了承学園 4日5限 --------------------------------------------------------------------------------   あかね「次の授業は、何をするのかな、まーくん?」 誠「まともな授業だといいけどな。」 さくら「そうですね。」  ガラガラ   教室に入ってきたのは、ひかりであった。 ひかり「この時間にみんなにしてもらう課題はこれよ。」  そういって黒板に書いたのは、   『呼び方』 誠「はぁ?」  書かれていることに対し、いったい何をすればいいか判らず、疑問の声をあげる誠。見れば周りの彼女たちも判らないようだ。 さくら「ひかりさん、いったい何をするんですか?」  さくらの質問に笑顔で答えるひかり。 ひかり「そんなに難しいことじゃないの。例えば、普段、誠君のことを呼ぶ時、さくらちゃんやあかねちゃんなら『まーくん』、フランソワーズちゃんなら『誠様』って呼ぶでしょ。その呼び方をこの時間だけは別の呼び方にしようという事なの。わかってもらえたかしら?」 さくら「はい。」 ひかり「なんて呼ぶかは自分で考えてね。それじゃ、みんながんばってね。」  説明を終え、教室から出て行くひかり。 誠「呼び方を変えるったって。フランって呼びはじめたのは、ついさっきからだしな。さくらやあかねの事だって昔からそう呼んでたからなぁ。今更、違う呼び方しろったってなぁ。思いつかねーよな。さくら、あかね。」  同意を求めたが、当の二人は何か考え中でまったく聞いていなかった。 あかね「まーくんて呼んじゃだめなんだよね。うーん。」 さくら「まーくん以外ですか。むずかしいですね。」 あかね「あ、良いの思いついちゃった。」  誠の方を向き、呼びかける。 あかねあ、な、た♪  ゴン  あかねの一言におもわず机に頭をぶつけてしまった誠。だが、さらに追い討ちが続く。 さくら「あかねちゃんがそう呼ぶんでしたら、私は、ダーリン♪」  クリティカルヒット、全身から力が抜けていってしまったかのように机にうつむいて動かない誠。 あかね「まーくん、じゃなかった。あなた、耳まで真っ赤。」 さくら「照れてますね。まーくん、じゃなかった、だーりん。」  そんな三人を微笑を浮かべながら見ているフランソワーズ。それに気付くあかね。 あかね「ほらー。フランちゃんも呼ぼうよ。」 フラン「しかし、私はメイドですから。お仕えしている方にたいしてそんな」 さくら「そんな事気にしなくていいですよ。ねぇ、まーくん。」  復活して答える誠 誠「ああ、当たり前だろ。前に言ったとおもうけど、俺はフランのことメイドじゃなく、家族として迎え入たんだ。だから、そんな事気にしなくていいんだよ。なぁ。」 あかね「ほら、ふらんちゃん。」 フラン「あの・・・・・その・・・・・・・・・・・・・・、・・・・まーくん」                               ボッ、顔を真っ赤にして言ったフランソワーズ。                   なでなで  こちらも顔を真っ赤にしながらもそんな彼女がいとおしく感じ,思わず頭をなでなでする誠。 あかね「あー、私も。」 さくら「私もして欲しいです。」  誠に抱きつく二人。 誠「わかった、わかった。みんなまとめてかわいがってやるぜ。」  なでなで、なでなで  こうしてこの授業が終わるまでなでなでしていたのであった。  職員室にて 秋子「ふふ、これでフランソワーズちゃんも一歩近づいたわね。」 ひかり「・・・・・・・・・何に近づいたか聞かないけど。秋子、あっちはどうするの。」 秋子「うぐぅ」 ひかり「キャラが違うわよ。秋子。」  二人の視線に先には、 エリア「うぅ、私だって誠さんのこと、まーくんって呼びたかったのに。どうせ、私なんてレ○だとおもわれてるし。あのときだって・・・・・・・・・・」  職員室の隅の角っこのところでのの字を書きながら愚痴りまくってるエリアの姿があった。 秋子「ひかり、私たち親・・」 ひかり「それじゃあ、私は次の授業があるから。後は、たのみましたよ。 秋子理事長!」   職員室をさっさと出て行くひかり。 秋子「ひ、ひかりー。」 エリア「しくしく、わたしだって・・・・・・」  こうして職員室には秋子理事長の心の叫びが響いたのであった。 秋子「いじめっ子ひかりん。」 --------------------------------------------------------------------------------    どーも、初めまして。SUUと申します。以前から、了承学園のSSは読んでたんですがむしょうに私も書きたくなり書いてしまいました。    ちなみにこれが私の初SSだったんですがいかがだったでしょうか。少しでも誠家のラブラブぶりが書けてたら幸いです。    やはり読むのと書くのでは大違い。他の作家さんのすごさを改めて感じました。    最後にこんな未熟者の書いたSSを読んでくださった方々ありがとうございました。それでは。
 ☆ コメント ☆ 綾香 :「あーあ。エリアってば、相変わらず哀れねぇ」(^ ^; セリオ:「なんか、バックに縦線を背負ってますよ」(;^_^A 綾香 :「まさに薄幸の美少女」(^ ^; セリオ:「すでに、報われないのがデフォルトになってます」(;^_^A 綾香 :「いわゆる、お約束ってやつね」 セリオ:「はい」(;^_^A 綾香 :「とは言え、いつまでもこんな扱いじゃさすがに可哀想に思えてくるわ」 セリオ:「そうですね」 綾香 :「というわけですので、学園一純情で学園一ドツボにはまっているエリアを、      みなさんの力で幸せに導いてあげて下さいね」(^0^) セリオ:「よろしくお願いしま〜す」(^0^) 綾香 :「でも……もうしばらく今のままでも面白いかなぁ、      なんて事も思っちゃったりしてぇ」(^〜^) セリオ:「…………………………おに」(−−;;;



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