雨音だけが、辺りを支配していた。

暗闇の中、幾千もの雫が、街灯にほんの一瞬照らされては地面に吸い込まれていく。

それらはアスファルトの道路の表面をしたたか打ち、その音は断続的に繋がる事で、巨大なホールで起こった拍手にも似た、壮大なコーラスを奏でる。

トチャッ

ふと、コーラスに違った音が混じる。
茶色い革靴は、雨水が長い時間を掛けて道路の端に作り上げた川の中に、小さな飛沫と波紋を起こし、すでにかなり濡れた白い靴下に、さらに水を浴びせる。
靴の主である少女は、その光景を見ても何の感慨も見い出せない。

奇麗?

冷たい?

どちらも、彼女には縁の無い感情だった。

足元に一瞥をくれると、光の差し込まない瞳を前に向け、少女は歩き出した。


A Neonlight Novel

Synthesis


Prologue 1 -"The beginning of the alternative"-




玄関のベルが、広い家の中にこだました。

その音は、藤田浩之の耳に届き、脳に伝達されて、重いまぶたを引き上げるのに、5回を要した。

「・・・・・・・・・誰だあ?今何時・・・ゲッ、もう11時か・・・完全に寝てたな・・・。」

ビデオで見ていた映画はとうに終了し、画面には砂嵐が巻き起こっていた。それから起こるノイズですら、彼を起こすには至らなかったようだ。
けだるそうにソファから起き上がり、変な格好で寝ていた為に痛めた首をさすりながら、玄関に向かった。

「はあい・・・どなたで・・・」

扉を開けて、目の前の人物を目にした瞬間、浩之は声を失っていた。
まだ半分眠った思考回路に、「その人物が自分の家の玄関にいる」という事実はあまりにリアリティーが無かった。

「セ、セリ、オ・・・?」

セリオは、小さくお辞儀する。鮮やかなオレンジ色の髪が、肩から滑り落ちて垂れる。水を含んだ前髪はピタリと彼女の額に張り付き、風呂上がりのような、浩之も思わずぼうっとしてしまう艶やかさを持っていた。しかも顔は、人間の理想をそのまま設計図に起こしたような美貌を持つセリオであるのだから、なおさらだ。

「_夜分遅くに申し訳ございません。」

「い、いや、そりゃ別にいいけどさ・・・どうしたんだ?傘もささないで俺ん家なんか来て・・・。」

表情の無い筈の顔に、雨水の所為だろうか、幾分憂いが込められたように見え、やや場違いではあるが、ゾクッとする色気に、浩之は少しどもりながら返した。

「確か・・・お前もマルチも、今日が最後だったろ?」

「_はい。」

「・・・ま、寒いだろうし、ここじゃなんだからさ、上がんなよ。散らかってるけど。」

苦笑しながら薦める浩之に、セリオは戸惑った。

「_ですが・・・私は温度を感じるようには・・」

「いいって。それにこんなカワイイ女の子ビショ濡れのままにしておいたら罰が当たるからさ。」

そこまで言って、自分が相当照れ臭い事を口にしているのに気付き、照れ隠しに「・・・なんてな。」と言いながらセリオの頭をクシャクシャと撫でて、玄関から一歩下がってセリオを待った。

そのまま数分経過。

「・・・・・・・・セリオ?」

「_・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!あの、すみません。それでは、お邪魔します。」

浩之に頭を撫でてもらった。
優しい言葉をかけてもらった。

それだけで、大量のデータが繰り返しセリオのRAMに流れ込み、CPUの処理が追い付かなくなっていたのだ。
その所為か、少し上気した頬で、彼女にしては珍しく慌てて返事をして、家に上がった。

「・・・で、どうした?」

ソファにチョコンと座っているセリオは、今はTシャツとジーンズを履いている。タオルで体を拭かせた後、制服は乾燥機に放り込んだ。
割と体の大きい浩之の物なので、当然彼女には大きすぎ、シャツそのものが右側に寄っているのもあって、襟口からは、白くて細い右肩が見えていた。彼女の右側に腰掛けている浩之としては、それが妙に色っぽく、ちらちらとそっちに視線がいってしまい、落ち着かなかった。

「_分からないのです。」

「?」

「_何故、私がここに来たのか・・・。」

セリオの瞳が沈んでいくのが、浩之には微かに読み取れた。
来須川先輩の表情と同じ位、あるいはそれよりも微々たる変化だ。浩之のみ可能な芸当と言えるかもしれない。

「今話せないんなら無理にとは言わないぜ?」

「_・・いえ大丈夫です。」

「・・・・。」

一息つくと、何かを決意したように、セリオは話し始めた。

「_・・・先程浩之さんがおっしゃった通り、私もマルチさんも、今日が最終日です。研究所に着いたら、私達は中央のコンピューターに今までのデータを転送し、頭部内のハードにある記憶を消去しなければなりません。一通り開発スタッフの皆さんにお礼を申し上げ、転送用のデバイスを接続しようとした時、私の内部で、幾つかのエラーが起きました。・・・なんらかの要因で故障したのかも知れません。」

「エラー?」

セリオはコクンと頷く。

「_ハイ。・・・まず、接続しようとしていた手が止まりました。

レンズ(瞳)の洗浄液が過剰に分泌されました。

許可無く椅子から立ち上がり、研究室を飛び出してしまいました。

そして・・・・・イメージが勝手に過去の記憶データから選出され、私のRAM内に常駐し、消去できないのです。現在も、それらが約90%を占め、強制終了寸前なのです。」

「イメージ?何の?」

浩之がそう聞くと、それまで前を見ていたセリオが、ゆっくりと浩之の方を向いた。
頬はさらに上気し、瞳にあった沈んだ雰囲気は消えていた。

そこにあったのは、淡い期待と、緊張。

彼女自身がそれを感じているのかは分からない。
ただ確かなのは、彼女が自覚しているか否かに関わらず、彼女は、何かを伝えようとしている事だった。
事務的な、無機質な事実ではない、何か。

「_・・・・・・・・・浩之さん。・・・・・・あなたの・・・・・笑顔です。」

ほのかな桜色をした唇から発せられた言葉は、あまりにも、明確に表現していた。流石の浩之ですら、彼女の言わんとしている事に気付いた。だが、彼女自身がそれに気付いていないのは、一種の皮肉のようにも感じた。

「_実は・・・普段もそうだったのです。貴方に会う度、貴方のデータが、他で集めたデータの数倍に増えていくのです・・・。

私は、故障したのではないのですか?

何故、私は貴方の家に行く事を要求したのでしょう?

スキャンをかけても発見出来ない、このエラーは一体何なのでしょう?」




「・・・・・・・・それは、セリオが俺の事を好きだからだよ。」

などと教えてしまうのは、簡単かも知れない。
だが、それが一体どんな結果を招くのかなど、浩之には想像もつかなかった。彼がそれを教える事自体、単に思い上がっているだけなのかも知れなかった。

でも、

それ以上に、

いとおしい。

同情の念もいくらかはあったかも知れない。だが、何をおいても、自分に感情が無いと考えながらも、暗闇の中手探りで探すように、奥底にある気持ちを少しずつ見せてくれる彼女が、堪らなくいとおしかった。

(ただ単に感情表現がヘタなだけじゃないのか?)

真剣にそう思う。
マルチ程、表に出ないだけではないのか。感情システムが無い、というのも怪しいものだ。ロボットなら、どんな風にだって思い通りに考えさせる事が出来るだろう。ある物を無いと否定させる事だって、製作者なら簡単に出来るはずだ。

ふとセリオが、座りながら隣の浩之におずおずと近づいた。

「_・・・・・あなたの傍にいると・・・・『あたたかい』・・・・・そう。きっと、私に感情があれば、そう言うと思います・・・・。」

彼女が気付いたかどうか分からない。
だがそう言った瞬間、彼女は、微笑んでいた。
浩之の胸が、締め付けられるような高鳴りを覚える。

「・・・・・・・言ってるじゃねえか・・・・・・。」

「_・・・・・え?」

浩之の左腕が、優しくセリオの頭を包み込み、彼の胸へと彼女を運んだ。

「_!!!!!!!ヒ、浩之さ・・・・」

「『あたたかい』って言うだろう、なんて、ココロが無いならなんで分かるんだ?それは、計算で弾き出されるようなモンじゃないぜ?」

「_・・・・・・・・。」

「サテライト・サービスには、相手の心を読む機能まであるのか?人の心をコピーしたライブラリとか?」

「_い、いえ・・・・・。」

浩之のあたたかくて、不思議とやわらかい腕の中、セリオの顔は今までに無いくらい紅潮し、もうハングアップまであと一歩というところまで来ていた。そして、それに止めを差すかのように、耳元に囁かれる浩之の声。

「・・・・それに、自分で言ってたろ?『そう言うと思います』って。」

「_・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・気持ちが無いなら、なんで『思える』んだ?」

「_あ、あの・・・私には・・・・・」

朦朧とする意識の中、最後の否定、意味を為さない抵抗を試みる。瞳はじんわりと潤み、目に写る浩之の顔はボヤけていた。それでも、自分の近くに、浩之を『感じて』いた。見えなくても、その存在をはっきりと認識していた。

「・・・セリオ。もっと、素直になれよ。自分の気持ちに、さ。」

「_・・・私の・・・・気持ち・・・・?」

「セリオにだって、感情システムが・・・・いや・・・ココロはある。今までは、ハナっから無いって決めつけて、気付かなかっただけさ。」

「_・・・・・・・・・。」

セリオの中では、混乱と戸惑いが渦巻いていた。
感情システムが無いという、セリオの今までの行動の根本にあった事実が無くなり始めていたのだ。
はあっ、と浩之は笑い混じりにため息をつき、「しょーがねーな。」と苦笑すると、余った右手をセリオの頭に持って行き、優しく、撫で始めた。

「_あっ・・・・・・・。」

セリオから小さく吐息が漏れ、辛うじて葉の先に掴まっていた雫が落ちたように、レンズの洗浄液・・・涙が、こぼれた。

「・・・・素直になれば、自然に分かると思うぜ?セリオの『エラー』の正体が。」

さっきよりも、少し抱きしめる力を強くする。
するとセリオも、少し震えながら、浩之の背中にゆっくり手を回した。

「_私は・・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「_・・・・私は・・・・・・・。」

うまく、言葉が紡ぎ出せない。
なんとかしてサテライト・サービスにアクセスを試みるが、メモリ不足で使用不可能だった。

「_・・・・・・・わた、し、は・・・・・・・。」

唯一言葉を探し出す辞書プログラムを起動し、あての無い検索を始める。

「_・・・ひろゆき、さん・・・の・・・こ・・と・・・が・・・・・・。」

突然、過去の記録から、ある日のデータの断片が再生される。
映像は荒く、殆どがノイズで、そこに人が居る程度しか分からない。
音声のみが、やはりノイズを含むものの、そこそこのクオリティーを保って再生出来た。

『セリオ・・・(ザーッ)・・セリオ?』

(_綾香お嬢様・・・・・。)

『セリオったら。』

『_・・・・・はい。』

『何ボーっとしてんの?さっき
(ザッ)ら変よ?』

『_・・・特に異常は発見されませんでした。』

『そう?・・でも、なんかアタシが浩之と勝負した後辺りから、リアクション遅くない?』

『_・・・・それはメモリ不足及び、CPUの過
(ザーッ)・・・』

『平たく言えば、考え事で上の空なワケでしょ?どうしたのよ?』

『_・・・浩之さんです。』

『は?』

『_浩之さんの映像と音声が、ループになって繰り返し再生され、他の処理が遅れているのです。』
「_・・・・・わたし・・・は・・・・」

『・・・ふ〜ん。そうなんだあ・・・(ザッ)。』

『_(ザザーッ)綾香お嬢様、この現象の原因が、お分かりなので (ザーッ)?』

『モチロン!(ザッ)フフ。それはねえ、(ザザーッ)セリ(ザーッ)ひろゆ(ザザーッ)の事(ザーッ)
「_・・・・・・・浩之さん、の、事、が、・・・・・・。」

『(警告:メモリー内のデータが許容量を超過しました。再起動します。)』


(ザザザーッ!)(ザーッ)
「_・・・・・・・・・・す・・・」







(ザーーーーーーーーーー)






「_・・・・・・・・・・・・・・・・・・き。」

セリオはそうつぶやくと、完全に浩之に体を預けて眠りについた。

浩之はただ、微笑みながら、彼女の頭を撫でていた。

幸せそうなセリオの寝顔を少し眺め、セリオの頭を体全体で包むように抱きしめる。

至福の、一時。

思わず、浩之の瞳まで潤んでしまった。

(俺も、こんなセリオが・・・・・・・・・)



突然、電話が鳴り響いた。
現在、午前1時。

「・・・・・・?」

怪訝そうな顔をすると、セリオの体をソファに寝かせ、後数分もすれば起きるのだろうが、とりあえず毛布を体にかけて、電話機へと急いだ。

「・・・・・・はい、藤田です。」

『こんばんわー。・・・あ、もう1時か。どーもおはようございますー。』

とぼけた中年の男の声。

「・・・・あんた誰だ?今何時だと思ってんだ。切るぞ。」

その声に苛立ちが増した浩之は、受話器を置こうとする。

『あー、切らないで下さい。・・・どうもスミマセンねえ。いやー。私達も、セリオがあなたのお宅にお邪魔しなければこんなお電話をする必要も無かったんですが・・・・。』

「・・・・・なんだって?」

切りかけた受話器から、微かに「セリオ」の名前だけが聞き取れ、また耳へと戻す。

「セリオがどうかしたのか?あんた、まさか・・・。」

『はい。お察しの通り、研究所の者です。あ、私はマルチとセリオの主任の長瀬と申します。今後ともよろしく、藤田君。』

「何で俺の名前を・・・・。」

『いやーもー耳にタコが出来る位聞かされてますよ、二人から。マルチからってのはまあ想像に難く無いんですが、まさかセリオからも特別に人の名前が出るとは思いませんでしたよ。会長のご子息の綾香お嬢様って前例もあるにはあるんですが、ここまで多くは聞かなかったですからねえ。』

ハハハッと電話の向こうで、長瀬と名乗った男は笑う。

「・・・・・・・・・・。」

『二人が随分お世話になったみたいですね。責任者、いや、親としてお礼を言わせてもらいましょう。・・・有難う。』

「・・・・・・セリオは・・・・・・」

『え?』

「やっぱり・・・セリオはもう行かなきゃいけねーのか?」

受話器を握る手に、力が篭る。心臓は高鳴り、それを聞いた事に対する後悔と不安がない混ぜになる。

『ああ、そう、その事なんですがねえ・・・。』

ドクン

『・・・・何て言おうかな・・・・・・・。』

ドクン

『ん〜・・・・・・・。』

ドクン

ドクン


ドクン



ドクン




ドクン





ドクン

































『・・・・・・・・・娘を・・・・・よろしく頼みましたよ・・・・。』







「へ?」

予期せぬ回答に、間抜けな声が出た。

『・・・?言葉通りの意味と受け取っていただいて結構ですよ。いやー、一度言ってみたかったんですよねえ。うん。娘を送出す父って心境だ。寂しくもあり、嬉しくもあり・・・。何か問題あります?やっぱり。』

「い、いや、そうじゃなくって・・・・え?ええ?」

状況を把握しきれない浩之の頭からは「?」が乱れ飛ぶ。
だが次第に、もつれた糸が解けていく。

「セリオが、俺ん家に・・・・・?」

『簡単なメンテナンスキットと解説書は明日にでもお送りします。・・・・・・正直なところ、彼女にとっては、これは実験でさえ無かったと思うんですよねえ。だって、何をやるにも、既存するプログラムで対応出来るし、マルチみたいに一から学ぶ必要は無いんですから。ただ、ちゃんと動くって事だけを、上が確認したかっただけなんですよ・・。
セリオは、いずれ感情の無い状態で市場に出る事になるでしょう。でもそれなら、マルチと違ってもう次の実験をする必要なんてないし、それこそ、もう今直ぐ彼女から感情システムを抜いて大量生産しちゃえばそれでいいんですよ。

でも・・・・・・・


だったら・・・・・・


手塩にかけて育てた最初の娘位・・・・・・・・


幸せにしてあげたいじゃないですか・・・・・・・。』

「・・・やっぱりセリオにも感情システムが・・・・。」

すでに確信していた事だけに、それ程の驚きはなかった。しかし、存在する、という事実が嬉しい事に変わりはなかった。

『・・・ええ。ありましたよ。でも、実験中はマルチとの差別化をはかる為、あえて搭載していないと教え込んで、なるだけ感情表現が表に出ないように、プログラムで押さえ込んでいたんです・・。もっとも、あなたに会ううちに、プログラムに粗が出てきて、結局のところ、今は完全にプログラムの方が抑えられちゃってますけどね。』

「・・・・・・・。」

『ハハハッ。いい気味ですよ。それを考えたのはやっぱり上の連中なんですが、まさか向こうも自分達がこうもしてやられるとは思わないでしょうからねえ!』

「・・・・・・・・。」

『・・・・・さ、そろそろ彼女が起きる時間じゃないかな?』

「!モ、モニターしてたのか?」

『いやあ、青春の1ページって感じでしたよ?』

「こっ、このやろ!!プライバシーってもんは・・・・。」

『藤田君。』

浩之に強引に割り込むように、今までになく真剣な声で、長瀬が言う。

『最後に・・・確認させて下さい。あなたは、セリオの事が、好きですか?』

一瞬、浩之はあっけにとられたように二の口が告げなかった。
だが、直ぐにフッと笑うと、

「ああ、大好きだぜ!」

と答え、返事を待たずに受話器を切った。
そして、居間へと急ぐ。

愛する人を、目覚めさせる為に。
伝えたい事を、伝える為に。



「それを、彼女に言ってあげて下さいね・・・・。」

長瀬は、小さくつぶやいて、受話器を降ろし、胸ポケットに入れたタバコを取り出した。

それは、これから起こる事の、ほんの序章の一部にピリオドを打ったにすぎなかった。


皆さん、はじめまして。Neonlightと申します。
今回、初めて東鳩SSを書いたワケですが・・・いかがだったでしょう?というか、大半の方が途中で引いてしまったのではないかと心配で・・・(^^;)まあ、どこにでもありそうなフッツーのSS(-5)になってしまったので・・・。でも、これはあくまで序章(前編)です。これから、さらに(メチャクチャに)広がる予定です。・・・・・とりあえず言うなら・・・・・マトリックスと東鳩を足して2で割った作品になる予定なんで、このバカ何やる気だ?とか考えていただければ光栄です(^^)。因に、カミソリ、ウィルスはこちらに(^^;)。





 ☆ コメント ☆

あかり:「このお話はセリオちゃんが主役みたいだね」(^^)

綾香 :「ふ〜ん。随分とおいしい役を貰ってるじゃない」(^〜^)

セリオ:「とーぜんですね!!
     何と言っても、わたしは『ToHeart』のメインヒロインなんですから!!」o(^◇^)o

琴音 :「……へ?」(^ ^;;;

志保 :「だーれがメインヒロインよ! メインはこの志保ちゃんなの!
     これは、神様にだって覆す事の出来ない決定事項なのよ!!」(−−メ

あかり:「へぇ〜。そうだったんだ」

綾香 :「こらそこ。納得しないように」(^ ^;

琴音 :「信じちゃダメですよ、神岸さん。長岡さんの仰った事は大ウソなんですから」(−−;

あかり:「え? そうなの? な〜んだ。
     そうだよねぇ。変だと思ったんだ」(^^)

志保 :「あ、あかりぃ〜」(;;)

あかり:「ん? だとすると……真のヒロインって誰なの?」

綾香 :「おいおい」(;^_^A

琴音 :「『真のヒロイン』と言えば……やっぱり……」(^^)

綾香 :「はいはい。分かったからおとなしくしてなさいね」

琴音 :「……………………しくしく」(;;)

セリオ:「…………えっと…………と、とにかく。
     今後の展開が非常に楽しみです」(^ ^;;;

綾香 :「強引に話を戻したわね。
     でも、その通りね」

志保 :「だけど……今後って『マトリックス』みたいな展開になるみたいよ」

琴音 :「それって……凄い事になりそうなんですけど」(^ ^;

セリオ:「…………………………………………」(^ ^;

綾香 :「…………………………………………」(^ ^;

あかり:「…………………………………………」(^ ^;

志保 :「…………………………………………」(^ ^;

琴音 :「…………………………………………」(^ ^;

セリオ:「…………………………………………」(^ ^;

綾香 :「…………………………………………」(^ ^;

あかり:「…………………………………………」(^ ^;

志保 :「…………………………………………」(^ ^;

琴音 :「…………………………………………」(^ ^;

セリオ:「取り敢えず、黒い服とサングラスは用意しておきますね」

綾香 :「余計な事はしなくていいから」(^ ^;;;





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