ここは、学園の地下にあるとある実験室である。 今、この部屋には理事長の秋子に校長のひかり・教頭のガディム そして、芳晴達がいた。 教師編 五日目 再臨編(放課後1) 「秋子さん、ここはいったい???」 「ここは、大規模な魔法などを行うための施設です」 「大規模な魔法???」 「はい、例えば反魂の法など」 「「「「は、反魂の法って!!!!」」」」 「はい」 「あれは、自然の摂理に逆らう法です」 「それに、人間の魔力とかじゃ・・・・」 「その通りです。だから、あなた方にきてもらったのです」 「それは、いったい」 「ひかり・・・」 秋子が、そうひかりの方に声をかけた。 すると、ひかりが誰かの手を引いてやってきた。 その人物を見た瞬間、芳晴達は息を飲んだ。 コリンやユンナは、その儚さに・・・ エビルは、その魂の美しさに・・・・ 芳晴は、その雰囲気に・・・・・・・ だが、それと同時に四人とも違和感を覚えた。 目の前の少女からは、生きる意思がまったく感じられなかったからだ。 「あ、秋子さんいったいこの娘は・・・・」 「それを、これから説明します」 そして、そこで芳晴達は衝撃の事実を聞くことになった。 少女の名前が、神奈と言うこと。 人ではなく、その背に翼を持つこと。 千年もの間、呪詛の中で苦しんでいた事。 そして、千年の時を超え目覚めた事。 大切な物が、いない世界だと言う事。 今、死を望み生きる意思を放棄した事等。 「そ、そんな・・・・」 「ひ、ひどすぎる・・・・」 「哀れな・・・・」 「くっ・・・・」 四人とも、あまりの事実に声も出ない様子であった。 秋子もひかりもその表情は晴れず、ガディムすらも沈鬱な面持ちである。 「それで、俺達はいったい何をすればいいんですか?」 芳晴が、そう聞くと・・・・ 「はい、反魂の法を行いたいと思います」 「し、しかしあれは・・・・」 「わかってます。反魂の法は、人が行うにはあまりに危険であると言う事は」 「だったら・・・」 「でも、天使のコリンさんとユンナさんに死神のエビルさんがいれば・・・」 「たしか・・・・」 「強制はしません。あなた達にとって反魂の法は、神の摂理に逆らう事ですから」 「「「「・・・・・・・・」」」」 すると、 「私は、手伝おう」 「え、江美さん」 「じゃ、あたしもやっろかな」 「コリンまで」 「あたしは、落ちこぼれだしね」 「私は、魔族だしな」 「私もお手伝いします」 「ユ、ユンナさんまで」 「芳晴君、彼女との巡り合わせは偶然とは言えないと思うの」 「えっ」 「これも主の、導きだと思うの。あの、可哀相な魂を救ってやりなさいって言う」 「ユンナさん・・・」 「だから・・・・」 「わかりました。彼女達ばかりに危険事を任せる訳にはいきませんから」 「ありがとうございます。それでは、手順は・・・・・」 そして、魔方陣の周りには芳晴達が立っている。 ユンナとコリンが死者の世界への扉を開き、エビルが目的の魂を現世に導く。 そして、芳晴が扉から出ようとする他の霊達を抑える役割担っている。 ガディムは、不測の事態にいつでも対応できるように準備している。 すると、魔方陣の上に光が集まり出した。 その中に、二つの人影が見えた。 その時、今まで反応がまったくなかった、神奈がピクッと気配に反応した。 それを見た秋子は、彼女の耳元で何か囁いた。 すると、 「・・・・ゅ・・・や、・・・ら・・・・・は」 呪文の詠唱と機械の音で、何を言ったか聞こえないが少女が何か言っている。 すると、彼女の身体が光に包まれた。 光は純白ではなく、吸い込まれそうなほどの青空を思い起こさせる青い光である。 その光は、魔方陣の光と溶け合っていく。 一瞬、青とも白ともつかぬ光で部屋が包まれた。 そして、唐突に消滅した。 芳晴達が、魔方陣の方に目を向けるとそこには、二人の男女が立っていた。 「柳也殿、裏葉ーーーーー」 声がした方に目を向けると、無表情だった少女が涙を零しながら二人に駆け寄る。 二人も手を広げると、駆け寄ってきた少女を抱きとめた。 「うわぁぁぁぁーーーーーん」 少女は、二人の胸の中で泣いている。 それは、悲しみの涙ではなく喜びの涙だった。 そんな少女を抱きしめる二人は、穏やかな笑みを浮かべ少女の頭をさすっている。 秋子とひかりは穏やかな笑顔で、ガディムもほっとした表情をしていた。 コリンやユンナそれにエビルまでも、涙ぐんでいる。 芳晴の胸にも、暖かい物が広がっていった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− <後書き> K’Sです。毎度毎度、長い話しばかりですいません。Airの神奈達の 話しです。教師編で書いたのは、彼女達を教師にしようか思ったからです。 異世界や永遠の世界まで行けるので、こういう話しでもO.K.かなと思い ましたがどうでしょうか?ギャグが書きたいんですが、センスがないので 中途半端なシリアスばかりで申し訳ありません。ちょっとでも、気に入って 頂いたのなら、スミにでも置いてあげてください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ☆ コメント ☆ 綾香 :「え、えっと……」 セリオ:「な、なんか……凄い展開になってますね」 綾香 :「ところで、『反魂の法』って何?」 セリオ:「それはですね。簡単に言いますと……」 綾香 :「うんうん」 セリオ:「『復活の呪文』です」 綾香 :「は?」 セリオ:「そういうものだと思って下さい。      ちゃんと説明しようとすると長〜くなりますので」(;^_^A 綾香 :「はあ」 セリオ:「そうそう。『復活の呪文』と言えば、『ドラ○エ』を思いだしますねぇ」(−−) 綾香 :「へ?」 セリオ:「特に、2作目の時は辛かった。何度写し間違ったことか……」(;;) 綾香 :「はい?」 セリオ:「哀しい思い出です」(;;) 綾香 :「な、なんの話よ」(−−;



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