成編です。 果たして,浩之達の担任とは。 では,お楽しみ下さい。 ___________________________________ 思わぬ再会を果たした浩之達。 校舎に入る前にクラス編成を見に,掲示板に向かう。 浩之「あれ? 本当に俺達以外は居ないぞ?」 誠「あれ?」 耕一「そう言えば,誰とも会わなかったな・・・」 祐介「言われて見れば・・・・」 和樹「気のせいだと思ったんだがなあ・・・・」 祐一「そう言えば・・・寮はがらがらだったような・・・・」 冬弥「僕らも変だと思ったんだよ・・・」 一瞬だけ全員に戦慄が走る。 浩之「まあ,良いや。クラス編成は・・・・・何じゃこりゃあああああ!!」 誠「どうした? ・・・秋子さん・・・・・・」 耕一「ん? ・・・・何だ,これは・・・・・・・」 祐介「!! ・・・・・・なんですか,これはぁあああああ!!」 和樹「・・・・・・・」(開いた口をパクパクさせている) 祐一「秋子さん・・・・・・これは何を企んでるかバレバレだよ」 冬弥「あ,あはははは・・・・」 妻達「やったぁああああああ!!」 ちなみにどのような,クラス編成が貼られていたかと言うと・・・・ 藤田家・誠家クラス 柏木家クラス 長瀬家クラス 千堂家クラス 水瀬家クラス 藤井家クラス これほど,判りやすいクラス分けは無いだろう。 ・・・・これは秋子さんが何を考えてるかはバレバレである。 (ちなみに,妻とその夫以外は誰も居ない・・・・) 浩之「ま,まあ、クラスは判ったし,入ろうぜ。担任の紹介もあるみたいだしよ・・・」 誠・耕一・祐介・和樹・祐一・冬弥『ああ・・・・』 そう言って,自分の教室に入っていく浩之達であった。 浩之・誠クラス。 あかり「どんな人が担任なんだろうね?」 志保「そう言えば,担任は見てないのよねえ・・・」 雅史「そう言えば,担任名が書いてなかったよね?」 圭子「言われてみれば・・・・・」 綾香「まさか,異世界から召喚とか・・・」 芹香「・・・・・(まさかぁ・・・)」 智子「そんな訳無いやろ」 マルチ「そうですよ」 セリオ「サテライトサービスでもわかりません。厳重なプロテクトを掛けられていますね」 レミィ「オー,セリオモワカラナイノ?」 理緒「変ですよねえ」 葵「うーん・・・」 琴音「セリオさんが駄目だなんて・・・・」 誠「誰なんだろうな?」 さくら「さあ?」 あかね「秋子さんだからねえ・・・・」 シーーーーーン・・・・・ 場が沈黙した・・・・・・・ コツコツコツ 廊下から,靴音が聞こえた。 浩之達は席に着き,緊張する。 ガラガラ 扉が開いた。 ??「おはよう」 ドンガラガッシャアアアアアアン!! 浩之達は一斉にずっこけた。 浩之「なんで,テメエがここに居るんだああああ!! ガディム!!!!!」 ガディム「いや・・・・・・秋子と言う人間に服従させられてな・・・・」 浩之「・・・・・・問題はテメエの服だ・・・・・ふざけてんのか?」 そう,ガディムはピンクハウスの服を着せられて居たのだ。 これが何度も世界を滅ぼそうとした魔王なのか・・・・・・・ ガディム「・・・・あの人間は恐ろしいのだ・・・・逆らえん・・・・」 浩之「まあ,授業をちゃんとするなら,問題は無いんだが・・・・・・」 ガディム「そこは大丈夫だ」 浩之「お前がそこまで怯えるなんて,何をされたんだ?」 ガディム「謎ジャム・・・あれは・・・・」 誠・あかね・さくら「「「アレ・・か・・・・・無理ない・・・」」」 浩之「まあ,今日はここまでか?」 ガディム「ああ,今日は顔見せだけだそうだからな・・・・」 浩之「そうか,じゃあな」 常識が通用しない事にどっと疲れる浩之達だった。 耕一クラス 耕一「ん? 浩之達のクラスから絶叫が聞こえたような・・・・」 初音「うーん,うちのクラスの担任は誰なんだろうね?」 楓「気になります・・・」 梓「噂の秋子さんが選んだんだよな,どんな奴なんだろうな?」 千鶴「そろそろ来ても良い頃なんだけど・・・・・」 コツコツコツ 廊下から,靴音が聞こえた。 耕一達は慌てて自分の席に着く ガラガラガラ 扉が開き,担任が入ってくる。 ??「おはようさん」 ガッシャアアアアアン!! 耕一「サ,サラ!! 異世界に帰ったんじゃあ?!」 サラ「ああ,秋子とか言う奴に召喚されてなあ。ここで、バイトする事になったんだよ」 初音「あの,サラさんが居ると言う事は・・・・」 楓「ティリアさん達も来てるんですか?」 サラ「当たり―!!」 梓「秋子さんはどうやって,扉を開いたんだ?」 千鶴「ティリアさんが言うにはもう開かないって・・・」 サラ「私もそう思ったんだけどねえ・・・・・まあ,これから,よろしくな。」 耕一「ああ。今日は顔見せだけか?」 サラ「ああ,教科書とかは明日配布するってよ」 耕一「そうか・・・・」 この先,大丈夫だろうかと一抹の不安を感じる耕一達だった。 祐介クラス 祐介「担任はどんな人なんだろうな?」 沙織「そう言えば,掲示板には書いてなかったね」 瑠璃子「優しい人だと良いね」 祐介「そうだね」 コツコツコツ 廊下から,靴音が聞こえる。 ガラガラ 扉が開いた。 ??「おはよー!!」 ズドドド!! 祐介達は一斉にずっこける。 祐介「ティリアさん!! なんで,ここに居るんですかあ?」 沙織「もう,ここには来れないはずじゃあ?」 瑠璃子「どうして?」 ティリア「それがね,いきなり,秋子さんと言う人に召喚されたんだ」 祐介「もう,こことのつながりは絶ったんじゃあ?」 ティリア「良いじゃない,理屈はどうでも。また,皆に会えて嬉しいよ」 沙織「そうだね」 瑠璃子「良い事だよ」 祐介「今日は何をするの?」 ティリア「ああ,今日はもう帰って良いよ。教科書とかは明日配るから」 祐介「分かった」 何か,清々しいが,どっと疲れた祐介達だった。 和樹クラス 和樹「うちのクラスの担任は・・・・なんか,嫌な予感がするんだよなあ・・・・」 瑞希「和樹も? ・・・私もなのよ・・・・・」 彩「・・・私もです・・・・」 玲子「私もなのよね―。なんで,分かるんだろ?」 千紗「千紗もですぅ・・・・」 詠美「私もそんな予感がする・・・・」 由宇「まさか,知り合いな分けあらへんよな・・・・」 郁美「まさかあ・・・・」 南「あらあら,皆さんも知ってる気がするんですかぁ?」 コツコツコツ 靴音が聞こえてくる 和樹達は慌てて席に着いた。 カツ やがて,靴音は扉の前で止まり・・・・・ 扉が開く・・・・ と,思いきや・・・・・ バリ――ン!! 窓が割れて、入って来た。 ??「おはよう!! マイ生徒!!」 ズガラガッシャアアアン!! 和樹「なんで,お前が担任なんだ!! 九品仏 大志!!」 大志「ふははは,愚問だな!! マイブラザー!!」 和樹「お前なあ・・・・・」 大志「まあ,良い!! 今日は顔見せだ!! 明日,また会おう!! マイフレンド和樹よ!!」 そう言うと,大志は再び,姿を消す。 和樹「こら―!! テメエを担任とは認めてねえぞおおおお!!」 和樹の絶叫も教室で空しく響いていた・・・ 祐一クラス 祐一「ん? 他のクラスから,絶叫が聞こえないか?」 名雪「く――――」 祐一「寝るな!」 ポカ!! 名雪「うー,痛いぉー。」 香里「担任に驚いてる事だけは判るわね。」 栞「私達のクラスは誰なんでしょう?」 舞「・・・・・楽しみ」 佐祐理「あははは―。そうだね」 あゆ「楽しみだよ」 真琴「あぅー,誰なんだろ?」 美汐「そう言えば,担任は誰かを発表する入学式などがありませんでしたね?」 そういやそうだ・・・・・・ コツコツコツ 靴音が聞こえたので,祐一達は速やかに席に着く。 ガラガラガラ 扉が開く。 秋子「おはようございます」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ドンガラガッシャアアアン!! 思わず、間をあけて,ずっこける祐一達。 祐一「あ,秋子さんが担任なんですか?」 秋子「はい。祐一さんはうちの居候さんですから」 なんとも,単純な答えである。 祐一「まあ,良いです。ところで,今日は何をするんですか?」 秋子「今日は顔見せだけです。教科書やカリキュラムは明日配布します」 祐一「分かりました」 そう言いつつも,他のクラスが大丈夫なのかを心配する祐一だった・・・・ 冬弥クラス 冬弥「うちのクラスの担任は誰なんだろうな?」 由綺「そうだね。クラス表にも載ってなかったし」 マナ「なんか嫌な予感がするんだけど・・・・・」 理奈「私が一番嫌な予感を感じてるわ・・・・・・」 はるか「変な予感がするよ・・・・・」 美咲「私もです」 弥生「私も先程から,嫌な予感がするのですが・・・・・」 コツコツコツ 教室に来る靴音が聞こえると、冬弥達は慌てて席に着く。 ガラガラガラ 扉が開いて,担任が入ってくる。 ??「おはよう」 ズガラガッシャアアアン!! 冬弥「ええええ,英二さん!!」 由綺「緒方さん!!」 理奈「お兄ちゃん!!」 弥生「英二さん・・・・何をしてるんです?」 英二「いや,秋子さんと言う人に「担任になりませんか?」と言われてな・・・」 冬弥「まさか,由綺と理奈を奪いに来たんじゃあないでしょうね・・・」 そう言って,二人をかばうように立つ冬弥。 しかし,英二は予想外のリアクションをした。 ブルンブルン!! なんと首を振ったのだ。 英二「秋子さんに言われてるからな・・・・お前らの邪魔をしたら,『謎ジャムをもう一度』ってな・・・」 ぶるぶる 真っ青な顔で震える英二。 冬弥「あの・・・謎ジャムって食べたんですか?」 ビクン!! 英二「うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 冬弥の質問に答えずに,ダッシュで教室から脱出する、英二であった。 冬弥「あ,英二さん。今日は・・・顔見せだけかあ」 英二が忘れていった今日の予定表を見て納得する冬弥達だった。 謎ジャムと言う言葉が冬弥達の謎に残ったのは言うまでも無い。 第参話 戦慄の初日 完 ___________________________________ いやいや,自分でも感心するスピードだよ・・・・・・・ さて,次回からは個別の話になっていきます。 一時間目が6話分・・・・・・・大変やなあ・・・・・ 頑張りますので,長い目で見てあげてください。 番外編も書く予定です。 うわあ・・・・何話分になるんやろ・・・・・・ 誰かに書いてもらおうかな・・・・何話か・・・・・ 次回予告 授業が始まった!! 浩之「なんだ,この授業はぁあ!!」 浩之の絶叫の訳は!! ガディム「これが!! ここの授業だぁあ!!」 魔王に常識のある授業は出来るのか!! 次回「発動編」(しつこく,嘘です)でファイナルフュージョン承認!! ガディム『ここまで,見せつけられるのか・・・』 これが勝利の鍵だ!!(大爆笑)
 遂に教師陣の登場です!!  ……と、それは良いんですが……何と言うか……濃いメンツですねぇ(^ ^;  サラ……意表を付かれました。完璧に。  ティリア……出てくるだろうとは思ってましたが、まさか教師とは。  久品仏大志……こんな教師はイヤーン(^ ^;  水瀬秋子……順当、かな? しかし、あなた理事長では? (^ ^;  緒方英二……予想通り。この中では、一番教師っぽい気が。  ガディム……待てぃ!!  が、が、ががががががが、ガディムぅ〜〜〜!?  しかも、ピンクハウスぅ〜〜〜!?    もう、本気で何でもありですね(^ ^;    kawamenさん、ありがとうございました\(>w<)/  ――― 告知 ―――  実は、kawamenさんが、この『了承学園』をリレー形式にしませんか? と仰って下さいました。  SSの初心者・ベテランは問いません。  ぜひ、『了承学園』の世界に参加してみませんか?  「書いてみたい」「書いてもいいぜぃ」という方は、  掲示板か、Hiro宛のメールでご一報下さい。  いきなり作品を送って下さってもOKですけど(^ ^;  みんなで『了承学園』の世界を広げていきましょう\(^▽^)/



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