千鶴さんとあかりさんが話をしてますね。近づいてみましょう。
 
千鶴「・・ふんふん、やっぱりうまく作るコツというと?」
 
あかり「特に無いんですけど、やっぱり好きな人に食べてもらうんですから、
 
     愛情を込めて作ることかな。」
 
千鶴「なるほど、愛情ですか。分かりました。」
 
あかり「それじゃぁ、がんばってくださいね。」
 
千鶴さん、何の話ですか?
 
千鶴「あ、作者さん。丁度いいところに。今、あかりさんに料理をおいしく作るコツを
 
   聞いたので、これから夕飯を作ろうと思うんですよ。手伝ってもらえませんか?」
 
え、千鶴さんがですか? ・・・・・・・・そうそう、私、用事があったんで。
 
ガシィ
 
・・・・あのー、千鶴さん。千鶴さんの手が肩に食い込んで痛いんですが。
 
千鶴「手伝ってもらえますよね?」
 
・・・・はい。
 
 


 たさい外伝  『千鶴さんの料理教室』
柏木家台所にて 料理するのはいいですけど、何を作るんですか、千鶴さん? 千鶴「はい、カレーにしようと思うんですが。」 なるほど、カレーならそんなに難しくないですね。じゃ、始めますか。 千鶴「はい。まずは、野菜を切りますね。」 サクサク、サクサク いい感じですね。それによく切れてるみたいですし。 千鶴「はい、切れ味抜群ですから。」 ・・・て、野菜切るのに鬼の爪を使うのは、どうかと思いますが。 千鶴「何を言ってるんですか。日頃、使い慣れている物を使う方がいいじゃないですか。」 ・・・まぁ、いいですけどね。でも、切れ味良過ぎてまな板まで切れてるんですけど・・ 千鶴「・・・・・さぁ、次は玉ねぎを切りましょう。」 ・・・・千鶴さん・・・・・ サクサク、サクサク 千鶴「あ、玉ねぎを切ってたら、涙が。」 ・・・これがほんとの鬼の目に涙、なんちゃて。 トン 作者の顔の横スレスレに刺さる包丁 千鶴「くだらない事言ってると、狩りますよ。」 ・・はい、もう言いません。 千鶴「切り終わったんで、次は、お肉を炒めますね。」 ジャアアアア 千鶴「一緒にさっき切った野菜も炒めるんで入れますね。」 千鶴「たまねぎ、にんじん。」 うんうん 千鶴「・・きのこにじゃがいも、と。」 うんうん。て、ちょっと待て。今何入れました? 千鶴「野菜ですけど。」 ・・確かに野菜ですけど。きのこはやばいでしょ。 千鶴「大丈夫ですよ。さっき裏山から採ってきた新鮮な奴ですから。」 ・・・そういう問題じゃないんですけど。 千鶴「炒めた野菜とお肉をお鍋に入れますね。そのお鍋にお水とカレーのルーを入れて火にかけますね。」 コトコト、コトコト 後は、待つだけですね。 千鶴「何を言ってるんですか、最後の仕上げがまだですよ。」 仕上げですか? 鍋の蓋を開けて何をするんですか、千鶴さん? 千鶴「愛情」 ドンガラガシャン 千鶴「どうしました、作者さん?」 ・・・・・千鶴さん、今何を? 千鶴「見て分かりませんか。」 はい。 千鶴「お料理の仕上げに愛情を込めたんですよ。」 ドンガラガシャン 千鶴「あかりさんも言ってたじゃないですか。料理をうまく作るコツは愛情だって。だから愛情を込めたんです。」 ・・・・いや、その・・・もういいです。はい。 千鶴「後は耕一さん達が帰ってくるのを待つだけですね。」 出来上がったカレーが並べられた食卓にて 耕一「・・・このカレー、千鶴さんが作ったんですよね?・・・」 千鶴「はい、自信作です。」 梓「ごめんな、初音、楓。今度生まれ変わる時は、いい姉になるからな。」 楓「はい。」 初音「今度生まれ変わっても、わたしは、お姉ちゃん達の妹だからね。」 千鶴「・・どういう意味かしら、あなた達?」 みんな「「「だって千鶴姉(さん、ちゃん)の料理(だもん、ですから)」」」 千鶴「今回のは大丈夫よ。あかりさんに教えてもらった通りに作ったんだから。」 みんな「「「でも」」」 千鶴「もぅ。  耕一さんなら食べてくれますよね?」 耕一「いや、その。」 千鶴「食べてくれますよね?」 耕一「・・・はい・・」 カレーを口に入れる耕一 みんな「「「耕一(さん、お兄ちゃん)」」」 ゴク 耕一「・・・あれ、おいしい。おいしいよ。千鶴さん。」 梓「大丈夫か、耕一。体何とも無いか?」 耕一「おう、大丈夫だ。騙されたと思って梓達も食べてみろって。」 楓「耕一さんがそう言うなら。」 恐る恐る、カレーを口に入れる三人 パク 梓「千鶴姉にしては、なかなかいけてるじゃん。」 楓「おいしい。」 初音「おいしいよ、千鶴お姉ちゃん。」 満足げな千鶴 千鶴「お代わり、沢山ありますから。」 耕一「うんうん、うまいよ。ちづ・・・バタ」 千鶴「こ、耕一さん?」 みんな「「「うぅ」」」 次々と倒れて行く耕一たち。 耕一「・・・ま、まさか、時間差とは。ガク」 この後、耕一たちは救急車に運ばれて2週間入院したらしい。 それから、千鶴さんが台所の出入り禁止になったのは言うまでも無い。 おまけ 自宅にて ふぅ、書き終わったな。なんか、むしょうにカレーが食いたくなったな。 千鶴「ちょうど、よかった。」 は、千鶴さん、何故ここに。 千鶴「いえ、せっかくなんで、作者さんにも食べていただこうと思って。」 うぐぅ 千鶴「辛いのが苦手な作者さんの為にジャムを入れて甘くしてますから。」 ・・そのジャムってもしや・・ 千鶴「はい、秋子さんから頂いたジャムです。」 ・・謹んで遠慮させていただきます。それでは。 ガシイイイイ  逃げる私の体を掴む8本の腕 お、おまえらは、 梓「あんた一人だけ逃げれると思ってんの。」 初音「ごめんね、でも、作者さんが悪いんだよ。」 楓「自業自得ですね。」 耕一「あきらめるんだな。」 い、いやだ。やめろ、やめてくれ。 千鶴「はい、どうぞ。」 ぅ、口に無理矢理入れるなんて・・・・・・・バタ その日、私は、えいえんの世界に旅立ったのでした。
正しいカレーの作り方  1、野菜(ジャガイモ、玉ねぎ、にんじん)を切る。  2、お肉を炒めてから、野菜も炒める。  3、お鍋に水と炒めた物を入れ、火にかける。  4、カレーのルーを入れて、火にかけたら完成。  辛いのが苦手な場合  3の時に、すりおろしたリンゴ、バナナを入れる。  4の時に牛乳を入れて辛さを調節する。 簡単なんで、ぜひ皆さんもお試しください。 SUUでした。 それでは、スタジオにお返しします(笑)。
 ☆ コメント ☆ セリオ:「はい、スタジオで〜す。みなさん、ご苦労様でしたぁ」(^0^) 綾香 :「ご苦労様と言うか……ご愁傷様と言うか」(^ ^; セリオ:「それにしても、千鶴さんの料理は凄いですねぇ。      特殊能力がどんどん付随されますよ」(;^_^A 綾香 :「特殊能力?」(^ ^; セリオ:「性格が変わったり、時間差攻撃が可能だったり、あまつさえ、殺傷力があったり。      これを特殊能力と言わずに何と言うんですか?」 綾香 :「そうね。確かにその通りだわ」(^ ^; セリオ:「まあ、何にしても、これからも千鶴さんの料理には要注意ですね」(;^_^A 綾香 :「うんうん。食べないように気を付けないとね」(^ ^;  ・  ・  ・  ・  ・ 千鶴 :「コメント係のお二人はいつもいつも大変ねぇ。      そうだ。差し入れとして何か料理を作っていってあげましょう。      うんうん、それがいいですね。      それでは……えっと、何にしようかしら?      ……う〜んと。      よし! カレーにしましょう!!      綾香さん、セリオさん、待ってて下さいね。      今から、美味しいカレーを持っていきますからねぇ♪」(^0^)  ・  ・  ・  ・  ・ 綾香 :「………………な、何か悪寒が」(−−; セリオ:「………………ゾクゾクします」(−−;



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