「ふぅ…」

 1時間目終了後の休み時間、トイレに立ったオレは、教室への道を歩いていた。

 しかしこの学園にはいつも驚かされる。
 トイレ一つ取ってももの凄い種類があるのだ。
 普通のトイレは当たり前、エキサイティングなトイレからホラーなトイレ、スピー
ディなトイレからスリリングなトイレまで様々である。


 …まぁ冗談だが。

 …それ以前にエキサイティングなトイレとかスピーディなトイレってどんなトイレ
なんだ?
 よし、今度住井あたりと相談するか。


 などと今後のことについて考えていると、ふと一つの教室が目に止まった。
 なんのことはないただの教室だったのだが、まるでその教室に呼ばれているような
妙な感覚にとらわれたオレは、とりあえずその教室の扉を開けてみた。

 すると。


「やぁ」


 そこには、氷上がいつもの調子で立っていた。




私立了承学園 5日目 2時間目 ONE 〜輝く季節へ〜
「よぉ」 「あはは、まさか本当に来てくれるなんてね。僕と君の絆ってやつもそれほど捨てた ものじゃないみたいだね」  あいかわらずの無邪気な笑いを浮かべながら氷上はそんなことを言う。 「まぁ、オレ達は親友だからな」 「嬉しいよ」  本当に氷上には世話になりっぱなしだ。  氷上に言わせれば「そんなことはないよ、僕のほうこそ君にはどれだけ感謝しても 感謝したりないくらいさ」だそうだ。  …何かしてやった覚えはないんだが、こいつがそう言うのならそうなのだろう。 「それはそうと、合わせてみないかい?」  氷上が言った言葉の意味が解らなかったが、改めて教室を見渡すとすぐに納得した。 「ここは音楽室か…」 「そう。さすが了承学園だ、一通りの楽器は揃っているよ」 「そうだな…」  見渡せば、オレが知ってる楽器は大体目のつくところに置いてあった。 「それで、付き合ってくれるかい? …以前は結局合わせられなかったからね」  こいつに初めてあった頃、何度か音合わせしないか誘われたのだが、オレはその度 に断ってきた。  こちらに戻ってからも楽器に触れることは無かったから、思えば氷上と音を合わせ たことは一度も無い。こいつは合わせたがっていたのにな。  そう思うと、もはや断ることなどできはしない。 「あぁ…やるか」  何より、オレもこいつと合わせてみたいと思っていたので、断る理由も無かった。 「ありがとう。それで、楽器は何にする?」 「えーと…こいつだ」  教室を見回し、目的の楽器…ギターを掴む。  …というか、こいつしかつかえないんだが。 「なら、僕はこれにするよ」  そう言って氷上はフルートを手にする。 「…なら、ってお前他にも使えるのか?」 「まぁ、どれもたしなんだ程度だけどね」  そう言ってはにかんだように笑う氷上。  …まぁこいつの「たしなんだ程度」ってのは十分凄そうだけどな。 「さぁ、それじゃ始めようか。はいこれ」 「おう」  氷上から楽譜を受け取る。  そして、オレは静かに弦に指を走らせた… ----------------------------------------------------------------------------  これほど真面目にギターを弾いたのはどれくらいぶりだろうか、と本気で悩むくら い久しぶりに真剣に弾いた。  やはりと言うかなんと言うか、氷上の腕は一級だった。 「やはり二人で合わせると違うね」 「悪いな、大した演奏もできなくて」 「そんなことはないさ。折原君らしい音色だったよ」  誉め言葉なのかなんなのか解らない(恐らくは誉め言葉だろうが)ことを言って、 氷上は別な楽譜をよこす。  そしてフルートを置き、ベースに持ち替えると、 「フルートじゃ喋れないからね」  やわらかに微笑み、そんなことを言う。  オレは次の授業まではまだ10分ほど残っているということを確認し、再びギター に指を走らせた。 ---------------------------------------------------------------------------- 「あーっ、こんなところにいたぁー!」  オレと氷上が演奏していると、オレを非難するような声をあげて瑞佳が音楽室に入 ってきた。 「やぁ、長森さん」 「あ、あれ、氷上くん?」  氷上の呼びかけに、瑞佳はそんな間抜けな声をあげる。 「瑞佳、今日はなんの用だ?」 「わ、何言ってるんだよっ! 浩平がトイレとか言って10分も帰ってこないから心 配して…」 「あのなぁ、まだ次まで5分はあるだろ?」 「5分しか無いんだよ」 「まぁ細かいことは気にするな、それよりお前も一緒にやろう」 「全然細かいことじゃないよっ!」 「なぁ、やっぱり二人より三人のほうがいいよな氷上?」  まだ文句を言っている瑞佳を無視して氷上にふってみる。 「そうだね、ぜひ長森さんの奏でる音も聞いてみたいよ」  涼しい顔をして言う氷上。  …ふっといてなんだが、こいつも案外マイペースなやつだ。 「ひ、氷上くん…」 「まぁそういうわけだ、一緒にやろう、瑞佳。こんな機会でもなければお前と合わせ ることなんて無いし、考えようによっては結構貴重な時間だぞ?」 「はぁ…解ったよ、一曲だけだよ?」  ようやく折れて、楽器の群れの中からチェロを取り出し、席につく瑞佳。  そして三人での演奏を開始した。 ---------------------------------------------------------------------------- 「あれ、こんなところにいた…って氷上くんもいたんだ?」  そろそろ曲も終わろうとしていたところ、今度は詩子が入ってきた。 「やぁ、柚木さん」 「うん、こんにちは、氷上くん」  のんきに挨拶などしあう二人。 「よう詩子、お前もやるか?」  とりあえず誘ってみる。  すると当然、 「わ、浩平、この一曲で終わる約束だったでしょ」  …瑞佳が不平をもらす。 「だが中断してしまっただろう、なら今のはノーカンだ」 「うわ、そんなの勝手だよぉ」  やはり優等生の瑞佳としては、納得いってないようだ。  …しかし、もう選択の余地などないんだけどな。 「うわっ、詩子さんもなんで座ってるんだよっ!」 「え? だって一緒に演奏するんでしょ?」  詩子はすでにピアノの前に座って準備万全だ。 「だってもう授業始まっちゃうよ!」 「大丈夫だ」 「大丈夫だよ」 「平気だって」 「何が大丈夫だかわかんないよぉっ!」  オレ、氷上、詩子の三段攻撃を受けて半ば泣きそうになってわめく瑞佳。  根っからの優等生である。 「んもう! 一曲だけだからねっ!!」  だが、結局最後には引きずられるタイプである。  瑞佳はしぶしぶといった様子で構える。 「それにしても、お前が優雅にピアノを弾く姿というのはどうしても想像できないな」 「うわ、凄く失礼だよそれ」  オレのそんな言葉に大してショックを受けた風でもなく、詩子は平然と返してきた。 「ねぇ浩平、はやく始めようよぉ…」 「お、何だ瑞佳、やる気満々だな」 「…はぁ…」  相変わらずあからさまなため息をつきやがるなぁ…  まぁ、確かにこのまま話を続けていても仕方が無いので、オレもギターを構える。  そして弦楽器三つにピアノを加え、また始めから演奏を開始した。 ---------------------------------------------------------------------------- 「みゅーっ!」 「うわっ、あんたたちそろいも揃って何やってんの、もう授業始まってるわよっ!」  またもやそろそろ演奏が終わろうとしているところに、今度は繭と格闘家が入って きた。 「誰が格闘家よっ!」 「うわっ、モノローグにリアクション返すなっ!!」 「…冗談で言ったのにホントにそういうこと考えてたわけねアンタは…」 「…」  ぬぅ、オレをはめるとは、成長したな留美… 「やぁ七瀬さん、椎名さん」  鉄拳を覚悟していると、氷上が助け舟を出してくれた。  …ただ挨拶しただけとも言うが。 「あれ、氷上くん? こんにちは」 「こんにちは」 「うん、こんにちは…それはそうと、君達も一緒にやろうよ」  そう言って留美と繭に楽譜を渡す。 「へ? あ、あの、悪いんだけど、私楽器なんて使えないから…」 「ほえ?」  …まぁ当然のリアクションだな…  だが氷上は。 「大丈夫、きっと楽しいよ」  本気なのか天然なのか、爽やかな笑顔でそんなことを言っている。  絶妙に会話が噛み合っていないのがいい感じだ。 「大丈夫、これだけ楽器があればなにかできるのがあるよ」 「そうだぞ、ドラムかシンバルなんてどうだ」 「どういう意味よっ!」 「いや、お前にぴったりだと思ったんだが」 「ほほぉう…」  しまった、からかいすぎたか。留美のやつ、目がすわっている。  今日は何発かな(爆) 「みゅーっ♪」 「何よ繭…カスタネットとリコーダーなんて持って」  今まさにオレに殴りかからんとしている留美の前に繭がにこにこ笑顔で割り込んで きた。 「椎名さんはやる気満万だね」 「♪」  氷上の言葉に笑顔で返すと、繭は留美にリコーダーを差し出す。 「なに、あたしにこれ使えっていうの?」 「みゅー♪」 「あのね繭…これじゃみんなの使ってる楽器と釣り合いが取れないでしょ?」 「ほえ?」 「七瀬さん、楽器に優劣なんて無いよ、だから、そんなこと気にしなくてもいい。 もちろん、君がやりたくないって言うなら無理強いはしないけどね」 「う〜ん…」  氷上の言葉に留美が頭を悩ませている。  まぁなんにせよ、再び危機は免れたようだった。 「みゅー♪」 「わ、わかったわよっ、ちょっとだけだからねっ!」  繭の説得(?)に、ようやく留美も折れた。 「ふえーん、もう完全にサボリだよぉ…」 「大丈夫だって瑞佳さん」 「だから、何が大丈夫なんだかわからないよぉ…」  向こうではいまだにぶつくさ言う瑞佳を詩子がなだめていた。 「二人だけの演奏会が、いつのまにか随分にぎやかになったね」  氷上が笑顔でオレに言う。 「そうだな」  ギターを弾きながら、オレは氷上を横目に見ながら答えた。 ---------------------------------------------------------------------------- 「…見つけました」 「…」 「なんだかいろんな音が聞こえるね」  さすがに誰も帰ってこないことに痺れを切らしたか、ついに茜・澪・みさき先輩も 音楽室へやってきた。 「こんにちは、里村さん、上月さん、川名さん」 「…こんにちは」 『こんにちは』 「その声は氷上くんかな? こんにちは」  演奏の手を止めて挨拶する氷上。  瑞佳のほうを見ると、いよいよ泣きそうな情けない顔をしていた。  …そこまでサボリはイヤかっ!?  などと瑞佳の真面目っぷりに感心していると、 「うん、これでこの授業の課題は達成だね」  と、氷上が意味不明なことを言い出した。 「は? どういうことだ?」  当然、オレは氷上に問う。  氷上はいつもの微笑を浮かべ、語り出した。 「この時間の担当は僕。課題は「絆」」 「絆…?」 「そう。そして君達は見事に課題をこなして見せてくれたよ。誰も折原君の居場所は 解らなかったはずなのに、こんなに短時間で皆がここに来てくれた」  …なるほどな、それで次々皆を誘って教室に帰さなかったのか。  それにしても、なんとも雲を掴むような課題だな。 「で、でも氷上くん、浩平がここに来なかったり、そもそもトイレに行こうとしなか ったらどうするつもりだったの?」  氷上の言葉でサボリにならないと知ってか、立ち直った瑞佳がそんなことを言う。  まぁ、もっともな質問だ。 「あはは…そうだね。そうなったら僕はそのまま帰るつもりだったから、この授業は 自習だっただろうね」 「うわ、凄い無茶な授業だねぇ」 「うん、僕もそう思う」  氷上の言葉に瑞佳は心底あきれたように言った。  そんな瑞佳の表情を見ても全く悪びれた風も無く、氷上はオレのほうを見て続ける。 「でも確信めいたものがあったよ。きっと折原君はここに来てくれるってね」 「…? どういうことだ?」 「僕が本当に会いたいと思った時、きっと折原君は会いにきてくれると思っていた。 …僕みたいなひねくれた人間に絆を教えてくれただけでなく、友達と言ってくれた君 だから、きっといくつもの偶然を経てでも来てくれると思っていたよ」 「氷上…」 「とはいえ、心のどこかでは不安だったのかもしれない。だから、今日こうやってわ ざわざ秋子さんから授業をもらって確認したかったのかもしれない。君と僕の絆を」 「もらった、って?」 「僕はここの教員じゃない、ただ今日ここへ来る用事があったから…空いている時間 を秋子さんにもらったんだ。次はいつ来れるか解らないからね。これでも、いろいろ と忙しい身なんでね」 「そうなのか…」 「うん…こういうことができる機会は割と貴重なんだ。だから…来てくれた時は嬉し かったよ」 「……」 「だから言わせてもらうよ…ありがとう、同じ目を持った親友」  絆。  氷上はそんな確かな形の見えないものを求めていた。  だが、それはこの場にいるオレ達全員にとって確かな存在感を持つものだ。  そして、それがいかに大切なものかを知っている。  教室に戻ろうとしていた時、この教室から感じたあの妙な感覚。  あれこそ、オレと氷上の絆だったのだろう。あの時感じた妙な感覚は気のせいなん かじゃなかったんだ。確かにオレは呼ばれていたのだ。  なら、この授業が達成されたのはただの偶然じゃない。  だからオレは言う。 「当然だ、オレ達ならこれくらいの無茶はやってのけるさ」 「…ありがとう、折原君」  穢れの無い、真っ白な雪のような微笑みを浮かべる氷上。  それに対し、オレも微笑んでみた。 「ふふっ…妙な顔だね」 「失礼なやつだ」  オレの顔を見て笑い出す氷上。  全然怒ってはいないが、とりあえずむっとしたような顔をして文句を言っておいた。 ---------------------------------------------------------------------------- 「さて、それじゃ残りの時間は皆で演奏会といくか!」 「…」  うんっ  いつのまにか、澪はにこにこしながらトライアングルを持っていた。  かなり乗り気のようだ。 「う〜ん、使える楽器が無いよ」  みさき先輩が残念そうにしている。  そんな先輩を見て、オレはとある楽器を思いつく。  そして部屋を見まわして目的の楽器を見つけると、それをみさき先輩に持たせる。 「はいみさき先輩。これならできるだろ?」 「これは…タンバリンかな?」 「ああ。そいつを使ってやってくれ」 「う〜ん…でも、変な曲になっちゃうんじゃないかな」 「気にするな、既に変な曲になってるから」 「解った、浩平君がそう言うなら気にしないよ」 「うん、それが一番だ」 「茜、はい♪」 「詩子…」 「久しぶりだけど大丈夫でしょ?」 「…ええ、多分、大丈夫です」  茜は詩子からオカリナを渡されていた。 「なんだ茜、そんなもの使えるのか?」 「…少しですけど。昔詩子や司と一緒にこれで遊んでいました」  へぇ、そうなのか…  しかし、司と茜はともかく、詩子がオカリナを吹く姿というのはピアノを弾く姿と 同じ位想像がつかん。 「…折原君、また失礼なこと考えてるでしょ」 「いやそんなことはないぞーあははー」 「うわー、凄く信憑性ないよ、それ」 「いや、それは気のせいだ」 「ま、いいけどね」  いいんかぃ!  …まぁそれはともかく。  これで全員に楽器が渡ったな。 「じゃ、始めるか!」  オレはそう言って先頭を切ってギターを弾き始めた……  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  部屋を一望してみる。 「……」  優しく微笑み、チェロを弾く瑞佳。 「♪〜」  小さく鼻歌など歌いながらピアノを奏でる詩子。 「〜!!」  一生懸命にリコーダーを吹く留美。 「♪」  気ままにカスタネットを打ち鳴らす繭。 「…」(にこにこ)  楽しそうに微笑みながら一定のリズムでトライアングルを叩こうとする澪。 「うわぁ、なんだか楽しくなってきたよ」  タンバリンを片手に、言葉通り楽しそうに踊るみさき先輩。 「…」  静かに目を瞑り、優しく微笑みながら、オカリナを吹く茜。  とりあえず皆楽しそうだったのだが。  ギターとベース、チェロ、ピアノ。リコーダーとカスタネット。  そしてトライアングルにタンバリンにオカリナ。  それらが作り出す音は素晴らしくバラバラに聞こえた。 「もはや何を演奏していたのか解らないな…」  そっと呟いてみる。 「不満かい?」  耳ざとく聞いていた氷上がオレに静かに聞いてくる。  見ると、期待するような顔をオレに向けている。  …こいつ、オレの答えを知ってて聞いてやがるな…  まぁそんなことは関係無い。  オレは思ったままに言葉に出す。 「そんなわけないだろ」  そう、満足していないわけはなかった。  何故なら、今奏でられている音はオレ達そのものなんだから。  全てを優しく包み込むようなチェロの音も。  いつでも前に立って全体のムードを作るピアノの音も。  不器用だけど一生懸命なリコーダーの音も。  気ままに打ち鳴らされるカスタネットの音も。  一生懸命タイミングをとろうとして、しかし時々ずれるトライアングルの音も。  楽しげに舞うタンバリンの音も。  激しい自己主張はせず、しかし素朴に優しく鳴り響くオカリナの音も。  全てが笑ってしまうくらい、オレ達だった。  一見、バラバラにしか思えない音だけど。  それらは全部、笑顔という「絆」で結ばれているから。  それは、オレ達にとってはどんなに立派なオーケストラにも負けない、最高の音楽 だった。  世界で一つ、オレ達の曲。  それになんで不満があるというんだ? 「…皆楽しそうだからな」  思ったことをたった一言にまとめて口にしてみる。 「そうだよね」  そのたった一言から、オレの言いたいことを全て感じ取ってくれたのか、氷上は満 足そうに微笑むと、同じようにたった一言口にして、楽譜に目を戻した。  それを確認すると、オレも楽譜に目を戻して、この音楽を楽しんだ。  オレ達の「絆」という音楽を。 <おわり>
 ERRです。  やっぱり長いとダメっぽいですね、私。  しかも今回は内容を2つ詰めてしまったので、パンク気味。  まだまだ精進せねばなりません。
 ☆ コメント ☆ レミィ:「OH! 楽器ネ! アタシ、楽器得意ヨ」(^0^) 智子 :「へ〜。それで、どんな楽器が得意なん?」 レミィ:「シンバルでしょ……カスタネットでしょ……トライアングルでしょ……      タンバリンも大の得意ダヨ」(^0^) 智子 :「な、なんか、いかにもな楽器やなぁ」(^ ^; レミィ:「だけど、一番得意なのはマラカスかな?」(^^) 智子 :「ふ〜ん。どれくらい?」 レミィ:「ベートーベンの『運命』が弾けるくらいヨ」(^-^)v 智子 :「そ、それは……凄い……んやろうなぁ。やっぱり」(;^_^A レミィ:「ところで、トモコは?」 智子 :「わ、わたしは……楽器は……ちょっと……」(−−; レミィ:「そうなの?」 智子 :「うん」(−−; レミィ:「でも、『アレ』は得意だよネ。ナイスなサウンドを響かせてるヨ」(^^) 智子 :「『あれ』?」 レミィ:「ハリセン、ヨ」(^0^) 智子 :「楽器とちゃうわーーーっ!!(スパーーーーーーン!!)」(ーーメ レミィ:「アウチッ!」(☆☆) 智子 :「……まったく」(ーーメ レミィ:「あ、相変わらずのグレートなサウンドネ。見事ヨ。…………がくっ」 智子 :「嬉しくないわ」(ーーメ



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