それは、ある日のこと――

 この日本において、とある法案が可決されました。

 ――多夫多妻制度の可決。

 それはもう、歴史の教科書に載ってしまうくらいの大事件です。

 この事実は、間違い無く、全国民に衝撃を与えたことでしょう。
 現に、その法案が可決された際、日本中が、その話題で持ちきりでした。

 ですが……、

 この国で唯一、その法案に、それほど動揺しなかった方々がいたのです。

 その方々とは……、




たさいプレリュードシリーズ Heart to Haert 編
『始まりの日・今更な日』





『先進国では初の試み――政府与党、少子化問題解消に具体的動き――
……日、政府の諮問機関である民法改正小委は条件付きながら、
歯止めの掛からぬ少子化対策の一環として、
暫定的な民法七三二条及びそれに付随する関連項目の削除という、第一回目の答申を提出した。
これにより、国会審議によってこの改正案が成立した場合、先進主要国では始めて、
制度としての重婚が合法化されるようになる……』



「おいおい……マジで可決されちまったよ」

 とある日曜の朝――

 いつもより少しの遅めの朝食を摂りながらテレビのニュースを見ていた誠様が、
五枚目のトーストに手を伸ばしつつ、そう呟きました。

「そうですねぇ……」

 そんな誠様の呟きに相槌を打ちながら、
エリア様は、誠様の為に六枚目のトーストを焼き始めます。

 ああ……、
 また、朝食だけでパンが一袋無くなってしまいました。

 誠様がご健啖なのは、大変喜ばしいことなのですが……、
 今月の食費が少し心配です。

 と、家計の事を思い、軽く溜息をつくワタシ。

 そんなワタシの心配を知ってか知らずか、五枚目のトーストを食べ終えた誠様は、
手についたバターを舐め取りながら、ワタシ達に訊ねてきました。

「……エリアもフランも、あまり驚いてないみたいだな?」

 と、その誠様の質問に、ワタシとエリア様は顔を見合わせます。
 そして、前にも説明したじゃないですか、といった口調で、誠様に言いました。

「魔族の場合、力を持つ者が複数の配偶者を持つ、というのは、よく聞く話ですから」

「私の住んでいた世界(フィルスノーン)では、王族が子孫を残す為に、
たくさんの妻を娶っている国もありましたから」

「ああ……そういえば、そうだったっけ」

 それを聞き、納得したように頷く誠様。
 そんな誠様に、今度はワタシが訊ねます。

「誠様の方こそ、あまり驚いていらっしゃらないご様子ですが……」

「……意外か?」

「――はい」

 誠様の言葉に、ワタシは素直に頷きました。
 正直、この法案に対して、誠様から動揺が感じられないのは意外だったのです。

 『多夫多妻制度』――

 いくら少子化対策とはいえ、この法案は、
この日本に住む者にとっては、あまりにも突拍子も無いものの筈です。

 何故なら、この国の方々にとって……、

 いえ、世界中のほとんどの人間の方々にとって、
夫婦と言うものは、男女一組というのが常識なのですから。

 もっとも、古い歴史の上では、多くの妻を娶っている方は数多くいるのですが……、

 とにかく、この法案は、現代に生きる者にとっては、
それまでの常識をアッサリと覆してしまうようなものです。

 にも関わらず、誠様は平然としているご様子……、

 まあ、多少の動揺は見受けられますが、
それも他の方々と比べれば、大したものではありません。

 その事を疑問に思い、ワタシは誠様にお訊ねしたのですが……、
 それに対する誠様の答えは、とても簡潔なものでした。

「ま、まあ、俺達には関係の無い話だからな……」

 そう言って、気恥ずかしそうにポリポリと頬を掻く誠様。

 そんな誠様の態度を見て、失礼とは思いながらもクスッと笑いつつ、
ワタシは、そのお答えに大いに納得しました。

 ……そういえば、そうでしたね。

 幼馴染の『園村 さくら』様――
 同じく、幼馴染の『河合 あかね』様――
 そして、異世界からやって来られた魔法使いの『エリア・ノース』様――

 誠様には、そんな素敵な恋人が……、
 いえ、未来の奥様が、既に三人もいらっしゃるのですから。

 そんな、生まれた頃から一夫多妻な誠様達にとって、
今回の多夫多妻制度の可決など『今更』なことなのでしょう。

 それにしても……、
 こうして改めて考えてみますと……、

 ……本当に、誠様達は、常識の範疇を越えてしまっていますね。

 そんな常識外れの誠様達に半ば呆れつつ、けれど、それをとても素晴らしいものだと思いつつ、
ワタシは食後のコーヒーの準備を始めます。

 と、そこへ……、
 噂をすればなんとやら……、

「うみゃ〜♪ まーく〜ん♪」

「おはようございまーす♪」

 さくら様とあかね様のお二人が来たようですね。

 普通は、インターフォンを鳴らすのでしょうが、勝手知ったる誠様の家です。
 ほとんど我が家同然といった様子で、お二人はキッチンへとやって来ました。

 そして……、

「ねえねえ、まーくん?」

「今朝のニュース、見ましたか?」

 開口一番、嬉々とした様子で、例の法案の話を、誠様に振ります。

 そんなお二人のご様子に、誠様はやれやれといった感じで肩を竦めると、
ワタシが淹れたコーヒーを一口啜り……、

「何をそんなに喜んでるんだ?
今更、こんな法案、俺達には関係無いだろ?」

 と、先程、ワタシとエリア様に言った言葉を、もう一度言いました。 

「それは……まあ、そうなんですけど……」

 どうやら、誠様に気の無い返事をされるのは予想していたようです。
 誠様のその言葉に、さくら様は軽く苦笑します。

 そして、さくら様は、ゆっくりと誠様に歩み寄りると、
椅子に座ってる誠様の背後から腕を回し、そのまま誠様に抱きつきました。

「でも、やっぱり嬉しいです。
これで、堂々と、まーくんのお嫁さんになれるんですから」

「そうそう♪」

 さらに、あかね様が、さくら様の言葉に同意しつつ、
誠様の膝の上に腰を下ろし、誠様の胸にそっと頬を寄せます。

 ……確かに、お二人の言う通りですね。

 今までは、法律上、重婚は認められていなかったわけですから、
お二人のうち、どちらかは、誠様の正式な妻となる事が出来なかったのです。

 ですが、今は違います。
 多妻が法的に認められた今、それは可能になりました。

 だから、さくら様もあかね様も、
この法案が可決された事が嬉しくて仕方が無いのでしょう。

「ああ、そうだな……」

 そんなお二人のお気持ちを察した誠様が、お二人の頭を優しく撫でます。
 そして、持っていたコーヒーカップをテーブルに置くと、真剣な面持ちで……、

「あのさ、改めて訊くけど……本当に俺なんかで…………んんっ?」

 と、言い掛けた誠様の口を、いつの間に側に寄っていたのか、エリア様が塞ぎました。
 もちろん……その……唇で、です。

 ああ……、
 エリア様ったら、何て大胆な……、(ポッ☆)

 エリア様の突然の行為に、思わず頬を赤くてしまい、
ワタシはそれを振り払うかのように、食器洗いに専念します。

 そんなワタシに構わず、エリア様は、誠様とのキスを続け……、

「誠さん……」

「……エリア?」

 そして、誠様から唇を離したエリア様は、まだ驚きのあまり目を白黒させている誠様に、
強い意志を込めた口調で、ハッキリと言いました。

「誠さん……それこそ『何を今更』ですよ。
例え、あんな法律が有ろうと無かろうと、私達のあなたを愛する気持ちは変わりません」

「はい♪ エリアさんの言う通りです」

「うにゅ♪ まーくん、大好き♪」

 そのエリアさんの言葉に同意するように、さくら様とあかね様も、
チュッ、チュッと、誠様にキスをします。

「まったく……」

 そんなさくら様達を抱き寄せ、苦笑をもらす誠様。
 そして、誠様の両手は、再びさくら様達の頭の上に……、

 どうやら、そのまま、さらなるらぶらぶ状態に流れてきそうな様子です。

 しばらく、席を外す事にしましょうか……、

 ちょうど洗い物も終わったので、ワタシは誠様達の逢瀬を邪魔しないように、
静かにキッチンから離れようと、取り敢えずリビングへと足を向けました。

 と、そこへ……、



「そうそう♪ せっかくの新しい法律なんだから、
有効に活用させてもらわなきゃね〜♪」

「「「「「――えっ!?」」」」」



 この場にいる筈の無い声を耳にし、ワタシ達は一斉にその声がした方へ目を向けます。

 すると、そこには、あかね様の母親であるあやめさんの姿が……、
 いえ……あやめさんだけではありません。



「あらあらあら♪ 仲が良いですね〜♪」

「んふふふ♪ 朝かららぶらぶだね〜♪」



 一体、いつからそこにいたのか……、

 さくら様の母親であるはるかさんと、誠様の母親であるみことさんまでもが、
ニコニコと笑みを浮かべながら、そこに立っていました。

「お、お母さん!? いつの間に……」

「あらあら? 気が付きませんでした? ニュースを見た途端、
さくらさんが家を飛び出て行ったものですから、こっそりとつけて来たんですよ」

「アタシも、はるかと同じく、ね」

「みーちゃんは、まこりんにおめでとうを言いに来たんだよ。
そしたら、まこりん達ったら、朝かららぶらぶモード全開なんだもん♪」

「「「「あうう……」」」」

 決定的瞬間とでも言いますか……、
 非常に恥ずかしい姿を目撃されてしまい、誠様達は絶句してしまいます。

 そんな誠様達に、まるで追い討ちをかけるかのように、
あやめさんは、それはもう楽しそうに言いました。

「――で? もちろん、早速、今夜あたりに始めるんでしょ?
こうして、多妻も認められて、もう何も気兼ねする事は無くなったわけだし♪」

「は、始めるって……何をです?」

 と、引きつった笑みを浮かべつつ、
誠様は、あやめさんにその言葉の意味を訊ねます。

 この時、ワタシは見逃しませんでした。
 お二人に訊ねながらも、既に誠様はいつでも逃げられる体勢に入っているのを……、

 つまり、誠様は、分かっていて訊ねたのです。
 この場から逃げ出す為の隙を作るために……、

 ですが、このワタシでさえ気付いたのですから、
当然、みことさん達が、そんな誠様の様子に気付かないわけがありません。

「あらあらあら……相変わらずの鈍感さんですね〜」

「まこりんったら、そんな決まってるでしょ?」

 と、言いつつ、三人は、巧みに誠様の退路を塞ぎます。
 そして……、



「こ・づ・く・り♪」

「――っ!!」



 あやめさんが、その決定的な単語を言った瞬間、誠様は素早い行動に出ました。
 しかも、思いも寄らなかった行動を……、

「とうっ!!」

「なんとぉっ!?」

 ガタンッと椅子を蹴って立ち上がった誠様は、なんと、退路を塞ぐ三人の中で、
一番背低いみことさんを跳び越えて、逃走を開始したのです。 

 さすがに、誠様がそんな強行手段に出るとは思わなかったのでしょう。
 一瞬、呆然と立ち尽くし、誠様の逃亡を許してしまいました。

 みことさん達の包囲網を突破した誠様は、キッチンを抜け、リビングへと向かいます。
 そのまま玄関から外へと逃れるつもりなのでしょう。

 ですが……、
 忘れてはいけません。

 この場には、まだ……、



「「まーくんっ!!」」

「おわっ!?」



 ――そう。
 さくら様達がいるのです。

 いくら誠様が奇策を用いようと、このメンバーから逃亡するのは不可能でしょう。

 案の定、リビングを抜け、玄関へと向かう途中で捕まった誠様は、
さくら様とあかね様に両サイドから、腕をガッチリとロックされてしまっています。

 それにしても、さすがはさくら様とあかね様です。
 あの一瞬で、誠様の行動を読み、なおかつ、捕獲ポイントまで移動しているのですから。

 ちなみに、エリア様は急な展開について行けず、まだキッチンで立ち尽くしていたりします。
 やはり、このへんは、さくら様とあかね様に、一日の長があるようですね。

 まあ、それはともかく……、

「さ、さくらっ! あかね! は、離せっ!!」

 さくら様とあかね様に捕縛され、ジタバタともがく誠様。

 いくら二人掛かりとはいえ、普通、女性が男性の力にかなうわけが無いのですが……、

 何故か、さくら様とあかね様は、そんなものは全く意に介さず、
暴れる誠様を、ズリズリと引き摺って行きます。

 向かう先は……、
 間違い無く、二階の寝室でしょうね。

「ダメですよ、まーくん♪ 多妻が認めらた、この記念日に……」

「あたし達とまーくんは結ばれるんだよ♪」

「何が記念日なんだ、何がっ!?
おい、エリアッ!! お前からも何か言ってやって……」

 さくら様達には、もう何も言っても無駄だと悟ったのでしょう。
 お二人の説得を諦め、誠様はエリア様に助けを求めます。

 しかし……、



「ああ……ついに……ついに、誠さんと初夜」(ポッ☆)

「ブルータスよぉぉぉーーーーっ!!
お前もかぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」」



 すっかりトリップしてしまって……、

 いえ、それどころか、誠様を足を持ち上げて運ぶのを手伝い始めるエリア様に、
誠様は何やら戯曲っぽく絶叫しました。

 そして、そんな状況の誠様達に、みことさん達は軽い足取りでついて行きます。

「まこりん……もうサイは投げられちゃったんだよ♪」

「あらあらあらあら♪ 今夜と言わず、今から頑張るんですね♪」

「あたし達も、影ながら応援してるわよん♪」

「影ながらとか何とか言いつつ、そのビデオカメラは何ですかっ!?」

「そりゃあ、もっちろん♪」

「愛しい我が子達が結ばれる瞬間、一秒たりとも撮り逃せませんわ♪」

「そんな知○ちゃんチックなこと言わないでくださいっ!!
ってゆーか、冗談だと言ってくれぇぇぇぇーーーーーっ!!

「あらあらあらあら♪ 大丈夫ですよ、誠さん♪」

「100%本気だから♪」

「それに、ちゃんとみーちゃん達だけで楽しむからね♪」

「全然、大丈夫じゃなぁぁぁぁぁーーーーーいっ!!
ああ、フランっ!! もうお前だけが頼りだっ!! 何とかしてくれっ!!」

 ついに、自分を運ぶさくら様達の足が階段に差し掛かリました。
 と、そこへ、最後の頼みの綱とばかりに、ワタシに手を伸ばします。

 誠様が、ワタシに救いを求めていらっしゃる……、
 ワタシは、どうするべきなのでしょう?

 一瞬、どうしたものか迷うワタシ。

 まずは、救いを求めて、必死にこちらに手を伸ばす誠様に視線を向け……、
 次に、ニコニコと満面の笑みを浮かべるさくら様達とみことさん達に……、


 ……。
 …………。
 ………………。


 申し訳ありません、誠様。
 ワタシは無力です。

 と、言いますか、このメンバーに逆らう術など、誰も持ち合わせていないと思います。
 そういうわけですので……、

「誠様達が契りを結ばれる事に対して、
特に反対する理由が見つからないので、お助けする事はできません」

「ああああっ!! そんなぁぁぁーーーーっ!!」

「あらあら♪ フランさんの協力も得られてしまいましたね♪」

「ふっふっふっ〜♪ もう、逃げられないわよ〜ん♪」

「それじゃあ、フランちゃん♪
みーちゃん達は二階にいるから、しばらく家の事はお願いね」

「はい。家の事は、安心してお任せください」

「あと、最後になっちゃうけど、さくらちゃん達が終わったら、
フランちゃんも呼んで上げるから、待っててね♪」

「は、はい……お待ちしています」(ポッ☆)

「ああああああああっ!! 勝手に話を進めるなーーーーーっ!!」

 と、それだけを言い残し、誠様は、
皆様の手によって、二階へと運ばれていきます。

 そして……、










「誰か助けてくれぇぇぇぇぇーーーっ!!」










 今日もまた……、
 いつものように……、

 ……誠様の悲鳴が、家中に響き渡ったのでした。















 それは、ある日こと――

 この日本において、とある法案が可決されました。

 ――多夫多妻制度の可決。

 それはもう、歴史の教科書に載ってしまうくらいの大事件です。

 この事実は、間違い無く、全国民に衝撃を与えたことでしょう。
 現に、その法案が可決された際、日本中が、その話題で持ちきりでした。

 ですが……、

 この国で唯一、その法案に、それほど動揺しなかった方々がいたのです。

 その方々とは……、





「頼むから勘弁してくれっ!! まだ心の準備が出来てないんだっ!!
藤井 誠っ!! 飛びまぁぁぁぁぁーーーすっ!!」

「あーっ!! まこりんが逃げたーっ!!」

「あらあら、二階から飛び降りるなんて、しかも頭から血を流しながらも逃げるなんて……、
誠さんったら、やんちゃさんですねぇ」

「もう、はるかったら……、
そんなことで感心してる場合じゃないでしょっ!!」

「あかねちゃんっ! 追いますよっ!」

「うん! 今日こそは逃がさないんだからっ!」

「誠さん……今夜こそ、想いを遂げさせてもらいます!」





 ……こんな方々だったりします。





 そんな方々にお仕えする、ワタシの名前は『フランソワーズ』。

 人間の方々とは異なる存在である魔族の一人……、
 魔界トップクラスの貴族『デュラル家』の自動人形(オートマタ)……、
 
 そして、今は……、
 こんなにも素敵な皆様にお仕えさせて頂いているメイドです。

 包み込むような母性愛に満ちたさくら様――
 楽しい気持ちにされてくださるあかね様――
 いつも暖かく見守ってくださるエリア様――

 そして……、
 優しい微笑みで、ワタシ達を安心させてくださる誠様――

 ワタシの……、
 ワタシの、大切なご主人様達――

 そんな、素晴らしい方々にお仕えするが出来るワタシは、世界で一番幸せなメイドです。

 そんなワタシのお仕事は、誠様達が幸せになる為のお手伝い……、
 その幸せが、いつまでも続くようにするお手伝い……、

 それが……、
 自動人形であり、メイドである、ワタシの役目……、

 でも……、





「フランさんっ! 何を他人事のようにボーッとしてるんですかっ!」

「さあ、フランさん! 誠さんと一緒に初夜を迎える為にっ!」

「まーくんを捕まえるの手伝って!」





 でも……、
 いつかは……










「はい! ただいま参ります!」










 ワタシも……、
 その幸せの輪の中に……、




















 ――おまけ



「うみゅ〜……また逃げられちゃったよ〜」

「まーくん……帰って来たらお仕置きです」

「フランさん、例の物の準備を……」

「はい。既に用意はできています」








 僭越ながら、誠様……、
 そろそろ、覚悟をお決めになられるべきではないでしょうか?

 さくら様達のためにも……、
 誠様ご本人のためにも……、

 そして、その……、
 もちろん、ついでで結構ですので……、








 ワタシの、ためにも……、(ポッ☆)








<おわり>

注)この作品には、うめ☆cyanさん作品『始まりの日・決意の日』から、
  一部、文章を抜粋して、使わせて頂いております。


<あとがき>

 どうも、STEVENです。

 久し振りの投稿、という事で、ちょっと早めの新年(2002年)記念SSとして、
このSSを投稿させていただきます。

 それでは、皆さん良いお年を……、




 ☆ コメント ☆

綾香 :「多夫多妻法案の可決を聞いても殆ど動揺しないとは……やるわね、誠」(^ ^;

セリオ:「まったくですね。
     ま、作中でも書かれてましたが、誠さんたちにとっては『今更』でしょうから」(;^_^A

綾香 :「まあね」(^ ^;

セリオ:「それにしましても……誠さん、往生際が悪いです」(−o−)

綾香 :「ホントよねぇ。
     せっかく女の子の方から積極的に動いてあげてるのに、それから逃げ出すなんて」(−o−)

セリオ:「ちょっと消極的すぎますね。
     少しは浩之さんや和樹さんの暴走っぷりを見習ってほしいものです」

綾香 :「いや……そこまではちょっと……。
     あの二人は『特別』っぽいし」(^ ^;

セリオ:「……………………。
     ま、まあ、それはさておき。
     今回は残念ながら逃げられてしまいましたが、これにめげずに
     さくらさん、あかねさん、エリアさん、フランさんには頑張ってほしいものですね」

綾香 :「そうね。同感だわ」

セリオ:「あっ! 唐突ですが、グッドなアイデアが閃きました」(^^)

綾香 :「ん? なになに?」

セリオ:「あかねさんたちに捕縛術をお教えするというのはどうでしょう?
     来栖川のライブラリには、その手のデータも大量に揃ってますし」(^0^)

綾香 :「おおっ。それはナイスよ」(^0^)

セリオ:「でしょでしょ」(^0^)

綾香 :「だったら、あたしも相手を取り押さえる為の体術をコーチしてあげようかしら。
     あの娘らは筋が良いから、すぐにマスターできるわよ、きっと」(^〜^)

セリオ:「うんうん」(^〜^)

綾香 :「さくら達がそれらの技を修得すれば、いくら誠でも……」( ̄ー ̄)

セリオ:「……ですね」( ̄ー ̄)

綾香 :「誠、そろそろあなたも年貢の納め時よ」( ̄ー ̄)

セリオ:「納め時です」( ̄ー ̄)

綾香 :「ふっふっふ」( ̄ー ̄)

セリオ:「くっくっく」( ̄ー ̄)




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