了承学園第5時限目(Kanonサイド) ミクロのインナースペースの巻 「へー…」  第3格納庫と書かれた重厚な扉をくぐり抜けて。とりあえず俺達は眼前に鎮座して いる物体に、思わず感嘆の溜息をついた。  小さな体育館程のスペース中心に設えられた支持脚に乗せられた、オレンジに近い 赤で塗装された鋼鉄のイルカ。それは一見して、潜水艇にまず間違いなさそうなもの だった。 「うわー……おっきなタイヤキだよ〜」 「お前にとって魚はみんなタイヤキかいっ!」(※イルカは魚類ではありません) 「…………」(カリカリ) 「あははー。舞、傷つけちゃだめだよ」  人があゆにとりあえずツッコんでいる間に、勝手に剣で耐圧タイルをガリガリ引っ かいていた舞を佐祐理さんが注意してる。…注意するだけで止めないんだよな、この 人。 「あ、名前を彫りこんでたの?え?『やまと』?…かっこいい名前だねー」  ちょっとまたんかい。  俺は別に独立宣言する気も核装備の常設国連軍の創設を目指しているわけじゃねー ぞ。 「はっはっはっ。そんなものではこの『ドルフィン号』の外装に傷はつけられません よ」  そう言いながら、緑色をしてあちこちに触手を生やした何かが、潜水艇の影から現 れた。 「ねこー、ねこー」 「なんでじゃい!」  どこからどう見ても地球外生命体だろーが名雪! 「えー。…だって、ネコさんの耳、つけてるよ」 「ネコ耳つけてりゃネコかっ!」 「…はちみつクマさん」  ぽつりと、舞が呟いた。 「…モー」 「そりゃ牛だーっ!そうじゃないだろ?確か…えーっと、ガチャピン先生、でしたっ け?」 「はい、そうです。名前覚えておいて頂いて、私、大変、たくさんうれしいですね」 「それはそれとして…どうして、ネコ耳なんかつけてるんですか?」  なんとなく頭がいたそうな顔をして、香里。常識人は辛いよな。 「かわいいでしょう?」 「ふーーーーっ!!」  あ、真琴が警戒態勢に入ってる。美汐がなだめてるから、まあ、大丈夫か? 「いや、その…教頭先生に、生徒との親睦を深めるためにはこういった茶目っ気を見 せて適度な笑いを誘い、フレンドリーな雰囲気を作るのが良いとアドバイスされたも ので」  基本的にその意見は間違っちゃいないとは思うが、ガディムの野郎に相談している 時点で既にダメダメだ。 「あ、これ『お中元』です。皆さんでどうぞ」  そう言って、ガチャピンは猫にゃん棒を一本ずつくれた。猫の前足を模した玩具 で、握りのレバーでピョコピョコ動くアレだ。 「にゃんにゃんぴっぴっ☆」「にゃんぴっぴ☆」「…ふふ」「ネコさん」「あは はー、おもしろいですねー」「え?え?あは、これおもしろいー」  まあ…喜んでるからいいけど…だからさ、この世界に不慣れという点では同じ立場 の奴に教えを求めないでください、ガチャピン先生。 「それでは、今日は人体…消化器の仕組みについて研修をおこないます」  …な…なんてまとな課題出すんだこの人は。宇宙人だけど。いやまて、研修?研 修ってなんだ?それにこの潜水艇(だよな、多分)は一体? 「それでは、このマイクロマシンでミクロ化したドルフィン号に乗り込んで、人体が 食物をどのように消化吸収するか、実際にその目で見てみましょう」 「うわ、やっぱそんなミラクル授業かい!」 「物質の縮小なんて、そんな非科学的な…」 「でも、できちゃうんですよねこの学園では…」  俺、香里、美汐。三人そろって思わず溜息をついてしまう。 「う〜、ボク、どきどきするなぁ」「祐一〜、早く乗ろうよー」 「わかっちゃいたけど少しは悩めよお前ら!」  なんでこんな能天気な女たちに惚れちまったんだろうな、オレ。 「ちなみにこのドルフィン号はサブマリン・プレーン・タンクモードの三形態に変形 可能だそうです。大丈夫、地球製のメカですが性能は大したものです」 「あのさ…これ設計した人って、どういう人なんです?」 「はあ、確か本来はサイバネティック・オーガニズムが専門なんだそうですけど」 「…もしかして、大きな鼻をしてる人じゃないですか?」(俺) 「でもって、この船の本来の乗組員って、9人いるんでしょう?」(香里) 「黄色いマフラーなびかせて」(美汐) 「ええ、そのとおりですけど…お知りあいで?」  ♪サイボーグ戦士 誰がために戦う〜。  今回も若者置いてきぼりネタてんこ盛りかい!ってそれがわかるオレたちって一 体…。 「ところでさ。…私、さっきからずーっと考えてたんだけど…今回の授業って、この 船に乗って、人間の体内を見るんだよね?」 「まあ…そうなんだろうな。普通の学校なら教材ビデオでやることなんだけど…それ がどうかしたか、香里?」 「…誰の、体内に入るっていうの?いえ、それよりも…」 「へ?」  それがどういう意味か咄嗟に飲み込めないでいる俺の顔を、肉まんの袋を抱えた真 琴が覗き込んできた。 「ゆういち〜(もぐもぐ)なにやって、んのよ〜(パクパク)早くしないと(うぐう ぐ)え〜と(むぐむぐ)…なんだったけ?」 「食べながら喋るんじゃないっ!」 「はふはふはふはふはふはふ」 「食べるほうにばっかり専念するんじゃない!」 「…とりあえず、誰の体内に入るかってのは、もう決まっちゃったみたいね」 「はあ、そうですねぇ…あの肉まん、特殊な分子構造食品で30分くらいで消化吸収さ れるんですよ。本来はダイエット用の低カロリー食品なんですが、この授業に使うた めに用意してたのに…」 「あの、そのダイエットってとこ、もうちょっと詳しく聞きたいんですけど?」  …なんというか。ガチャピン先生に詰め寄る香里の目には何か、炎のようなものが 宿っていたような…。 「お姉ちゃん、あれで結構苦労してるからね〜」 栞が妙にしみじみとした口調で呟く。見れば佐祐理さんと美汐も同じような顔で頷 いていた。…なんかよくわからんが、あまり深く突っ込んではいけないような気がす る。 「ま、まあその話はまた後程…それじゃそろそろ授業を始めるとしますか。沢渡さん 以外の方は船に乗り込んでください」 「…絶対ですよ?」 「おいおい、行こうぜ香里」 何故か語尾が震えているガチャピン先生の触手の一本を掴んで放さない香里に、俺 は先程の言葉の意味を問い質すことをあきらめた。まあ、いいか。 『…誰の、体内に入るっていうの?いえ、それよりも…』 俺自身、何かを忘れているような気がしないでもないが…。 * * * * * * * 『ふえー、なんだか変な気分』 俺達が乗り込んだコクピットというか艦橋というか、とにかくメカと計器に覆われ た内部で、外にいる真琴の声が響いた。今のこいつはモニターに映し出される自分の 体内を見ながら肉まんをぱくついているはずだ。 とりあえずミクロ化のムチャクチャさとか、口内に進入する際に俺達の乗った船ご とこのバカが咀嚼しようとしたとか、色々言いたいことはあったが、とりあえず。 「お前、よくこんなもん見ながらバカスカ食えるなヲイ」 俺達の眼前にはフロントウィンドゥ越しに、黄色い胃液の中に浮かぶ噛み砕かれた 肉まんという光景が広がっていた。しかも胃の蠕動でさながら周囲は嵐のようだ。た だ、ガチャピンが追加装備したという慣性制御システムのお陰で、船ごともみくちゃ にされている状況の中であるにも関わらず、内部の俺達は全く安定した状態を保持し ていた。 まあ、要するに…これ、ゲロだぜ?わかってんのか真琴? 『はぐはぐ…おいしいねぇ』 「だから人の話を…もういいよ、なんでも」 一昔前の旅客機のコクピットに比べれば随分簡略化されているという操縦席から、 ガチャピン先生が解説してくる。 「本当は色々な食品を食べてもらいたかったのですが…。 さて、栄養は大きく『炭水化物』『タンパク質』『脂肪』の三つに分類されるので すが、とりあえず、口内で咀嚼された食物は、炭水化物のみが唾液のプチアリンとい う酵素によって麦芽糖に変ります。そして今船の周りにある胃液は0.1パーセントの 塩酸…これで食べ物はドロドロに溶かされるわけです」 「塩酸、って…大丈夫なんですかこの船?」 流石に心配そうな顔になった栞の当然の疑問に、ガチャピン先生は鷹揚に頷いた。 「大丈夫ですよ。まあ実際、弱い金属ならこの濃度でも溶かしてしまえますが…危険 な劇物であることには変わりないですね。 後の小腸で栄養分を消化吸収するためには、胃の段階でドロドロになるまで食物を 溶かしておかねばなりませんから」 「でも、真琴ちゃんよくこんなに食べられるよね。…胃って、そんなに大きいのかな ?」 「うぐぅ。そうだよねぇ」 名雪、あゆ。お前らに人のことは言えん。肉まんをイチゴサンデーとタイヤキに代 えればお前らも同じだろうが。 「まあ個人差もあるでしょうけど、胃は最大1〜1.5リットルぐらいは入りますよ」 「でも、胃そのものはそんな強い酸にさらされていて大丈夫なんですか?…ほら、よ く胃潰瘍とかで胃に穴が空いちゃったりするじゃないですか」 あ、美汐の疑問は俺も前から時々思ってた。特にこの学園に来てから胃の痛い思い をすることはよくあるし。 「…胃の内側には保護のための粘膜層があります。ここから胃液と同時に粘液が出 て、胃そのものが溶解されるのを防いでいるのです。例えるなら、バ○ーのメルディ ○ィン・パルムと同じで溶解と再生を同時に行っているというか…」 ガチャピン先生…その例えはかえってわかりにくいですってば。 「先程出ました胃潰瘍等は、お酒の飲み過ぎや薬、ストレス等で粘膜層が剥がれてし まうため…つまり、体内バランスが崩れて起こる現象というわけです。 付け加えるなら、胃の次の十二指腸で、肝臓についている胆嚢から出るアルカリ性 の胆汁により胃液は中和されるので、他の消化器官は無事というわけです」 「あははー。生き物の身体って良くできてるんですねー」 「うん、その通りです。良いことを言いますね。 …さて、胃ではペプシンという酵素によりタンバク質がペプトンというものに変化 します」 いつしかドルフィン号は広々とした胃から狭い穴に入り込もうとしていた。消化器 の概略ぐらいは中学で習う。食道、胃、十二指腸、小腸、大腸の順だ。微妙に周囲の 色が変わってくる。 「十二指腸はすぐ通過してしまいますが、ここで先程説明した胆汁と、膵臓からの膵 液に含まれる様々な酵素により、麦芽糖がブドウ糖に、脂肪が脂肪酸とグリセリンに 変化します。…ちょっとまとめてみましょうか」 正面のモニターに簡単な図が示された。 ○炭水化物→麦芽糖(唾液)→ブドウ糖(十二指腸) ○タンパク質→ペプトン(胃)→アミノ酸(小腸) ○脂肪→脂肪酸・グリセリン(十二指腸) その間にドルフィン号は十二指腸を抜け、小腸に入っていた。無数の襞によって構 成された、ピンク色の回廊だ。 「腸液でペプトンがアミノ酸に変化し、これでようやく栄養を吸収する下準備が整っ たわけですね」 船の操縦とモニターの操作を事も無げにこなしながら、ガチャピンは講義を続け た。こういう時、触手が何本もあると便利だということがよくわかる。 「この小腸内部の襞表面にはさらに細かい『柔毛』という突起が無数に生えていま す。分解された栄養分は柔毛から血管に吸収され、血液によって体内全体に循環され るわけです。 …脂肪酸とグリセリンだけはリンパ液によって運ばれるのですが」 その後も更にガチャピン先生は腸内細菌の働きとか、グリコーゲンと脂肪というエ ネルギーの使途について色々説明していたようだったが…俺達はてんで上の空だっ た。 正直に言えば、目の前に展開する光景に圧倒されていた。 この手の教育番組で似たような映像を見せられたことは何度かある。それはそれな りにおもしろい映像だったが、どこかグロテスクな印象を払拭しきれてはいなかっ た。生理的な嫌悪感というものもある。 だが、今、こうやって自分の目で、しかもミクロ化されている状況で見る人間の体 内というのは…美しいものだった。 「祐一…」 「なんだい、名雪?」 「生物って…すごいんだね。こんなにもすごいんだね」 俺は無言で頷いた。みんなも同じ思いだろう。生命の神秘、なんて言ってしまうの は簡単だ。でも、今はその言葉が真実だというのは実感できる。そして、人間は、そ んな言葉でしか、今、感じているものを表現できなかったんだということがわかっ た。 「生命って…その存在自体が奇跡だってよく言うけど…」 「奇跡だなんて…軽々しくて安易な表現だって、思ってたけど…」 栞と香里が肩を寄せて、そんなことを呟いている。 …自分の表現力の貧困さに絶望する。自分の想像力がいかに小さなものであったか 思い知らされる。 本で、写真で見て、それでわかったような気になっていた。頭だけで、理解したと 思い上がっていた。経験を伴わない知識というものがいかに薄っぺらなものである か。 取り込んだ知識は取り込まれただけで、自分の血肉となって吸収されて、栄養に なっていなかったということが良くわかる。 「祐一くん…きれいだね」 「そうだな、あゆ」 いつしかみんなが俺の周りに集まって、みんな同じものを見つめていた。この学園 にこなければ、こんな経験はとてもできなかっただろう。 「さて、そろそろ大腸にさしかかりますね。…大腸の機能は小腸での残り物やカルシ ウムや鉄、水分を吸収しています」 外の光景はやや白色が増し、襞も無くなっていた。小腸に比べるとややおおまかな 造形になっている。 「さて、沢渡君に食べてもらった肉まんは本来ダイエット健康食品で低カロリー、消 化吸収のよい特殊分子構造、そして食物繊維が…」 「あ、それ知ってます。食物繊維って栄養にもならないし吸収もされないんだけど、 消化を助けたり便通を良く…」 不意に口を噤んだ香里を、ガチャピン先生は不思議そうに眺めた。 「ええ、そうです。有害物質をくっつけて、体外に排出する助けになるのですが…ど うしました皆さん?」 さすがに何か、場の重苦しい雰囲気を感じたガチャピン先生は皆の顔を見回した。 「香里…俺、何か大事なことを忘れてたような気がしてたんだけど…わかったよ」 「あたしも最初っから気にはなってたんだけど…つい失念しちゃってたのよね…」 「お姉ちゃん…」 「祐一…えっと、それってもしかして…」 「…………」 「あ、あは、あはははははー」 「今更…何か良い手だてなんて無いんですよね、きっと」 「えーと…」 一人、よく状況が理解しきれていない様子のあゆが、意味もなく背中の羽をぴこぴ こと動かしながら、呟いた。 「それってつまり…この先はうん…」 「その先を言うなあああああああああああああああああああああっ!!」 ドジャーーーッ…ゴポゴポゴポゴポ… * * * * * * * 「奇跡って、起こらないから奇跡って言うんですよね」 ぽつりと呟いた栞の言葉が皆の気持ちを良く代弁していた。代弁… 「う・がああああああああああああああああああああああああああっ!」 「ゆ、祐一くん落ち着きたまえ!一体どうしたというのかね!?」 「やかましい!ああっ、一瞬でも感動してしまった自分がちょっと許せない!」 とりあえずガチャピン先生にケリを入れると、俺は互いに目を合わせないようにし ている妻たちの方を向いた。元のサイズに戻ったみんなの背後には、まだ濡れたまま のドルフィン号が鎮座している。…微かにトイレの消臭剤の臭いがした。 「あうー…祐一ぃ…」 真琴が、恨みがましい目で俺を睨んでくる。とりあえず…かけるべき言葉が見つか らないまま、とにかく俺は口を開いた。 「あー。真琴。…まあ、なんていうか…俺はもう忘れちゃったから。うん。もう絶 対、確実に、可能な限り忘れるように努力する。いやもうホントマジでマジで。だか ら、その…気にするな。…な?」 「…気に…」 「あ?」 「…気にならないわけないじゃない、ぶぅわかあああああああああああああああ!」 ぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかっ! 「いっ、いてっ、いてえっておいヤメロこら!俺を殴ってどうする!確かにお前の気 持ちはわからんでもないが、だからって俺のせいじゃないだろ!お前のウン…」 「あうー、あうー、あううううううううううう!」 「祐一く〜ん、駄目だよ女の子にウ○コなんていっちゃー」 「そうだよ祐一、それも本人のウ○コのことなんて失礼だよ」 「あうーーー!あうーーー!あうううううううううぅぅぅぅぅ…」 「お前らもウ○コウ○コ言ってるんじゃねぇーーーーーー!!」 と、そこにオロオロと狼狽した様子でガチャピンが割って入ってきた。 「み、皆さんケンカはいけません!なんだかよくわかりませんが、とにかく私の授業 になにか原因があったみたいですね?」 まあ…地球人の道徳観念とか羞恥心とか、その辺よくわかってないんだろうな、こ の人。 「わかりました!私も教師です!私を殴ってそれで気がすむなら、いくらでも殴っ て…」 ぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽ かぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽ かぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽ かぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽ かぽか!!! 「痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛いーーーーーーーーー!」 …即座にタコ殴りにあうガチャピン先生。哀れだ。しかし真琴の攻撃なんてたかが 知れてるんだが…。 「あんたなんかっ、あんたなんかっ、あんたなんかっあんたなんかあんたなんかあ あ〜〜〜〜〜〜〜〜!こうしてやるっこうしてやるっこうしてやる〜〜〜〜!」 「ああっ、そんな私の触手を蝶結びにしないでくださいっ!」  げしげしげしげしげしげしげしげしぃ! 「ぐはあああああああああっ!!」 なんか、ヤクザ蹴りって見てるだけで無闇に痛そうなんだよなぁ。 と、美汐がなにやらあきれたように呟いた。 「…何でも好きなものをおごる、とでも言えば真琴ちゃん機嫌直すでしょうに…要領 が悪いですね」 「だったら教えてやれよ。…お前、割とひどいな」 「そうでしょうか?」 「多分。…まあ、とりあえずここは傍観を決め込もうか」 「祐一さんも十分ひどいと思いますよ」 「うるせ。とりあえず、当分カレーは食えないな、俺たち」 結局。ガチャピン先生は真琴にさんざん殴られ蹴られ踏まれまくったあげく、何故 かあゆと名雪と舞にまで、何でも好きなものをごちそうするという約束までさせられ てしまったようだった。 …基本的に人が善いんだよな、この先生。 <とにかく終わる> <参考文献> ○まんがサイエンスT〜Y ○SFはどこまで科学するか? ○学生時代の教科書・ノート(笑) ○バオー来訪者 ○強殖装甲ガイバー(なんでやねん!) 【後書き】  考えて見ると校内暴力なラストだよな、これって。教育の荒廃は了承学園でも進ん でいるのか!?そうか、実は社会派リレーSSだったんだなこのシリーズ!(ウソ) 相沢家クラスを書くのはこれが初めてです。初めてでいきなりコレかいっ!これも 一応、スカ○ロネタなのだろうか…? 実は執筆には2週間程かかってます。少し書いては止めて、少し書いてはセリオSS の方に移行したり(笑)少し書いてはガオガイガーのDVDを最初から見直してたりし て(爆)無意味に進まなかったです。なんかノリが悪くて。 やはり、オチは元ネタのあさりよしとお先生の作品とは変えようと四苦八苦したの ですが、どうしてもこれ以外のネタは思い付かなかったのです。というか、ギャグで 落とすならこれがお約束というか、一番というか。ウ○コがね。だからもう、開き 直ってほぼそのまま元ネタ通り使ってます。 しかし、小学生向けの学習まんがにしちゃ、結構難しいよまんがサイエンスって。 流石は○年の科学といったところでしょうか?
 ☆ コメント ☆  >俺は別に独立宣言する気も核装備の常設国連軍の創設を目指しているわけじゃねー  >ぞ。  セガール?  って、それは、沈黙の……  い、いえ、何でもないです(^ ^;;;;;  >俺、香里、美汐。三人そろって思わず溜息をついてしまう。  ホント、この学園って、常識人が苦労する所ですねぇ。  祐一が常識人かどうかは、この際置いときますけど(^ ^;  >♪サイボーグ戦士 誰がために戦う〜。  どこへ落ちたい?  ……………………。  いえ、何でもないです(2回目)(^ ^;;;;;  >経験を伴わない知識というものがいかに薄っぺらなものであるか。  どんなに優れた教材であろうと、実践に勝る物はありません。  教科書等で得た知識は一過性の物ですけど、  体験によって得た知識は一生物の財産ですからね。  >消化を助けたり便通を良く…  …………や、やっぱり……そういうオチなんですか(;;)  ううっ、そうじゃないかとは思いましたけど……。  >とりあえず、当分カレーは食えないな、俺たち  ううう〜っ(;;)  阿黒さん、ありがとうございました\(>w<)/



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