了承学園4日目第3時限目 (WHITE ALBUMサイド) 「○休さーん!」 「どうしたんです顎が割れてる新○衛門さん」 「それはないでござるよ○休さん」 「じゃあ、寺社奉行なのに毎日毎日寺に遊びに来る顎がお尻な新○衛門さん」 「それはもっとひどいでござるよ○休さん。それに○休さんだってヒマな時には上様 の所に遊びにいくではござらんか」 「なんで顎がお尻なの?」 「うるせーわこの小坊主!…コホン。そんなことより○休さーん!」 「いちいち大声出さなくても聞こえてますよ。またなにか厄介事ですか?」 「そうでござる。○休さん、拙者さ○ちゃんとスケベェしたいでござるよ!」 「さ○ちゃんは俺の女じゃこの幼女嗜好者!」 「ガキのくせに何いっとんじゃこの破戒坊主!」 「おい○休―!」 「あ、どうしたんです顎の長い○念さん?」 「お前兄弟子に向かってその言い草はなんだ!…そんなことより○休〜、や○いさん とスケベェしたいよー」 「この寺は破戒僧の巣窟かいっ!」 「慌てない慌てない。一休み一休み」 「落ち着いて決め台詞言ってる場合ではござらんぞ○休さん!とにかくトンチでなん とかならんでござるか?」 「それでは…」  ポクポクポクポクポクポク、チ――――――ン! 「もう押し倒すしか」 「それトンチじゃね―――――――――!!」(×2)   ************ 「えーと…」  教室の机を適当に配置して、冬弥を中心に妻達が思い思い好きな場所に座っている 中で。  とりあえずA4コピー用紙から目を離して、そんな意味のない呟きを冬弥は漏らし た。困惑したまま、無表情に目の前に座っている弥生に問い掛ける。 「これ、ホントに弥生さんが描いたの?」 「はい。それがなにか?」 「…なんというかその…とりあえず、弥生さんに漫画描く才能もあったのは意外よ ねー。…ちょっと由綺!?なんで呼吸困難起こすほど笑ってるのよ!?」  どうやら一人だけツボに嵌まったらしく、声も出せずに床の上で悶絶している由綺 のことが気にかからないわけではなかったが、理奈が介抱しているから大丈夫だろう と判断して冬弥は弥生に視線を戻した。 「でも、なんていうかさ…その…下品すぎない?」 「…一応それが狙いなんですけど…少々度が過ぎてましたか?私は、許容範囲内と判 断しましたが」  やや線が硬いが、少しレディコミ風の絵柄で描かれた同人用漫画原稿コピーに目を 落とす。冬弥は別に和樹のように漫画に詳しいわけではないが、画力そのものはとて も素人とは思えないレベルである。 「しかし、どういう顔してこういう漫画描いてるわけ、弥生さん?」 「別に漫画は顔で描くものではないと思いますが。ねえ、美咲さん?」 「や、弥生さん…!」  顔を赤くして慌てて自分の服の袖を引く美咲に冷静な視線を返して、弥生は。 「だって、原案とネームは美咲さんですから。私は作画担当ということで」 「弥生さんそれは二人だけの秘密の約束じゃないですか―――!!」  恥ずかしげに顔を両手で覆ってイヤイヤと身体を捩じらせる美咲に、はるかが追い 討ちをかけた。 「美咲さん。…最初は○休×○念ヤオイだったじゃない」  すか――――――――――――――んん!! 「な、な、な、なんではるかちゃんがそんな事知ってるの―――!!?」 「…申し訳ありません、やはり私一人での作画作業には限界がありまして、はるかさ んにアシスタントをお願いしたのです。その時に最初のネーム等もお見せしたの で…」 「アシストっていっても、ベタとトーンと消しゴムかけくらいだけど」 「ああっ…恥ずかしい…」 「俺は泣きたいですよ美咲さん…ああっ、あの清純な美咲さんが一体どこで道を踏み 外したんだか…」  かたん。  その音に振り向いて、冬弥は呆然と立ち上がったマナの姿に思わず息を呑んだ。そ の大きな瞳には既に、溢れんばかりの涙がたたえられている。 「マ、マナちゃん…」 「せ、先輩そんな…私、ずっと前から澤倉先輩のこと憧れて…尊敬してきたのに… そ、そんな…」 「マ、マナちゃんこれには事情が…!そ、それにやっぱりこんなこと良くないと思い 直して、最初の原案はボツにしたのよ!」  ぽろぽろ。  大粒の涙が、マナの頬を零れ落ちていった。 「どうして…どうして…」 「マナちゃん…」 「どうして、ボツになんかしたのおおおおおおっ!?一○さん×○念さんが見たかっ たのにいいいいいいいっっ!澤倉先輩も弥生さんもひどいわよおおおお!!!」  どっかあああああああああああああんんんん!!! 「そんな泣くほど口惜しいことかああああああああっ!!?」  思わずコケてしまった冬弥が床から喚く。が、逆にそんな冬弥をキッ、とマナは睨 みつけた。 「なによっ!藤井さんにはこの口惜しさがわからないからそんなこと言えるのよ!」 「普通はわからないでしょ…」  のしかかる重量感に耐えながら、弱々しく呻く冬弥だった。 「でも、どうして弥生さん達がマンガ描いてるわけ?別に悪いわけじゃないけどさ」 「実は澤田さんに頼まれまして」 「いつぞやの、メ○モちゃんキャンデーとの交換条件だったんです。今度のこみパで 出す本の原稿を集めているとのことで…」 「そんなもんのために悪魔に魂を売り渡さないでくださいっ!」  がしっ! 「そんなもん、って何?悪魔って誰のことかしら、藤井くん?」  めきめきめきめきめき… 「あああああああああ、頭が割れるように痛い…」  冬弥の頭を鷲掴みにした左手一本で、男1人を宙にぶら下げた澤田編集長はどこま でもほがらかな笑みを浮べた。  目は全然笑っていないが。 「頭蓋骨って、砕け散る時どんな音をたてるのかしら?」 「ごめんなさいすいませんあやまりますから許してくださいお願いしますうう」 「やあねえ、女の細腕でそんなことできるわけないじゃない。冗談よ☆」  いや、この女ならやる。  藤井家一同は心の中だけでそう呟いた。編集者とはいわばスーパー地球人である。 一般常識で彼等を計ってはいけない。  とにかく冬弥を解放すると、一変して有能なキャリアウーマンの顔つきになった編 集長は美咲と弥生に向き直った。 「ところで、原稿の直しは済んだのかしら?」 「あ、はい。ここにコピーが…今、冬弥さんたちにも見てもらって、感想を聞こうと 思っていたんです」  黙ってコピーの束を受け取ると、ささっと編集長は目を通した。途中で容赦なく赤 ペンで修正が入る。 「このコマだめ。修正する前より悪くなってるなんてやる気あるの!?ここ、消しゴ ムちゃんとかかってない。ホワイトもちゃんと丁寧にかけて。同人だからって、ウチ の本はそんな手抜きは許さないわよ」 「は、はあ…」「申し訳ございません」  もう一度最初から見返して更に修正を加えると、端を整えてからコピーの束を編集 長は弥生に渡した。 「まあ、昨日今日で18ページちゃんと描いてくれるんだから、編集としてはありが たいわね。まだ余裕はあるんだし、もうちょっと気楽にやってちょうだいな」  仕事を急かすことはあっても、「怠けろ」などと真紀子が勧めるのは稀有な事であ る。それだけ弥生達の仕事の内容を評価し信用している、ということであった。 「ところで、他の執筆者はどうなってるんですか?」 「うん、まあ、サークルそのものがまだ発足したばかりだしまだまだハッキリしたこ とは言えないんだけど…とりあえずあなたたち以外には猪名川さんと玲子さんは確定 として、瑞穂さんがSS、楓ちゃんが突撃レポート、琴音ちゃんがイラストトーク、あ と穴埋めに柳川先生の刑事4コマ2ページとガチャピン先生のX−ファイル。それか ら、これはまだ未確定だけどなつみさんとみどりさんに五月雨堂繁盛記ってタイトル でアンティーク関係の小物特集でもお願いしようかと思っているところ。それからウ チのめか…まあ、子飼いの作家の娘がいるから、まあ80ページ以上にはなるかな、 と」 「まあ、創刊号としてはまずまずのボリュームじゃないでしょうか?」 「部数はどれくらいにするつもりですか?」 「フフフ…いきなり2千部!!価格は1000円!表紙フルカラー!!」 「ご、豪気な…大丈夫ですか?」 「そんな弱気なことでどうするの!?完売して当たり前!!それくらいでないと私た ちの野望なんてとてもとても…」  何やら熱く語り合う真紀子・弥生・美咲を、少し寂しげに冬弥たちは見つめた。 「なんか、あそこだけ世界が違う…」(冬弥) 「ああっ、美咲さんと弥生さんが…なんだか遠くにいっちゃってる…」(由綺) 「なんかさー。知らないうちに毒されてるよね。みんな。色々と」(はるか) 「アシストしてる人間も毒されてると思うんだけど…」(マナ) 「…あれ?」  と、理奈が先程の真紀子の言葉を吟味して、首を傾げた。 「えーと…あの、柳川って…あの柳川、だよね?…あの変態教師も参加してるの?と いうか、マンガなんか描けるのあの人!?」 「あの手のネクラな男は一度くらいはこの道に染まった事があるものよ!」 「…だからって…よくあの人が参加なんかしましたね」 「簡単よ?描いてくれなきゃマインちゃんに色々教えちゃうちなみに現在進行形、っ て説得したら快く」 「それはひょっとしなくても脅迫というものでは…」  真紀子は、どこかあさっての方を向いて呟いた。 「結果よければ全てよし!」 「ううっ…絶対どこか間違ってるのにどこが間違ってるのかうまく説明できん…」  なんだか人として大事な何かが置いてきぼりにされている気がしてならない冬弥 だった。 「ふっふっふっ…萌える本が作れれば私はそれでいいのよぉ〜〜〜〜」 「…真紀子さん、寝不足と過労でちょっぴり飛んじゃってるみたいですね…」 「というか…私たち、とんでもない人に加担しちゃったんじゃないでしょーか…」  今更ながらちょびっと後悔しかけている美咲である。 「ふっふっふっ…一度だけ、と思っていても一度既成事実を作ってしまえばあとは もーズルズルと巻き込んでこき使ってくれるわ…」 「本物の悪人かあんたわっ!?」 「冬弥さん。これくらいはよくあることですよ?」 「弥生さん…」  しれっと真紀子の言葉を肯定する弥生に、由綺は引き攣りながらうめいた。そんな 一同を別に気にした風でもなく、真紀子は肩を竦めた。 「できれば千堂君も引き入れたいんだけど…まあ、まだ締切りとページに余裕はある し、望みが無いわけじゃないけどね」 「あの人たちはあの人たちの仕事もありますし。…何といってもこみパに参加すれば 収益200万は固い人ですから。由宇さんや詠美さんも入れれば千堂家は月収600 万以上、ですね」 「へ〜〜〜〜〜〜〜〜…」  弥生の言葉に、素朴に感心する冬弥たちである。  だが。 「…それは本当ですかっ!?」  いきなり教室の扉を開き、そう叫んで中にアレイが飛び込んできた。ちなみに彼女 はいつもどおり、ヘビー・プレートアーマーの重武装である。そんな格好のまま、そ の場でグルグル軽やかに回りながらあたふたと意味も無く手をふり回し、誰と特定し ないまま問い掛ける。 「200万?月収200万?元手は紙とインクとトーンで?印刷代がかかるとしても そんなに?一月200万もらえるなら年に2,400万?更に三人で本を出せば7, 200万?」 「あ、あの、アレイちゃん?あのね、誰でもそんなに稼げるってもんじゃないのよ? というよりむしろ、赤字と在庫抱える人の方が…」  さすがに少々思考的に何かヤバいものを感じ、引き攣りながらも真紀子が声をかけ る。だが、その呼びかけはどうやらアレイの耳には届いていないようだった。今度は 甲冑姿のままバレリーナのように器用に片足だけを軸に回転しながら、まるでうわ言 のようにアレイは呟く。 「ということは、ということは、7人で本を出せば一人2,400万として……え えっと…ああっ、両手の指が足らないですぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」 「おばかーーーーーーーーーーーーーーっ!!」  思わず突っ込むしかない真紀子だった。その横で1人冷静に弥生が呟く。 「ちなみに正解は1億6800万です」 「億っ!?」  その単位に、アレイは思わず回転するのを止めた。その代わり、その場で無意味に 足踏みを始めたが。 「億って…日本語?」 「アレイさん…知らないんですねその単位…」 「というか…想像外?」  思わず溢れてしまう涙を拭いながら、ただもうその場に立ち尽くすしかない冬弥た ちだった。 「ああ…それだけあればデュラル家再興も…借金も…ああっ、ルミラ様!もう砂糖と 塩も無くなってただ干からびていくだけの食生活は送らなくてもいいんですねっ! ?」 「いや、食べてないでしょその生活」 「不憫だ…不憫すぎる…」 「…アレイさん…飴、食べる?」  そんな藤井家の言葉に耳を貸さず、どこか陶然とした(つまりイっちゃってハイ、 な)目つきでアレイは真紀子を見ると。 「編集長。…へんしゅうちょぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 「なっ!?」  いきなりこちらに向かってショルダータックルをしかけてきた重武装のアレイに、 咄嗟に真紀子は手にしたポーチを投げ捨てヒールを脱ぎ捨てる。腰を落として身構 え…  どどどどどどどどどどどどどどどどっ!!! 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」  真正面からアレイの突進を受け止めたもののそのパワーに抗しきれず、そのまま真 紀子は押し捲られた。ずざざざっ、と壁際まで押し切られ、ギリギリの所で何とか持 ちこたえる。 「う、う、う、う、う、う」 「お、お、お、お、お、お、お、お、お…」  パワー負けしそうになりながらも、真紀子はジリジリと手を動かしてアレイの鎧の 腰関節部に指を伸ばした。僅かな隙間に何とか指をひっかけ。 「どすこおおおおおおおおおおいっ!!」  鮮やかにアレイの体が宙を舞った。見事な腰の捻りを見せて、真紀子はアレイを背 中から床に叩きつける!  どがっしゃん! 「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」  教室が、沸いた。 「ただいまの決まり手、上手投げ、上手投げで澤田編集長の勝ち」  はるかが下敷きを軍配代わりに真紀子の勝利を告げる。 「ごっつぁんです!…って違うでしょ!バカなことやらせないでよ!」  ノリ突っ込みを入れてから、真紀子は苦労して身を起こしてきたアレイに視線を向 けた。 「まったくもう、頭に血が上ってなにをとち狂ったことするのよ!…落ち着いた?」 「は、はい…申し訳ございません」  この一番(?)は真紀子が取ったが、彼女は既に全ての体力を使い切って肩で息を している。一方のアレイはまだまだ元気で、このあたり、流石にパワー系の悪魔騎士 であろう。  と、せっかく身を起こしたのにもかかわらず、やにわにアレイは平伏した。 「編集長!お願いです!私にもマンガの描き方教えてくださいっ!」 「へっ!?」 「デュラル家再興こそ私たちの悲願!代々大恩あるデュラル家の守護騎士としてお仕 えしてきた身でありながら、ルミラ様に報いることも叶わず、このアレイ、日々切歯 扼腕しておりました…」 「そ、それはそれは…」 「にも関わらず、私としてもこんなことを申し上げたくはありませんが、ルミラ様は 何だか最近お家再興の目的を忘れて男漁りばかりしてるみたいだし、メイフィアさん はいい加減だし、たまさんはネコだし、イビルさんは逆噴射暴力女で貧乳だし。真面 目なエビルさんは嫁いでしまわれて、フランソワーズさんも半分そうなりかけていま す。  …もう、私がしっかりするしかないんです!」 「まあ否定はしないけど…案外ヒドイわねアレイ…」 「そーいうわけでっ!」  60年代の少女漫画のように瞳に星を煌かせ、アレイは拳を握って冑の面頬に添え て、かわいく頭をふった。ただし重武装なのであまりそう見えないのが悲しかった が。 「ここは一攫千金濡れ手の粟で鯛を釣るためにも是非!その詐欺のよーなボロい手口 のマンガ描きを私にも教えてくださいっ!」 「ケンカ売ってるのかしら、この娘…」 「一応、真面目に言っている…んだと、思いますけど?」  すがるような目つきで自分を見ているアレイから視線を逸らし、腕組みして真紀子 はその懇願について考え込んでいるように冬弥には見えた。  が、ポツリと弥生が呟く。 「でも本当は、今日のお昼は何を食べようかとか全然別のこと考えていたりするんで すよ、編集者って」 「お昼は学食で済ませることに決めてるけど、洋食か和食か、どちらかよねぇ」 「あ、ほんとーだ」 「へんしゅうちょおお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」 「あーもう!ちょっとしたジョークじゃない!それくらいで泣かないでよアレイちゃ ん!」  いや、あの目はマジだった。心の中だけでそっと呟く冬弥だった。 「あ〜あ、しょうがないわね」  真紀子は観念したようにため息をつくと、アレイに立ち上がるように促した。 「じゃあ、こうしましょう。とりあえずうちのサークルのスタッフとして雇います。 バイト料はちゃんと出すから、とりあえず雑用とかお願いできる?その上で、同人作 るのはどういうことかってことを理解してもらって、それでもアレイちゃんがやって みたいなら、その時は…力を貸すわ。どう?」  指の先まで装甲に覆われたアレイは、その鋼の指を軽く唇にあてて少し考え込んだ がそれは長いことではなかった。 「わかりました。それでもいいです。…でも、雑用って、どんなことでしょうか?お 茶汲みとか?」 「まあそんなことも頼むけど、そうね、原稿遅らせた上に雲隠れした作家を捜索した り、発見した作家に今みたいな強烈なタックルぶちかまして足腰立たなくして原稿に 専念させたり、石抱きの重石代わりにアーマーフル装備で作家の膝に乗っかったり。 とにかく右手さえ無事なら原稿は描けるから、あとは結構好きにやっていいわよ」 「わかりました!そういうことなら得意です!」 「おい…あんたらなぁ…」  そう言ったきり、言葉が続かない冬弥だった。 「ま、いざとなったらライバル社ビルに鉄砲玉として突っ込ませればいいし」 「あんたの血は何色だ――っ!?」   ************  こうして、秘密サークル「コミックZO」はまたしても新たな構成員を確保した! コードネームは「鉄鋼無敵アレイ」!!!この新たなメンバーによって、コミックZO は実質的な戦闘力も入手した!  着々と学園の裏側に浸透しその地下茎をはりめぐらせるコミックZO!忘れそうだが その目的はこみパを筆頭に同人界をやおいとぷに萌えメイドさんに染め上げ、ひいて はコミック界を牛耳ること!  こんなことしてるから婚期を逃す澤田真紀子編集長の魔の手を阻む者はいないのか ?このまま日本の同人界はこのくだらない野望の元に蹂躙されてしまうしかないのか !? 「ううっ…や、やっぱあの上手投げはちょっと無理が…こ、腰が…」 「編集長〜、自分がそろそろギリギリな年齢だってこと自覚してよねぇ〜。もう、こ のめか詠美ちゃん様の白魚のような指がシップ臭くなっちゃったじゃな〜〜い!」 「も、申し訳ありません編集長…」  なんかほっといても自滅しそうだぞコミックZO!そんなことでどーすんだコミック ZO!  立ち上がれ澤田編集長!不死鳥の如く!!  日本中のメイド属性所有者が!世界中のヤオイ少女達が!みんなが貴女を待ってい る! 【後書き】  ああ。美咲さんを汚してしまった…(−ー;  なんかもー、各家族に最低1人は構成員が所属しているような…つーかそう企んで いるんですけど。  とりあえず私はONEをやってませんから、折原家だけはその魔の手から免れるかな ? あ、それと柳川の刑事四コマっていうのは、なんかリーフファイト(カード版)の バトルでそういうのがあるとかなんとか小耳に挟んだもので…詳細を知らずにネタに するってのもちょっとアレかと思いましたが。
 ☆ コメント ☆ 綾香 :「……あ、頭痛ひ」(−−; セリオ:「な、なにをしてるんでしょうか。この人たちは」(−−; 綾香 :「しっかし、瑞穂とか楓とか美咲さんとか、      各クラスの真面目担当が軒並み参加してるのが謎よね」(−−; セリオ:「そうですね。      うちのクラスからも琴音さんが参加しているみたいですし」(−−; 綾香 :「琴音……まともな娘だったのに……」(−−; セリオ:「いつの間にか……壊れてしまいましたね」(−−; 綾香 :「美咲さんも、このまま転落していってしまうのかしら」(−−; セリオ:「学園から、まともな人がどんどんいなくなってしまいますね」(−−; 綾香 :「はぁ、やれやれ」(−−; セリオ:「困ったものです」(−−;  ・  ・  ・  ・  ・ 琴音 :「壊れてるだなんて……ヒドイです。しくしく」(;;) 美咲 :「わたしだって……わたしだって……転落なんて……しくしく」(;;) 真紀子:「(にやり)」( ̄ー ̄)ニヤソ



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