私立了承学園 四日目五時間目 こみパサイド ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ 始まりのチャイムがなった。 「あれ?チャイムってこんな音だっけ?」 「うーん、違ったと思う・・・」 「どうせ気まぐれよ多分」 誰の気まぐれだよ。 俺がそんなこと考えていると、 「はっはっはーーい!授業始めるよ〜ん♪」 入ってきたのは阿部貴之だった。 「誰?」 「確か柳川先生のやおい相手よ」 と、玲子ちゃん。さすがはやおいマスター(オイ) 「では授業をはじめま〜す。マイン〜、例のものを〜」 貴之先生が声をかけるとドア口で待機していたマインが入ってきた。 「ふふふ、いつもいつも同じパターンじゃつまらないだろうと思って今回は 色々課題を考えてきました」 やたらと明るい貴之。 「で、どんな授業があるの?」 瑞希が言った。 「よく聞いてくれました。今回の目はこれだー!!」 そう言ってマインが持ってきたもの・・・パネルらしきものを指差した。 すると・・・ ズダダダダダダダダダ     ジャン どこからともなくドラムの音がしてパネルが回転した。するとそこには・・・ 「二十四時間ドミノ並べ」 「チキチキマシーン猛レース」 「まわしプレイ」 「特訓!大雪山おろし」 「セクシーコマンドー」 「今日の当たり目」 「な、なんなんですこれはーーーー!!」 「だから今回の課題。この中から一つ選ぶのよ」 一つ選ぶつってもなあ・・・ 「二十四時間ドミノ並べ」・・・そんな時間あるか! 「チキチキマシーン猛レース」・・・ケンケン? 「まわしプレイ」・・・(妄想中)・・・おおう、すばらしー(謎) 「特訓!大雪山おろし」・・・ゲッ●ー3? 「セクシーコマンドー」・・・放課後キャンパス? 「今日の当たり目」・・・何だこりゃ。 これから察するに煩悩魔人たる俺が選ぶ選択肢は唯一つ! 「じゃあまわし・・・」 「おーっと待った。これは自分じゃ選べないんだなあ」 「え?でもさっき・・・」 「今回はこれを使って選ぶのさ〜」 そう言って貴之が取り出したのは、 「サイコロ?」 「そ。これを振って出た目が今日の課題、というわけさ」 要するにそれって・・・ 「ごき●んよう?」 「ピンポンピンポーン。だーいせーいかーい」 くねくねと踊る貴之。やっぱりこの人も普通じゃない。 「さー、はーりきって参りましょーう」 「はいはい、分かりましたよ」 そう言って俺は大きなサイコロを振った。 それと同時に「あの」音楽がかかる 「何が出るかな!ナニが出るかな♪何が出るかな?」 チャラララン ころころころ さいころは床を転がり、そして止まった。出た目は・・・ 「今日の当たり目」 「ぱんぱかぱーん、ぱんぱんぱんぱんぱかぱーん。おめでとうございまーす」 どこからかラッパを取り出して吹く貴之。 ・・・このテンションにはついていけん。 「当タリ目ヲダサレタ和樹サマニハ、ラ●オン社製品ノシャンプー、リンス、 ボディーソープノ詰メ合ワヲプレゼント〜」 同じくパフパフなるやつ(名前不明)を持って祝福するマイン ・・・やっぱりもらえるわけね。ライ●ン社製品 「そしてそして、視聴者の中から抽選で九名の方に同じく詰め合わせセットを プレゼントいたしまーす」 ずぺし 「だー、なんですか視聴者って!!」 「だいじょーぶ、ことばのあやってやつさ〜」 こ、この人は・・・ 「で、今日の当たり目って何するんや?」 由宇が聞いた。 「ああ、そうだね。今日の当たり目はこれです!」 またパネルがひっくり返る。そこには、 「嬉し恥ずかし初体験、略して・・・」 「「うれ恥ずー」」 しーーん あたりを静寂が包む。貴之がばつの悪そうに言った。 「うーんやっぱり舞奈ちゃんとか呼んで来るべきだったかなー、 マインと俺だけじゃカッコつかないや」 「そう言う問題じゃなーい!これはなんですか?」 「要するに初体験(夜の営み)を告白してもらいましょーってなことさ。 これで視聴率25%はいただき!!」 「だーーーーー、だからなんなんすか視聴率って!!」 「うっそぴょーーーん。それじゃがんばってね〜」 そう言って去る貴之&マイン 「がんばれって、何をがんばれば・・・」 「え、えっと私の初体験はその・・・公園で、獣のような和樹に荒荒しく・・・ ああっ、恥ずかしい・・・」 顔を真っ赤にする瑞希。無理も無い、俺も恥ずかしい。 あの頃は俺も若かった(オイ)。 「次はうちやな。あれは忘れもしない春コミ前・・・、うちは実家の旅館で 隣の部屋でおとんとおかんが聞き耳立てとる中、和樹と・・・」 「だーーー、ちょっと待て由宇。なんだその『おとんとおかんが聞き耳たてとる 中』ってのはなんだーー!!」 「嫌やわー和樹。気付かんかったん?」 「気付くかーーー!!」 こうして彼は延々と『初体験』を聞かされることとなる。 嬉しさ一杯、恥ずかしさ目一杯な授業でした。 おまけ 授業が終わって・・・ 「ぶーーーーーーーーーーーー」 「どうしたの?郁美ちゃん」 「私だけ授業に参加できませんでした・・・」 「えっとそれは」 「ずるいです。この学園ではみんな平等のはずです」 「それはそうなんだけど」 しどろもどろになる和樹。 「と、いうわけでー」 あやしげな微笑みを浮かべる郁美ちゃん。 「和樹さん!!ここで初体験しましょう!」 そういって和樹を押し倒す郁美ちゃん。 「だー、郁美ちゃん。落ち着いて」 「大丈夫です。こういうのは結構なんとかなるもんですから・・・」 「ならないーーー。雄蔵さん何とかしてーー」 その頃の雄蔵は・・・ 「む?!」 「どうした?雄蔵」 「いや、誰かが俺を呼んだ気がしてな」 「そうか?俺には聞こえなかったぞ。それより飲もうぜーー」 おい。あんたらまだ授業中やろ。 「だが・・・」 「いいから、いいから」 「う、うむ・・・」 和樹の叫びは届かなかった・・・ おまけその2 「浩之さーーん」 「どうした?マルチ」 「マインさんと貴之さんからこんなものもらいました」 そう言っててを差し出すマルチ。 「これは・・・シャンプーだよな。何でこんなものもらったんだ?」 「さあ?」 分かりません、という表情をするマルチ。 「廊下を歩いていたらいきなり、『おめでとうございまーす』ていって傘の上で マスを回しているマインさんと貴之さんに会いまして。そのときいただいたんですが なんでも抽選で当たったプレゼントらしいです」 「プレゼントねえ、どうでもいいけど染之助、染太郎か、あの人達は・・・」 浩之は誰にとも無くつぶやいた。 なお他にも八人そんな目ににあったことを記録しておく。 了 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 あとがき ども、まおんです。 ごきげん●うです。あの『笑って●いともの後にあってついそのまま見ちゃう番組』 と異名を取るあの番組です。昔は当たり目出してもシャンプーかリンスか ボディーソープの内一つしか貰えなかったという所が少し好きでした。 ・・・でもチキチキマシン猛レースとかどう言う授業になるんだろ? 自分で書いておいて分からん(オイ)。まあいいや(爆)。 それでは。
 ☆ コメント ☆ 綾香 :「いいわねぇ。初体験を語れるひとたちは」(−−) セリオ:「まったくです」(−−) 綾香 :「所詮、コンシューマ機じゃ体験出来ないしねぇ」(−−) セリオ:「綾香さんはまだいいですよ。シナリオは没になってもCGがあるんですもん」(−−) 綾香 :「………うっ」(*・・*) セリオ:「それも、大胆なCGが」(−−) 綾香 :「あうあう」(*・・*) セリオ:「ふ〜んだ。どうせわたしは脇役ですよ。一枚絵だって殆どありませんし」(−−) 綾香 :「拗ねない拗ねない」(^ ^; セリオ:「でもいいんです。そのおかげでわたしの初体験は、      わたしと浩之さんのふたりだけの秘密なんですから」(*^^*) 綾香 :「ふたりだけの秘密、か。……いいかも」(*・・*) セリオ:「ですから、○○○を×××して△△△した事も全部秘密です」(*^^*) 綾香 :「『○○○を×××して△△△』!?      あなた……初体験で、そんな大胆な事を!?」(@◇@;; セリオ:「えっ!? なんで綾香さんが知ってるんですか!?」(@◇@;; 綾香 :「……自分で言ったじゃない。今」(−−; セリオ:「へ?      ああっ!! しまった!! ふたりだけの秘密だったのにぃ〜」(@◇@;;; 綾香 :「……………………ばか」(−−;



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