「初めてのプレゼント」

ピピ
カチッ
今日はいつもより早く目覚ましを止められた。
今日は11 月7 日、志保の誕生日だ。
買ったプレゼントを忘れず持っていく。
「いってきま〜〜〜す」


いつものところで志保を見かけた。
「お〜〜〜い、志保〜〜〜」
「あ、雅史」
「誕生日おめでとう」
持っていたプレゼントを渡す。
「え?ちゃんと覚えててくれたの?ありがと〜」
「当然だよ」
「中、見ていい?」
「うん」
「わぁ、すてきなペンダント、ありがと〜」
「それ中に写真が入れられるようになってるんだ」
「あ、ほんとだ。じゃあ、雅史の入れとこかっなぁ」
「うれしいけど恥ずかしいよ。前ツーショットでとった写真なんかいいんじゃない?」

「そうね」
「おはよ〜志保、雅史ちゃん」
「ウイ〜〜ッス」
「あ、おはよう、あかりちゃん、浩之」
「わぁ、志保それどうしたの?」
「ふふふ、雅史にもらったの」
「へぇ、雅史、お前やるなぁ」
「よかったね、志保」
「うん」
「あ、そうそう、誕生日パーティ今年も浩之の所でいい?」
「俺はかまわないぜ」
「それじゃあ放課後に浩之ちゃんの家に集合ね。私は買出しに行くから内装おねがいね」
「わかった」
「それじゃあ放課後に」




4人だけだけどパーティは大いに盛り上がった。
志保もうれしそうだった。
パーティも終わりに近づいたとき、
「雅史」
「何?浩之」
「このあと志保と二人になるだろ?」
「え、えっと、ま、まぁ」
「志保のやつああ見えて純情だからな、この手でいけ」
ごにょごにょごにょ
「って浩之!!!」
「ははは、たまにはこういうのもいいだろ?」
「もしかしてあかりちゃんといっつもそんなことしてるわけ?」
「まぁ俺のことは気にするな!がっはっはっはっはっは!」
「浩之〜〜〜」



「それじゃあ、後片付けは私と浩之ちゃんでしておくから雅史ちゃんは志保を送ってあげて」
「うん、わかった」
「今日はありがとね、また明日」
「うん、気をつけてね、二人とも」
「じゃあな」



「ちょっと公園寄っていかない?」

「うん、いいわよ」
僕たちは近くの公園で一休みすることにした
「雅史、ありがとね、このペンダント。高かったでしょ?」
「そんなことないよ」
「このペンダント肌身離さず付けるね。まぁさすがに学校では無理だけど」
「はは、ありがとう」
「でも私たちって幸せよね」
「え?」
「四人で笑いあって、悩みあって、はしゃぎあって、支えあって、誕生日になるとパーティを開いたりプレゼントをくれたりする」
「志保・・・」
「アンタの誕生日の時にもこれと同じくらいのやつあげるから心配しなくてもいいわよ」
この時の志保の顔はなんだかいつもよりかわいかった。
僕は決意した。
「志保・・・」
「ん?なぁに?」
「誕生日プレゼント、もう一個あるんだ」
「え、なに?」
浩之、僕は君を信じる!!!!!!!!
「志保!」
志保の体を抱き寄せそのまま唇を重ねる。
「ちょっと、雅史!むぐ…」
志保の体を強く抱きしめる。
「ん、んうぅ…ん…ふぅ……ん」
いつもより強めのディープキス。

舌を入れてみたりもする。

「雅史……」

浩之が僕に言った言葉

「強力なディープキスをしてみろ、舌を使ったりだな。あいつ絶対とろけて惚れ直すぜ!!!!!!!!!!」

浩之、君の考え、吉と出るか凶と出るか・・・



10分後
「ぷはっ」
なんだか十日ぐらいたったような気がした。
「あうっ」
志保は腰が抜けたのかその場に座り込む。
「あ、えっと、ごめん・・・」
「……バカ」
「あ、」
「ものすごく苦しかったじゃないの!!!」
志保の顔は真っ赤で目がトロンとしている。
「えっと、その、志保が、その、かわいかった、から、その・・・」
「立てないからどうにかして」
「あっと、ごめん」
志保を抱き上げる。
「志保にもこんな一面があるんだね」
「う、うるさい!アンタのせいでしょ!」

そのまま少し歩く。

「まさかアンタがあんなことするなんて、アンタも大胆になったわね」
「志保と付き合い始めてからかな?」
「私じゃなかったら絶対嫌われてたわよ」
「志保だからしたんだよ」
「それもそうか」
「雅史」
「ん?」
「ペンダントもうれしかったけど、その、さっきのプレゼントも、う、うれしかったよ・・・」
「そういってもらえるとうれしいよ」
けっこう歩いた
「このまま志保の家まで送るよ。こっちでいいんだっけ?」
「・・・・・れてって」
「ん?」
「アンタの部屋に連れてって・・・」
「え?志保・・・」
「その気にさせてそのまま帰るつもり」
僕の顔が一気に真っ赤になる。
「え、ちょちょちょちょちょちょっと、志保!」
「だめ?」
「う……」
なんていうかむちゃくちゃかわいい・・・
っていうか最近僕、浩之の思考に似てきたな・・・
「い、いいよ」
見ると志保の顔も真っ赤だ。
「うん ♪ 」
二人てを繋いで歩き出した。

道中、二人の考えてることは同じだった。



大好きだよ……








一方浩之家

「雅史のやつ、ちゃんとやってるかな?」
「どうしたの?浩之ちゃん?」
「あかり〜〜〜〜〜〜〜」
「うわっ!ちょっと、浩之ちゃん!ま、まだ早いって!後片付けも終わってないし!」
「そんなのあとあと ♪ 」
「いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


後書き
僕は女友達に誕生日プレゼントとしてマグカップを送りましたが、 あまり喜ばれなかったです(笑)
しかし、この話の浩之、たさいシリーズの浩之よりも性欲魔人ですね。






 ☆ コメント ☆

綾香 :「い、一時間(注:現在は10分に改訂されています)って……。
     ったく。浩之ってば何を吹き込んでるんだか」(汗

セリオ:「まったくですねぇ。
     まあ、実に『浩之さんらしい』アドバイスである気もしますけど」

綾香 :「素直に実行しちゃう雅史も雅史よね。普通する、一時間も?」

セリオ:「根が素直な方ですから。……天然入ってますし」(汗

綾香 :「ま、志保も喜んでいたみたいだから結果オーライかな」

セリオ:「そうですね。
     ところで……」

綾香 :「ん?」

セリオ:「浩之さん……相変わらずですね。絶好調です」(汗

綾香 :「そ、そうね。
     っていうか、浩之がそっち方面に関して不調だったことなんて皆無な様な……」

セリオ:「た、確かに」

綾香 :「でしょ」

セリオ:「性欲魔人の称号は伊達じゃありませんね」

綾香 :「そして、そんな浩之に感化されたのか、なんか雅史も段々『浩之化』しつつあるし」

セリオ:「ひょっとして、性欲魔人って感染するんでしょうか?」

綾香 :「さ、さあ?」

セリオ:「だとしたら、何時の日か、世界中の男性が『浩之さん化』するかもしれませんね」

綾香 :「…………」(汗

セリオ:「いいことです」

綾香 :「いいんかい!?」

 



戻る