私立了承学園
5日目 放課後 ONE 〜輝く季節へ〜

作成者:ERR

「じゃぁオレはこの山猫の唐揚げガーリック風味を」 「えっ?」 「「この」って、そんなのどこに書いてあるんだよっ! ごめんねぇリアンさん。浩平にもミルクティーをお願いします」 「は、はい」 「なにっ!? 勝手に頼むな、ばかっ」 「浩平が馬鹿なことばかり言ってるからだよっ!」 「あ、あの、ご注文は…」 「ミルクティーお願いします」 「結局ミルクティーなんじゃないのっ!!」 「違う、こういうのは自分で頼まないと台無しなんだよ」 「はぁ…」 「そ、それじゃミルクティーでよろしいですね?」 「あ、はい、すみません、浩平が馬鹿なこと言って」 「い、いえ、もう慣れましたから…それでは確認させていただきます………」  全員分の注文を確認した後、疲れたように去っていくウエイトレスさん。  …少なくとも私には慣れたようには見えないけど…。  それにしても…  …相変わらずね、浩平君は…  長森さんと浩平君のやりとりを見て、わたしは妙な安心感を抱いていた。  今わたしは折原家の面々と「HoneyBee」という喫茶店にやってきている。  とはいっても上月さんだけは何やら用事があるらしく、  『先に行っててほしいの』  だそうだ。  …そこはかとなく不安なんだけど。  『大丈夫なの』とか言ってたけど、やっぱ待ってた方が良かったんじゃないかしら?  実は、わたしとしてはちょっと来づらいところがあったのだが、大した理由もなく 折角のお誘いを無下にするわけにもいかなかったし、住井君も一緒だということでご 一緒することにした。  それに、エリアにああ言った手前、わたしが逃げるわけにもいかなかったしね。  敵前逃亡は趣味じゃないし。  そんなことを考えながら、視線を前に戻す。  そこには、親友がいつものノーテンキそうな顔で座っていた。 「…雪ちゃん、もしかして酷いこと考えてない?」 「いいえ、そんなことは全然ないわよ?」 「うー…」  ノーテンキな外見の割には結構鋭い。その点については賞賛しておこう。  心の中でだけど。 ---------------------------------------------------------------------------- 「よし住井! ミルクティー10番勝負だ!」 「望むところよ!! 返り討ちにしてくれる!」  浩平君と住井君は妙なことに熱中し始める。  わたしはといえば、自分の分のレモンティーを静かに… 「雪ちゃんとはいつから一緒に暮らせるのかな?」  ぷぴっ!!  …飲もうとして、みさきの不意打ちによって逆流させてしまう。  い、いきなり何を言い出すかな、このコは… 「わ、雪ちゃん汚いよぉ」 「けほけほ…だ、誰のせいよっ!!」 「雪ちゃん」 「違うわっ!!」 「え?え? じゃぁ誰のせい?」 「あんたよ、あんた!」 「えー、どうしてっ?」  …まぁ、悪気はないんだろうけどねぇ…。 「私ただ雪ちゃんといつ一緒に暮らせるかって聞いただけだよっ?」  …まだ言うかっ。 「はぁ…どういう意味よ?」  勤めて冷静に、そして疲れたように問い返してやる。  内心はドキドキだったが、この辺は元演劇部部長という肩書きを舐めないで欲しい、 ってとこかしら? 「えっ? だって、雪ちゃん浩平君のこと好…むぐぐぐっ」  …一秒で冷静なフリは終わった。  みさきが「す」と言った瞬間、自分でも信じられないほどのもの凄いスピードでみ さきの口をふさいでいた。その様子に皆(男二人除く)が何事かとこちらを見ている。 ううっ、凄く目立ってる…。 「んーっ、んーっ!!」 「みさきっ、気分悪いの!? ほら、ついてってあげるから早くトイレへ!」  あっけに取られる皆をさりげなく無視し、みさきを連れてトイレへ立つ。 「みさき先輩、食べ過ぎかな?」 「それは無いと思います…まだカツカレー6皿しか食べてません」 「じゃ、調子悪かったとか?」 「でも、朝から元気だったよね?」 「みゅー?」  後ろからみさきを心配するような声が聞こえてきた。  …帰ってきた時の言い訳どうしよう? ---------------------------------------------------------------------------- 「ううっ、雪ちゃんに誘拐されちゃったよ。親友だと思ってたのに」 「人聞きの悪いこと言わないでよ」 「冗談だよ」 「…ふぅ」  とりあえずトイレの中でみさきと二人になる。 「えーと、私何がなんだか解らないんだけど」  みさきが困惑の表情で私を見つめる。 「あー、えーっと…その、ね、あまりああいうことは皆の前で言わないで欲しいのよ」  とりあえずそれだけ言っておく。 「あんなことって?」  …この娘、わざと言ってるんじゃないでしょうね?  ちょっと睨みをきかせてしまう。 「えーと、その、だからね、こ…折原君がどうとかって…」  浩平君、と言いそうになって慌てて言いなおす。  わたしにはまだ、皆の前で彼をこの名で呼ぶことは許されない。  つまんない意地だって解ってるけど、これだけはけじめをつけておきたかった。 「え? なんで? 雪ちゃん浩平君のこと好きなんじゃないの?」 「えーと…その…す…き…よ」  おそらくわたしの顔は真っ赤だったろう。  とても熱かったから。 「う〜ん…だったらどうして皆の前で言っちゃいけないのか解らないよ」  やや困惑した顔で、みさきは言った。  確かに、理由も話さずに意思が伝わるわけがない。  一つ、二つ…深呼吸をして、気持ちを落ちつける。  そして、意を決してわたしは語り出した。 「あのね…確かに、折原君のことは好きよ。マイペースだし、みさきくらい変な性格 だし、一緒にいて疲れるときもあるけど…」 「…酷いよ、雪ちゃん…」 「まぁそれはともかく」 「…極悪人だよ」  まだぐずぐず言っているみさきをきっぱりと無視し、わたしは言葉を続ける。 「…でも、彼のおかげでいつも危なっかしかった上月さんも、自信を持って舞台に挑 むことができた。輝くことができた。  彼のおかげでみさきは外の世界に出ることができた。前よりもっと明るく笑うこと ができるようになった。  …ずっと、思っていたこと。あなたを外に連れ出すのはわたしの役目なんだって。  ひとりで勝手に思いこんで、結局10年近くもの間何もできなくって。  でも、彼はそれをたったの数ヶ月でやり遂げてしまった。  その時、軽い嫉妬を抱いた。  だけどね、それ以上に、彼に心惹かれていた。  上月さんやあなたの為に尽力してくれる彼の姿を、無意識のうちに間に目で追う ようになっていた。  それが、なに?  彼が姿を見せなくなった時、あなたに折原君のことを聞かれて。  『浩平君? 誰よ、それ』ですって?  笑えない冗談よね。  冗談じゃなかったって言うんだから、ますます笑えないわね。  …だからね、まだわたしは折原君に好きだって言うわけにはいかないのよ。  いつだってただ遠くから眺めてただけで、彼が苦しんでいた時に手を差し伸べるこ ともせず、それどころかその苦しみに気付きもせず、彼のことを忘れ、ますます彼を 追い詰めて。そんな彼のことを想っていたあなたにまでショックを与えて。  それで、彼が帰ってきたら思い出して。  どの面下げて好きだった、なんて言えるのよ?  図々しいにも程があるわ。  だから、黙ってて欲しいの。  いつか、わたしが答えを出せるその日まで─」  …そんな日は来るのだろうか。  不意に沸き起こってきたそんな不安を必死に振り払う。  来るのだろうか、じゃない。自分から行くんだ。例えそれがどんな答えでも。  わたしの言葉を黙って聞いていたみさきだったが、しばし何かを考える様子を見せ た後、おもむろに口を開いた。 「雪ちゃん…一つだけ、いいかな?」 「…なに?」  返事をして、みさきの言葉を待つ。  そして──次にみさきの口から出た言葉は、全く予想していないものだった。 「雪ちゃん、ホントに浩平君のこと忘れてたの?」 「…え?」  一瞬、頭の中が真っ白になった。  ただ、唖然としていた。  そんなわたしに構わず、みさきは言葉を続けた。 「私、バカだからよく解らないけど…それでも、なんだか雪ちゃんのこと見てると、 浩平君のこと忘れてなかったみたいだよ」 「…どうして?」  みさきの考えの根拠が解らなかった。  わたしは怪訝な表情でみさきに問う。 「浩平君を忘れてた人達は、浩平君が消えていたなんて、知らないんだよ。先生も、 クラスメートも、ずっと母親代わりだった叔母さんだって…あ、でも事後説明したら 叔母さんは納得してくれたみたいだけどね」 「…それで? わたしだって浩平君が消えていたって説明は受けたわよ?」  努めて冷静に、いや、冷徹に言い放つ。  しかし、内心は気が気で無かった。  心音が聞こえるような錯覚を覚えるほどに、心臓の鼓動が激しくなっていた。  そしてみさきから告げられる、言葉。 「そうかもしれないけど…でも、やっぱり違うよ。浩平君が消えてた時のことを思い 出して話してる雪ちゃん、ホントに辛そうだったもん。説明を受けて納得した位じゃ、 絶対あんなに辛そうには喋れないよ」 「…」  言葉が無かった。  みさきは、全部解っていたのだ。  言い返す言葉も見つからない。  そんなわたしに、みさきは更に追い討ちをかけてきた。 「…それに、さっき雪ちゃん言ったよね? 『浩平君? 誰よ、それ』って。  ─あのね、浩平君を忘れてた人達は、浩平君が消えていた時に私達がした浩平君に 関する質問とか、浩平君のことを忘れた時と同じように綺麗に忘れちゃってるんだよ。 だから、雪ちゃんが本当に浩平君のこと忘れてたっていうなら、その言葉を覚えてる のって、凄くおかしいよ」  …みさきは、わたしが思っているよりずっと、わたしのことを見てくれていた。  いつも、わたしがみさきのことを気にしているのと同じように、いや、それ以上に 彼女はわたしのことを気にしてくれていたのだ。  こんな娘が親友でいてくれたことを嬉しく思う。 「…雪ちゃん?」  しばし無言でいたために、みさきは不安げにわたしのいるあたりを覗きこんでくる。 「ゴメンね、みさき」 「え?」  みさきは突然謝られて訳がわからないとでも言わんばかりに、唖然としている。 「みさきがわたしのこと心配してくれてるって解ってたのにね。だから、ゴメン。  …あなたには全部話しておくわ、わたしの記憶のことを」  わたしの言葉に、みさきは緊張した面持ちになる。  そしてわたしは事の全てをみさきに告げた。 「わたしは、確かに折原君のことを忘れた。でもね、多妻制の決定が引金となって思 い出した。消えかかって、苦しんでいた折原君の姿を、そして折原君の記憶が霞んで いったあの日々を。同時に、悲しさと自己嫌悪が沸き起こってきたのを覚えているわ。  好きだった人が消えた現実を悲しみ、苦しんでいた折原君になにもしてあげられな かったことを悲しんだ。  何よりも、みさきや上月さんに遠慮する、なんて傲慢で勝手な考えで身を退いて、 それで勝手に忘れておきながら、新たに決まった法律が遠慮する必要性をなくして。 そんな理由で思い出した自分の現金さに腹が立った。  だから、そんな自分を許せないうちは、折原君に「好き」なんて言えないのよ。  何より、自分を忘れてしまったわたしなんて、折原君はなんとも思ってないでしょ うしね」  最後は、自嘲気味に。  事実、わたしがどうであろうと、浩平君はわたしのことなどどうとも思っていない だろう。  みさきは最後まで黙って聞いてくれた。  やがて、わたしの言葉が終わったのを確認すると、微笑んで、一瞬の迷いも無く、 優しくわたしに語りかけてきた。 「そんなに気にすること無いよ。雪ちゃんはちょっと運が悪かっただけだよ。  浩平君、ちょっと頼りないけど、凄く優しいから。  だから、私や澪ちゃんみたいな危なっかしい娘のこと、放っておけなくて、それで たまたまいつも私たちのことを気にかけて、一緒にいてくれただけだよ。一緒にいた 時間が長かったから、浩平君との思い出いっぱいできて、心の中が浩平君のこと忘れ られないくらい浩平君でいっぱいになっちゃって、だから私や澪ちゃんは浩平君のこ と忘れなかったんだよ、きっと。  ほら、雪ちゃんて一人で何でもできちゃうから、浩平君も助けてる必要ないな、っ て、それで雪ちゃんと一緒にいる時間が少なかっただけなんだよ。  あれ? でもこれじゃまるでなんでもできることが運悪いみたいだよ、えへへ、私 やっぱりバカだね、なんか上手く言えないよ」  そう言いながら、みさきは困ったように笑っていた。  上手く言えないなんて言ってるけど、そんなことはない。  みさきの気持ちは十二分に伝わってきた。 「だから、ええとね、今は…確かに浩平君にとって雪ちゃんは頼りになる先輩くらい でしかないかもしれないけど…でも、きっと大丈夫だよ。  雪ちゃん素敵だから、私や澪ちゃんがもっとしっかりしてたら、浩平君もきっと雪 ちゃんのこと気にしてたよ。私なんかといるより、雪ちゃんといたほうが絶対楽しい しね。  だから、大丈夫っ!」  そう、わたしを激励してくれている。  言葉は確かに拙いかもしれない。  けど、言葉に乗って届けられる想いはちゃんと届いているから。  だから、頑張ろう。  そうじゃないと、折角こうして励ましてくれるみさきに申し訳ないものね。  よしっ、じゃぁもう考え込むのはやめ!  忘れかけてたけど、皆みさきのこと心配してることだしね。 「ありがと、みさき」 「ううん、私は何もしてないよ」 「ふふ、そんなことないって」 「そうなの?」 「そうよ」  そう。  みさきのおかげで、もう少し柔らかく考えられるようになったから。  普通に、肩肘張らずに。  普通に恋愛していこう。  浩平君がわたしのことなんとも思ってないんだったら、わたしのこと好きにさせち ゃえばいいんだから!  …変に負い目ばかり感じてたって、辛気臭くなっちゃうだけだからね!  これぐらい、前向きにいかないと、楽しくないよねっ! ---------------------------------------------------------------------------- 「みさき先輩っ、大丈夫っ!?」 「どこか悪いのですか?」 「みゅーっ?」 「気持ち悪かったらはやく保健室へ行ったほうがいいですよ」  トイレから出たわたし達、というかみさきに、当然皆は心配そうに声をかけてきた。  …全部わたしのせいなので、ちょっと気まずい…  みさきをつっついて、上手く流してくれるように催促する。 (みさき、お願いっ) (うん、わかったよ。そのかわり後で何か奢ってね) (…お手柔らかに頼むわ) (うん、カレー10杯で手をうつよ) (…はい(みさきで10杯ならマシなほうよね…))  ほんの一瞬のやりとりでこれだけの会話が成り立つのは、流石に幼なじみで親友 といったところかしら? 「大丈夫だよみんな。ちょっとしたつわりだからね」  そうそう、こうやってうまくこの場を…ってヲイ!! 「あはは、なーんだつわりかー…って!!」  七瀬さんがとんでもない顔をしている…怒ってるのやらうろたえてるのやら… 「…………………それは本当ですか?」  無表情に、声のトーンを落として、下からまるで睨むようにそう言う里村さん。  こ、怖い… 「わー、今夜はお赤飯だね」  ゆ、柚木さん…何を言うかな… 「はぇ〜?」  繭ちゃんは何も解って無いようだった…  って、わたし何解説してるのよ!? ってかみさきぃっ!? 「冗談だけどね」  …いやまぁ、それはそうなんだけどね…  なんか、どっと疲れが… 「あ、あはは、そ、そうだよね、あたし達まだ学生だもんね〜」  思いきりバツが悪そうに笑う七瀬さん。 「…もしホントだったら浩平、ただじゃおかないところでした…」  さらりと恐ろしいことを言う里村さん。 「なーんだ、じゃお赤飯却下だね」  どこまで冗談かわからない柚木さん。 「みゅー?」  絶対何も解ってない繭ちゃん。  …あれ? 「えーと、長森さんと折原君はどうしたの?」  先ほどから長森さんと浩平君の姿が見えない。  どうしたんだろう?  住井君は椅子に寄りかかって苦しそうにしていた。そんな彼の前に置かれた無数の ティーカップが何があったのかを物語っている。 「あ、えーと、あの二人は外で澪ちゃんを待ってます」  柚木さんが外を指差しながら言う。  そちらを見ると、確かに二人がいた。  …上月さん、絶対道に迷ってるわね…  やっぱり用事が終わるまで待ってた方がよかったんじゃ… 「それで、本当は何やってたんですか?」 「私もたまにはご飯食べて気持ち悪くなってみたい時があるんだよ」 「…普通はそんな時無いです」  隣のほうでは七瀬さんと里村さんに、みさきが変な言い訳をしていた。  …これが言い訳として成立することがとても不思議ではあったけど…  どうにか、この場はおさまったみたい。サンキュ、みさき。  ─その頃、澪は。 (わーっわーっ!! あゆさんあゆさん!! うしろ! おばけなのっ!) 「? どうしたの、みおちゃん?」 (おばけなの〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!)  切れそうになっていたスケッチブックを一人で買いにいったばかりに、大冒険をす るはめになっていた。   <おわり>
 ERRです。  雪見がヒロインなSS、もしくはゲームはいくつか見つけましたが、そういうのま だ一つも読んでません(^^;  よって、登場回数の少ないゲーム中の印象だけで、私が勝手に作り上げた性格で彼 女を描いてます。  「こんなん雪ちゃん先輩じゃねー!!」と言う方は…  どうしよう?(爆)
 ☆ コメント ☆ 志保 :「『浩平君がわたしのことなんとも思ってないんだったら、わたしのこと好きに      させちゃえばいいんだから!』……か。      まったく、その通りよね」(^0^) 智子 :「そやな」(^^) 志保 :「うんうん。女はやっぱり行動あるのみよね」(^0^) 智子 :「同感」(^^) 志保 :「男のハートを射止める為には積極的にならなきゃ」(^0^) 智子 :「まったくやな。      ……で?」 志保 :「ん? 『で?』って何が?」 智子 :「長岡さんはいつになったら、積極的な行動に出るんや?      ……藤田くんに対して」(^〜^) 志保 :「へっ!?      な、な、な、なんで、あたしがヒロなんかに……」(*・・*) 智子 :「…………」(^〜^) 志保 :「だ、だから……えっと……そのぉ〜」(*・・*) 智子 :「…………」(^〜^) 志保 :「……えっと……えっと……えっと……。      あうう。な、なんだか急に気持ち悪くなっちゃったぁ〜〜〜。      あたし、もうダメぇ〜〜〜。とても質問に答える余裕なんかないわぁ」(××) 智子 :「うわ。すっっっごく、わざとらしいわ」(;^_^A 志保 :「もうダメだわぁ〜。志保ちゃん、苦しいのぉ〜〜〜」(××) 智子 :「はいはい」(;^_^A 志保 :「あうぅ〜〜〜。持病のつわりがぁ〜〜〜」(××) 智子 :「……おいおい」(−−)



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