了承学園(ナイトライターサイド)5日目 1時間目ていうか黎明

コリンがHonyBeeに行く前のお話


 

コリンは,昨夜から書類仕事をしていた。コリンは何度も間違えるため朝まで懸かってしまった。

「うー,やっと終わった!」

本人は終わったと言っているが,実はまだ間違いが残っていてあとでやり直すことになるのだが・・・・・・・・。

「それにしても,ユンナもこのスーパーぷりてぃエンジェルコリンちゃんを散々コケにしてくれたわね。さらにパワーアップして見返してやるんだから。

そうよ,思い立ったが大安と言うし早速パワーアップよ。」

それを言うなら吉日である。

コリンは,来栖川重工了承学園分室へ飛んでいった。

 

 

 

 

 

「ここが,来栖川の了承学園分室・・・・・・・・この時間に誰かいるのかな?」

そう,現時刻は午前5時45分。普通は誰もいない時間である。

しかし,了承学園分室には常に数人の技術者が常駐している。

なぜかというと,了承学園では多数のメイドロボが運用されているため,保守管理要員として配属されているのである。

「みなさん♪このあたし,すーぱーみらくるえんじぇるコリンちゃんのパワーアップを手伝ってね♪」

ふてぶてしい態度で来栖川の技術者に対して,お願いするコリン。

「あの,パワーアップとはどういうことですか?」

「もう,鈍い人たちね。とにかく強くなればいいのよ!そうね,攻撃力と,機動性が高くて,全地形対応型がいいわ。」

「どうして,私達がそんなことをしなければならないんです。」

「もうー!うだうだ言ってないでさっさと強化しなさい!強化しないとこのカイザーコリンのドリルで風通しをよくするわよ!」

キュィーーーーーーーーーーン

と言いつつ,手に装備されたドリルを回転させるコリン。

「ちょっと相談させてくれ。」

と言い技術者たちは相談し始めた。

「室長,どうします?」

この了承学園分室の室長が答える。

「う〜〜〜ん,協力しなければあれで貫かれるだろうな・・・・・・。」

そう言い,コリンの方を見る。

ニコッ

キュィーーーーーーーーーン

コリンは,天使の微笑みを浮かべつつ,ドリルを回す。いや,この場合は悪魔の微笑だろうか・・・・・・・

「室長,あれを流用したらどうですか?」

「あれとは?」

「あれですよ。ここに来て作ったメイドロボ強化パーツを使うんですよ。」

「ああ,調子に乗りすぎて長瀬主任に怒られたやつか。いいかもしれん。」

「そうですよ。どうせお蔵入りするものなんですから,ついでに性能試験もできて一石二鳥です。」

「うむ,そうしよう。」

技術者達は結論に達した。

「えっと,コリンちゃんだったかな?」

「そうよ,ウルトラすーぱーみらくるエンジェルのコリンちゃんよ。」

「我々にできる限りのことはさせてもらいます。」

「そうこなくちゃ♪」

こうして,コリン強化計画が開始された。

 

 

 

 

「えっと,まずは問題は重量の増加による機動力の低下が問題だったね。」

「そうよ。」

「じゃあ,まずは推進力を強化しようか,誰かバックパックを持ってきてくれ。」

室長がそう言うと,技術者の一人が奥の部屋(別名 がらくた置き場)からバックパックを持ってきた。

形としては,Gp−01bのバックパックに似ていた。

「これは,推力8000kgのジェットエンジンを2基搭載してあるから,最大マッハ3くらいまでなら出せるはずだ。」

「すごいわ!早速装備してみる!」

「それと,燃料搭載量の関係から30分しか飛べないから気を付けてくれ,あと操縦は難しいから。」

「ふっ,笑止!このコリンちゃんにかかればそれくらい軽いものよ。」

早速コリンは,バックパックを装備して飛び立つ準備をした。

「おい,ちゃんとデータを測っておけ。」

「はい,室長。」

技術者達はデータを取る準備をしていた。

「いくわよ!」

キィーーーーーーーーーーーーーーーーーン

ジェットエンジンの硬質の音があたりに響き渡る。

キィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

タービンブレードの音がさらに高まる!そして,

「きゃあ!」

ひゅぅーーーーーーーん    

コリンははるか彼方まで飛んでいった。

「う〜〜ん,さすがジェット戦闘機のエンジンを流用しただけのことはあるな。」

「室長,長瀬主任に怒られるわけですよ。こんなものメイドロボに付けるわけにはいけませんから。」

「そうだな。」

 

 

 

 

はるか彼方まで飛んでいったと思われたコリンは,バックパックを切り離し無事脱出し,分室に帰還した。

「あんなもの使えないじゃない!危うく死ぬところだったじゃない!」

「けど,機動力は抜群でしょ?」

「そうだけど・・・・・・あんなもの使えないわよ!機動力はもういいわ。次は防御力と機動力の強化よ!」

こうして,次は防御力の強化を行うことになった。

「じゃあ,これはどうかな?Iフィールド発生装置。ビーム兵器を無力化できる。」

「実弾兵器や打撃は?」

「防げない。それについてはガンダニウム合金で作ったアーマーを装備すればいい。」

「魔法は防げないの?」

「炎なんかはアーマーで防げるけど,精神攻撃だけは防げない。」

「そう,まあいいわ,早速装備よ。」

コリンは,ガンダニウム製アーマーとIフィールド発生装置を装備した。

「ねえ,攻撃力の強化は?」

コリンは,攻撃力の強化も行いたいようだ。

「攻撃力の強化ね・・・・・・・・・・・・ファンネルはどうかな?」

「それいいわ。他にもないの?」

「そうだね・・・・・・・。」

「室長。ハイメガ粒子砲,マイクロミサイル,大型ビームサーベル,インコムとかあります。」

「それ全部付けるわ。」

「えっ,でもそれでは・・・・・・・・・。」

「いいから,付けなさい!」

技術者達は,コリンに装備を付け調整していった。そして,

「ううっ,動けない。指一本動かせない!」

「まあ,それはそうだろう。重すぎる。」

コリンは過積載(?)で行動不能になった。

コリン強化計画は,いったん白紙に戻され再び検討されることになった。

 

 

 

 

 

「室長。マグネットコーティングを使うのはどうですか?」

「それくらいならサイコフレームを組み込んだ方がいいんじゃないか?」

「ここは,清水の舞台から飛び降りるつもりでゲッター炉に放り込んでみては,進化すると思いますよ。」

「それはいい!さらに,転送装置を使って何かと合成してみるのはどうかな?」

「マイクロマシンを使って,肉体改造もいいかも知れません。マイクロマシンを使えば傷もすぐ直ります,皮膚を鋼鉄にすることも可能です。

ただ,問題は強い電磁波で誤作動してしまいます。」

どうやら来栖川のマイクロマシンは,ガチャピンのナノマシンより性能は下のようだ。

技術者達は,コリン強化計画改を検討していた。というより,ただ単に面白そうなことを話していた。

「あなた達,よっぽどこのドリルの味を味わいたいようね!」

キュィーーーーーーーーーン

コリンは,青筋を浮かべて技術者達を睨み付ける。

「いや,そんな面白そうなことを考えているわけではないぞ!」

「まあ,いいわ。もうすぐ授業も始まるし早くしてよ!」

「強化のコンセプトはどうしますか?」

「そうね・・・・・・・・やっぱりドリルよ!ドリルこそ乙女の浪漫よ!」

ドリルが乙女の浪漫かどうかはよく解らないが,技術者達はコリンの主張するドリル中心の強化を行った。

コリンは,カイザーコリンMK2にパワーアップした。

そして,宮田家1時間目へ続く・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

「なに考えてんだ来栖川―――――――――――!!」

「バカばっかりだ…本気でバカばっかりだ…」 

宮田家の面々がそう叫んび,綾香がシャーペンをへし折り,芹香が突き指をしていた頃,来栖川重工了承学園分室では

「室長,次は何を作りましょうか?」

「う〜〜ん,そうだな。リアル系のアイテムは作ったから次はスーパー系かな?」     

「じゃあ,アイアンカッターとか,ロケットパンチはどうですか。」

「おっ,それもいいな。他にもゴッドアローなんかもいいかもな。」

「それなら・・・・・・・・・・・・」

彼らは次に作るアイテムのことを話していた。

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 阿黒さんのSSの一つ前の話しを書かせていただきました。

 コリン強化の裏話です。時間的には1時間目の前,夜明け前になっています。

 ちなみに,マグネットコーティングはMSの可動部などに組み込まれ反応速度が上がります。つまりメイドロボに組み込むと素早く動けるようになります。

 ところでサイコフレームは,メイドロボに組み込んで意味があるのかな?

 まあ,2つとも体内埋め込まなければいけませんから,コリンに使えるかどうかは疑問が残るところです。

 それを組み込もうとしていた来栖川はいったい何なんでしょう・・・・・・・。

フランク疾風



 ☆ コメント ☆ ユンナ:「あんたねぇ」(−−; コリン:「なーに」(^0^) ユンナ:「朝っぱらから、くっだらない理由で人様に迷惑をかけてるんじゃないわよ」(−−; コリン:「くっだらないとは失礼ね!」凸(ーーメ ユンナ:「その通りでしょうが」(−−; コリン:「そんなことないわよ」凸(ーーメ ユンナ:「だって、あんたがパワーアップしたって、いいことなんかないじゃない」(−−; コリン:「いいことならあるわよ」(−−) ユンナ:「ふ〜ん。例えば?」(−−) コリン:「コリンちゃんがかっこよくなる」(^-^)v ユンナ:「……………………」(−−; コリン:「……………………」(^-^)v ユンナ:「……………………」(−−; コリン:「ね? すっごくいいことでしょ」(^0^) ユンナ:「……あんた、今度は頭の方をパワーアップしてもらいなさい」(−−; コリン:「そうね。      頭を守るヘルメットやバイザーはヒーロー・ヒロインのお約束だもんね」(^0^) ユンナ:「中身だ、中身」(−−;



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