私立了承学園 番外編  4日目 5時間目 「えーと。これはこれでOKっと。そしてこれはこれで良いか。よしじゃあやるか・・・」  了承学園の職員室内で一人の女性教師が大量の布と格闘していたのであった。 ガラガラ 教室の扉が開き、授業を終えたエリアが職員室に戻ってきたのであった。 「ただいま〜。あれ、サラさんなにしているの」 「え、エリアか。はあ〜ビックリしたぜ」 「あ、もしかして雄蔵さんのヌイグルミを造っているところでしょ」 「ま、まあな。それよりもエリアも一緒につくらないか。まだたくさん布は残っているからな」 「え、いいの一緒につくっても」 「ああ良いぜ」 「じゃあ。言葉にあまえて頂きましょう」 そんな会話が行われたのち二人は黙々と縫い物を行っていたのであった。 「はあ〜雄蔵・・・」 「ふふふ。誠さん・・・」 とまあ二人とも陶酔していたがそれでもしっかりとやることはやっていたみたいであった。 ちなみに二人が作ろうとしていた物は・・・   サラ ・・・ 雄蔵の抱き枕   エリア・・・ 誠の抱き枕 であった。そしてその日の夜、彼女らは出来た枕を抱いて寝ていたのであった。 「うーん雄蔵ムニャムニャ・・・」 (了)
 ☆ コメント ☆ 浩之 :「ふ〜ん。抱き枕、ねぇ」 あかり:「ねぇねぇ。浩之ちゃんは、抱き枕って欲しい?」 浩之 :「欲しい……って言ったらどうするんだ?」 あかり:「作ってあげようかなぁと……」 浩之 :「『あかり抱き枕』をか?」 あかり:「そ、それもあるけど……作るとしたら全員分かな」(*・・*) 浩之 :「全員分!? 抱き枕を10個も作る気か!?」(@◇@) あかり:「うん」(*^^*) 浩之 :「……お前なぁ。そんなに数があっても仕方ねーだろ」(^ ^; あかり:「う〜ん、そうかなぁ?」 浩之 :「そうだって。      つーか、そもそも、俺に抱き枕なんか必要ねーよ」 あかり:「そうなの? なんで?」 浩之 :「『なんで?』じゃねーよ。      それくらい、言わなくても分かるだろ?」(−−; あかり:「???」 浩之 :「だからさ……その……」 あかり:「???」 浩之 :「俺には……だから、えっと……何と言うか……」(−−ゞ あかり:「……………………くすっ。      そうだね。そうだよね。      浩之ちゃんは、抱き枕なんて要らないよね」(^^) 浩之 :「お、おう」 あかり:「だって……浩之ちゃんには、わたしたちがいるもんね」(*^^*) 浩之 :「は、はっきり言うんじゃねーよ。んな恥ずかしいこと」 あかり:「えへへ」(*^^*) 浩之 :「……ったく、しょーがねーなぁ」(^ ^;



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