私立了承学園 五日目二時間目 ToHeartサイド ガラガラガラガラガラ ドアが開きメタリックなボディーの人物が入ってきた。 「デハ、授業ヲハジメル」 「メカ英二さん?久しぶりですね、どうしてたんです、今まで」 「ウム、ナマ英二ガ復帰シタノデ本来ノ用務員ニ戻ッタテイタノダガ、 今日ハ急ニ頼マレタンデナ」 「そうなんすか。あっ、一つ聞きたかったんですけどその頭はやっぱりカツラですか?」 「イヤ、一応地毛ダ、ちたん製ダガ。ナゼソンナコトヲ聞ク?」 「いや別に深い意味は・・・所で今日の授業は?」 「ウム、コレダ」 メカ英二は箱を取り出した。 「これは?何か貼るものみたいですけど」 「コレヲハルトしーるニ書イテアル状態ニナルノダ」 「・・・で、これで何をしろと?」 「簡単ナもにたーダ。デハナ」 そう言ってメカ英二は去って行った。 「・・・さてと、どうするかな」 浩之は箱の中を見てつぶやいた。箱の中には色々文字の書かれた シールが入っている。 「ねえ、やめといた方が良いんじゃない?この手のってろくなことにならない気が」 「まあ、そうなんだろうけど・・・一応授業だし、とりあえず試してみるか・・・」 「変なことにならないといいんだけど・・・」 そして 「さてとみんな選び終わったな。あかり、お前はどれにしたんだ?」 「・・・・・・・・・・・・」 あかりは答えない。 「あかり?」 「・・・・・がうっ!」 ガブ いきなり浩之に手に噛みついた。 「い、痛ってーーーーーーーーーーーーーーーーー。何すんだ!あか・・」 「がじがじ」 「だからやめろーーーーー」 なんとかあかりを引き離しシールを剥ぐ。 「あれ?私何を・・・」 「覚えてねえのか、お前・・・」 「うん。なんか幸せだった気がするけど・・・」 「何でだよ・・・」 そして浩之は剥いだシールに目を落とす。 『熊チック』 「お前・・・・・・・・・」 「どうしたの?浩之ちゃん」 次は綾香。 「お前は何貼ったんだ?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「あっ、わりい、先輩だったか。いつの間に綾香と服変えたんだ?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・私は綾香よ!!」 「え?綾香?なんでそんなに声小さいんだよ」 「・・・・・・・・・多分これのせいよ」 綾香の肩を見ると『無口』とかかれたシールが貼ってある。 「なるほどね・・・でもそう静かにしてるとかわいいぜ」 バキ 「・・・・・・・・・・それって普段は可愛くないってこと?(怒)」 「ぐおっ!無口でもその力はかわんねえな・・・」 びりっ。綾香はシールをはがす。 「まだ蹴られたい?(にっこり)」 「・・・すいませんわたしがわるうございました」 「よろしい」 次は先輩。 「先輩は気分どう?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「先輩?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「お、おいどうしたんだよ。いつも以上になんも聞こえないんだけど」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・くー」 「へっ?!」 先輩には『名雪』と書かれたシールが貼られていた。 「成る程・・・、立ったまんまじゃ寝にくそうだし床に寝かしとくか」 浩之は先輩を床に寝かせて布団をかぶせた(どっからもって来たのかとかは秘密)。 お次は琴音ちゃん 「えへへへへへへへへ」 「琴音ちゃん?どうしたの?」 「あ、浩之さん、だ、だめですこんな所で・・・」 「はい?」 「ああっ、そんなプレイをお好みなんて・・・いやん(はあと)」 「・・・・・・・・・」 俺は無言で琴音ちゃんに貼りついている『妄想癖』とかかれたシールを剥がす。 「うへへへへへへ、浩之さん…凄いです(ポッ)」 「あれ?戻らない、まさか琴音ちゃんって元から・・・いや、まさかな すぐ戻るだろ」 俺はふと沸いた疑問を頭の中から追い出した。 次は葵ちゃん。 「なんかさっきからろくでも無いもんしかない気がするけど……葵ちゃんは何を」 「ふははははははははははははは、Myぶらざー!!」 「いっ?!」 「お主はメイドさん萌えかい?それとも眼鏡っ娘萌え?何、スクール水着萌えとな! なかなかやるな、Myはにー」 「・・・・・・・あの」 「ふはははは、さあ行かん!おたくの千年王紀へ、Myだーりん!」 びりっ とりあえず俺はシールを剥がす。もちろんそのシールには『大志』と書かれてた。 「ふははは・・・ってあれ?浩之さん、私何を・・・」 「いや、今のは忘れた方がいい。きっと悪い夢だから・・・」 「???」 次はレミィ 「レミィ・・・先に聞いておくが大丈夫か?」 「何いってるでゴザルカ?おいどんとっても元気でゴワス」 「そうかそうか……ってなんだその喋りは」 「はっはっはシールのせいザンスよ。我輩とっても楽しいゾイ」 ちなみにシールには『謎の喋り』と書かれてた。 ・・・・・・・まんまじゃねえか。 「どうでもいいがレミィ、ただでさえ怪しい外人だったのが輪をかけて怪しくなってるぞ」 「大丈夫ですバイ。わしゃあ大和魂あるじゃけんのー」 ・・・・・・頭痛い・・・次。 うう、なんか疲れてきた・・・。この後も俺はヤンキー(死語)な委員長に 「喧嘩上等!夜露死苦ー!」 とか言われて殴られたり、理緒ちゃんに「ワレワレハウチュウジンダ」とか言い出すし・・・ マルチとセリオは平気かと思ってたら。 「お前ら何貼ったんだ?」 『ドジ』 『ボケ』 ・・・・・意味ねえし(汗)。 とりあえず俺達はこの謎のモニターを終えた。 「デ、ドウダッタ?」 「どうだったって言われても・・・まあパーティーグッズくらいにはなると思いますよ」 「ワカッタソウ報告シテオク。ン?一枚アマッテイルゾ、一応タメセ」 ぺタ メカ英二はシールを浩之に貼っってさっていった。 「・・・・・・・・・・・・」 「浩之ちゃん? 「・・・・・・・・・・・・・」 「何これ、『ハイパー化』って?」 「うおおおおおおおおおおおおお」 「きゃっ?何?何?」 ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ シールの力により肥大化した俺のオーラ力(煩悩)。 ハイパー化により巨大化する俺(一部のみ)。 「うわ・・・」 「OH!ジーザズ」 「きゃっ、す、凄いです(ポッ)」 「・・・臨界点突破」 「化け物・・・」 「へっへっへっへっへっへっへ」 「あの、浩之ちゃん?」 「ハイパーーーーーーー、オーラ斬りーーーーーーー」 「「「「「「「「「キャーーーー(ちょっと嬉しげ)」」」」」」」」」」 ・・・・・・・・・・・・結局俺達はピンクな授業を過ごすことになった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 あとがき どうも、まおんです。 なんか久しぶりのオチですな(久しぶりか?)。 ちなみにこのシールのネタは昔読んだ漫画から。 ・・・題名思いだせんけど(汗)。 それでは。
 ☆ コメント ☆ セリオ:「このシール不良品です」(−−) 綾香 :「なんで? しっかり効いてたじゃない」 セリオ:「わたしが貼ったのは効きませんでした」(−−) 綾香 :「あんた何て書いたの? ちょっと見せて」 セリオ:「はい、どうぞ」 綾香 :「えーと、なになに。……………………『ボケ』?」(−−; セリオ:「そうです」(−−) 綾香 :「……………………」(−−; セリオ:「効かなかったんですよ、これが」(−−) 綾香 :「……………………」(−−; セリオ:「どうしてでしょうね」(−−) 綾香 :「……………………」(−−; セリオ:「謎です」(−−) 綾香 :「……………………」(−−; セリオ:「やっぱり、不良品だったんですね」(−−) 綾香 :「(ま、まだ、自覚がなかったの!? マジ!?)」(−−; セリオ:「(ううーっ。何時になったらつっこんでくれるんですか!?       綾香さーん、早くつっこんで下さいよーっ!       これ以上、引っ張れませーーーん)」(T△T) 綾香 :「(も、もしかしたら、ぼけてるのかな? それとも、やっぱりマジなのかな?       う〜〜〜〜〜〜ん?)」(−−; セリオ:「(まだですかーーーっ!?)」(T△T)



戻る