「この時間は調理実習にします」  この時間の俺達の担任らしい秋子理事長が言った。  よし、まともな授業だ…まあ、まともじゃない方がいいこともあるが。  まあ、調理実習ならみんなに任せればいいから、楽でいいかな。 「ただし、浩平君だけに作ってもらいますが」 「そんな事いう人嫌いです」 「浩平くん、それは相沢家の栞ちゃんのせりふだと思うよ、なんとなくだけど」 「頑張ってね折原」 『頑張るの』 「浩平の料理…不安だよ」 「大丈夫、長森さん、みさきさんも茜もいるんだから」 「詩子、どういう意味ですかそれは」 「こうへいのりょうりたべたい」 「断る場合はこのジャムを食べて貰うけど」  うう、それだけは勘弁して欲しい 「そのジャムはおいしかったですけど」  …茜にだけはな 「わかりました、けれど俺だけじゃ料理なんてできませんが」 「大丈夫よ」 『何でなの』 「助っ人呼んであるから」 「助っ人ですか」 「ええ、じゃあ調理室に行くわよ」 「…おいしいのに」 「うわっ、なんや」 「…テレポートみたいだね」 「ちょっとびっくりです」 「ほんとに何でもありかよ、この学校」 「そうみたいですね」 「何があったんですか、耕介様」 「突然人が現れたんよ、十六夜」  秋子特製空間転移装置で調理室にやってくるとそこにはもう先客がいた。 「あら、もう来ていたみたいですね」 「そちらは誰ですか」 「そうね、じゃあまず自己紹介してちょうだい」 「ええ、分かりました」  190センチくらいの大きな男の人が最初に出てくる 「槙原耕介です、さざなみ寮って言う女子寮の管理人兼コックです」  ピンクのヘアバンドをしているおっとりとした感じの女の人が続いて出てくる 「槙原愛です、趣味はペンギングッズ集めとのんびりすることです」  続いて170センチくらいの美人 「椎名ゆうひいいます、趣味はうたうたうこととピアノ引くこと」  身長160センチぐらいの刀を持ってる女の子 「神咲薫、神咲一灯流の有段者です、趣味は書道です」  可愛い身長150センチぐらいの女の子 「ええっと、仁村知佳です、趣味はお菓子づくりとパソコン通信です」  めがねをかけた人の悪そうな笑みを浮かべている女の人 「仁村真雪っす、一応漫画家で、趣味は特になし」  120センチくらいのお子様 「陣内美緒、趣味は暴れることと寝ること」  150センチくらいの男の子っぽい少女 「岡村みなみです、趣味はバスケで特技も一緒です」  着物を着た西洋美人 「神咲一灯流霊剣、十六夜と申します、趣味は散策と日にあたることです、詩吟や句も少々たしなんでおります」  140センチくらいのシルバーブロンドの少女 「ボクはリスティ・シンクレア・クロフォード、リスティでいい」  続いて俺達の自己紹介も終わり 「じゃあ、はじめましょうか」 「あの、浩平が料理している間、私たちは何をしていればいいのでしょうか」 「そうね、好きにしてたら。料理ができたら呼ぶから」 「じゃあ、私お菓子作ろうっと、薫さん手伝って」 「別にかまわんけど、十六夜はどうする」 「そうですね、私も手伝いましょう」 「うーん、わたしもそうしようかな」 「お菓子づくり手伝います」 『お菓子づくり入れて欲しいの』 「あそぶのだー」 「ボクもあそぼっと」 「リスティ、美緒ちゃん、バスケやろ」 「OK、みなみ」 「それでいいのだ」 「うん、バスケいいわね、ほら繭ちゃん、七瀬さんいくわよ」 「ええっ、あたしはお菓子づくりのほうが…」 「みゅー」 「ほら、繭ちゃんも乗り気だし」 「うう、分かったわよ」 「年少組は元気だねえ、愛、おまえはどうする」 「ええとですねえ、のんびりしようと思ってます」 「そっか、あたしは休ませて貰うよ」 「どうぞごゆっくり」 「うー、浩平の料理心配だよ」 「にゃー」 「ん、おお、小虎来てたんか」 「ええ、一匹だけ寮にいてもつまらないと思ったんで」 「ねこだよー、かわいいよー」 「おお、瑞佳ちゃんも猫好きなんか」 「はい、家に8匹飼ってます」 「そっか、猫なら家にもおるで、な、愛さん」 「ええとですねえ、次郎と小虎と」 「次郎は違うだろ」 「浩平君料理の経験はあるかい」 「ええ、チャーハンぐらいなら作れますけど」  全く、瑞佳のやつ、俺にも料理くらいできるぞ  味の保証はできないがな 「そっか、ならばチャーハンでいこうか」 「そうですね、槙原さん」 「うーん、槙原さんて呼ばれるのあまりなれてないんだけどね」 「じゃあ、耕介さんでいいですか」 「うん、いいよ」  準備しながら会話を進める 「カレーチャーハンにしようか」 「それにしましょう」  食材の準備も終わったらしい 『ケーキ作るの』 「おっ、澪ちゃんやる気満々だね」 「どんなケーキにしますか」 「私は何でもいいよ」 「うちも同じく」 「私は食べられませんので」 『チョコレートケーキなの』 「決まりだね」 「決まりですね」 「ええと、バスケのルールは分かります」 「わからない」 「あたしもわからないけど、柚木さんは」 「んー、一応基本的なものなら分かるけど」 「じゃあ、基本的なものだけで行きましょう」 「猫さんかわいいよ−」 「にゃー」  料理をはじめる  作り方は耕介さんに聞いた  まずはカレー粉をたっぷり炒める  うん、いい香りだ 「耕介さんってロリコンなんですか」 「…美緒は違うぞ」 「じゃあ、あの子とかはどうなんです」 「…リスティか、君のほうこそ繭ちゃんはどうなんだ」 「…お互いこの話題はやめておきましょう」 「そうするか」  友情を確かめたりしながら料理は進む 「ところで、みなさん十六夜のこと聞いても驚かないんですね」 「あの程度で驚いたらこの学校の生徒はできません」 『そのとおりなの』 「茜ちゃんの言うとおりだよ」 「じゃあ、これを見ても驚かないかな」  ピアスのスイッチをオフにする 『すごいの』 「きれいですね」 「うー、何があったか教えてよー」 『天使みたいなの』 「天使みたいな羽です」 「えへへー、こんな事もできるよ」 『浮いてるの』 『すごいの』 「リスティはもっと凄いんだよ」  みなみちゃん得意のダンクが決まる 「うわー、みなみちゃんすごい」 「みゅー、すごーい」 「さすがだね、みなみ」 「えへへ」 「よし、今度はこっちから行くわよ」  ゲーム再開 「七瀬さん、パス」 「よしいくわよ」 「もらうのだ」 「猫さんかわいいよー」 「にゃー」 「おーい、瑞佳ちゃん…あかんここまでとは予想外やった」 「小虎大丈夫かよ」 「うーん、困りましたねー」  カレーチャーハン完成 「よし、できたぞ」  見ていろよ、瑞佳  とりあえず一口味見してみる。  うん、上手いじゃないか  量は多かったがみさき先輩がいるから問題ない。 「どうだい浩平君、たまには料理するのもいいものだろう」  同じく大量のチャーハンを作っている耕介さんに答える 「そうですね、たまには」 「恋人の料理を食べるのもいいが、恋人が自分が作った料理をおいしそうに食べるのを見るのもいいものだぞ」 「できましたか」 「はい、理事長」 「じゃあ、みなさんを呼びましょう」 「これで完成だね」 「はい、そうですね」 「おいしそうな匂いだよー」 『おいしそうなの』 「私は食べられませんが、いい香りですね」 「さすが、知佳ちゃん」 「私だけじゃないよ、みんなのおかげだよー」 「包丁すごい速かったです」 「刃物の扱いは得意ですから」 『すごかったの』 「おーい、できたぞー…おお、うまそうだ」 「浩平、つまみ食いしないでくださいね」 「…ばれたか」 「ご飯の後で食べましょう」 「ふう、疲れたー、七瀬さんはどう」 「これだけ運動したの、久しぶりよ」 「みゅー、つかれた」 「ボクも少し疲れたかな」 「美緒もちょびっと疲れたのだ」 「あ、美緒ちゃん耳出てる」 「ん、おおホントなのだ」 「おお、猫耳、それ本物なの」 「本物なのだ」 「…あの、驚かないんですか」 「…慣れちゃったわよ、もう」 「みゅー、ねこさん」 「猫さんではない」 「じゃあボクも」  リスティの昆虫の羽のような羽が出てくる 「みゅー、きれい」 「おーい、みんなー食事ができたぞーー」 「OK、耕介いま行くよー」 「ご飯なのだ」 「さて、折原君の腕前拝見と行きましょうか」 「みゅー」 「みなさん料理のほうはできましたよ…あらあら」 「おおーい、料理できたってよ」 「ねこさーん」 「みゃーー」 「そうや、知佳ちゃんかリスティ呼んで小虎を引き寄せるっちゅうのは」 「…それしかないかもしれませんねー」 「あらあら、瑞佳ちゃん正気に戻らないとこのジャムを…」  びくっ 「も、戻りました」 「残念ね…」 「…うちらが何をやっても戻らなかったのにこうもあっさりと…」 「ちょっと、びっくりですね」 (小声で)「…あのジャムはいったい何なんだ」 (小声で)「理事長の自信作らしいんですけど…」 「瑞佳ちゃん、真雪さん行きますよ」 「「は、はい」」  食卓に全員があつまった 「わっ、浩平がふつうの料理作ってるよ」 「…意外ですね」 「おいしそうですねー」 「さすがやね、耕介くん」 「ケーキもあるよー、みんなで作ったの」 「おいしいの」 「それでは、みなさんせきについてください」 「「「いただきます」」」『いただきますなの』 「おいしいよー」 「おいしいですー」 「…お二人とも凄いですね」 「そうとしかいいようがないわね」  結局二人の作ったチャーハンはみんなに好評でした… 「量が少ないよー」 「少ないですー」  終 どうもMakeです。  今回出てきたみなさんは「とらいあんぐるハート2」というゲームのキャラです。  黒貴宝さん、自己紹介部分まねさせていただきました。  うう、すいません、思いつかなかったので。  このゲームを知っている人に  メンバーは寮生に絞らせて貰いました。  ななかちゃんには大介がいますし  瞳も相川家ですでに出てます。  また、望ちゃんはさすがにいろいろとまずそうなので…  美緒はスフィー同様問題なし。
 ☆ コメント ☆ 綾香 :「い、いっぱい出てきたわねぇ」(^ ^; セリオ:「ホントに」(;^_^A 綾香 :「覚えるの、大変だわ」(^ ^; セリオ:「すぐに覚えられますよ。個性的な方ばかりみたいですし」 綾香 :「それもそうね」 セリオ:「それにしましても……男性にお料理を作ってもらうというのも      なかなか良い感じですね。羨ましいです」(^^) 綾香 :「いいなぁ。浩之も作ってくれないかなぁ」 セリオ:「おねだりしてみましょうか」(〃∇〃) 綾香 :「そうね。そうしましょ」(〃∇〃) セリオ:「はいです」(〃∇〃) 綾香 :「ではでは、善は急げよ!      早速、浩之のとこへ行きましょう!!」(^0^) セリオ:「そうしましょ〜〜〜っ!!」(^0^)



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