『たいやきマン』
 
 
ここは丘の上のたいやき工房。我らが主人公の本拠地だ。
 
「たいやきマーン、どこですかー」
「うぐぅ、ボクたいやきマンじゃないよ」
「いいんですよあゆさん、ここではたいやきマンなんです」
「でも、いくらなんでも『マン』は無いんじゃ・・・」
「それだったら私だってジャム『おじさん』なんですから」
 
と、ジャムおじさん(秋子さん)。
 
「秋子さん、はまり役ですね・・・」
「そうかしら?ただ単にジャムだからって気がするんだけど」
「まあそうなんですけど」
「あははー、ちなみに私が私がバタコさんですよー」
「うっ、うっ、なんで俺がチーズなんだよ・・・」
 
現れたのは佐祐理さんことバタコさんにチーズ(北川)。
 
「ところでなんですか、秋子さ・・・じゃなくてジャムおじさん」
「はい、そろそろパトロールの時間だと思いまして」
「そうでした。じゃ行って来ます」
「はい、じゃ今日のたいやきです。途中で食べて下さい」
「うぐぅ、ありがとうごいざますー」
「あははー、いってらっしゃいー」
「はーい」
 
ぴこぴこ ふよふよ
 
たいやきマンは空を飛べるがとても遅い。
そしてたいやきマンがパトロールをしていると
 
テン テケ テンテン テケテンテン
 
何か陶器を叩くような音が聞こえてきました。
 
「ぎゅう、ぎゅう、どん、どん・・・ぽんぽこたぬきさん」
 
そこには頭に吉野家の牛丼(特盛つゆだく)を付けた舞がいた。
 
「あっ、舞さんこんにちは」
「舞じゃない」
「あっ、そうか。えーと『牛丼マン』さん?でいいんですか」
「うん」
「大変ですね、そのカッコ」
「牛丼嫌いじゃないから・・・」
「そうですか、ボクはパトロールがあるんでこれで」
「・・・はちみつくまさん」
 
こうして再びたいやきマンはぴこぴこふよふよとパトロールに
戻るのであった(いい加減この呼び名疲れたな・・・)。
 
たいやきマンがふもとの町まできてみると、
 
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ」
「きゃあああああああああああああ」
 
なんと町の人たちが慌てふためき逃げ惑っていました。
そして町の中心には、
 
「ふははははは、みんなバイキンだらけにになってしまえー」
「うぐぅ、やめるんだよ、祐一!」
「馬鹿、祐一じゃない。今の俺は『バイキンマン』だーーーーー。
ははは、は、は、はーひふーへほーーー」
 
「うぐぅ、とにかくこれ以上はやらせないよ!」
 
そう叫ぶとたいやきマンはバッ、と飛び立つ。
 
ぴこぴこ ふよふよ
 
・・・やっぱ遅い。
 
「ふははははは、貴様の弱点は分かっているんだ!」
 
バイキンマンのUFOからおっきなマジックハンドが出てきた。
その手には銃らしきものが・・・。
 
「食らえ!!」
 
ちゅうーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
・・・水鉄砲だ。
 
バシャ バシャ バシャ
 
「うぐぅーーーーーーーー」
 
直撃をくらうあゆ・・・じゃなくてたいやきマン。
 
「どうだ!!これで貴様のたいやきはふにゃふにゃなってくえんだろう!」
 
見るとたいやきマン・・・あーもうめんどくさい、やっぱりあゆでいいや(爆)。
コホン、ではあらためて、
 
見るとあゆの持っていたたいやき水でぬれてぐしゃぐしゃになっている。
 
「そんなことないよ、食べれるもん!」
 
ぱくっとたいやきにかぶりつくあゆ。
ぐちゃ
「うぐぅ、やっぱり食べれないよ〜〜〜〜〜〜」
「はーひふーへほー、隙あり!!」
 
あゆの一瞬の隙を着いてバイキンマン改め祐一がマジックハンドであゆを捕まえた。
 
「うぐぅーーー、離してーーー」
「ふふふ、たいやきマン、どうやら年貢の納め時のようだな」
「ボクをどうする気?」
「とりあえずその顔にかっこわるい落書きして散々馬鹿にしてやるーー!」
「うぐぅ!いじわるーーー」
 
そうして祐一が油性マジックをもってあゆに近寄る。
たいやきマン大ピンチ!そしてそのとき、
 
「できたての肉まんはあっつあつだよあたーーーっく」
 
ぺちゃ
祐一の頭の上に肉まんが落ちてきた。
 
「うわちーーーーーーーーーーーーーー」
 
あまりの暑さについあゆを離してしまう。
 
「うぐぅ、助かったよ。え〜と・・・」
 
ピカッ、とあゆの頭の上に電球が灯る。
 
「あっ、そうだニクマンだ!!」
「あうー、やっぱりあたしニクマンなんだね(泣)」
「くそっ、何故ニクマンが・・・お前には名雪んを仕向けてたはずなのに・・・」
「あっそうだ、名雪んちゃんからの伝言『うにゃ〜ねむい〜けろぴー』だって」
「あの万年眠り姫がーーーー!!」
 
頭から湯気を出し怒る祐一。
 
「さあ、たいやきマンこれを!新しい顔・・・じゃなくてたいやきだよ」
 
真琴はあゆたいやきを投げてよこす。
あゆはそれを見事にキャッチ(アシカの如し)。そして、
 
ぱんぱかぱーんぱんぱんぱんぱんぱかぱーん
 
「元気100倍たいやきマーン」
 
完全復活。むしろ当社比120%。
 
「さあ、覚悟するんだよ、バイキンマン!」
「くそっ、まだ負けたわけじゃないぞ」
「ううん、負けだよ。いくよ、ニクマン」
「うん、わかった。せーの・・・」
 
「ニクマンぱーんち☆」
「たいやきーっく★」
 
二人の必殺技が唸りをあげる。
 
バキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ
 
「バイバイキーーーーーーーーーーン」
 
キラーーーン
 
バイキンマンは星になった。
 
「うぐぅ、この町の平和はボク達が守るんだよ」
 
二人は顔を見合わせ微笑んだ。
 
 
END?・・・
 
 
 
 
 
楽屋裏
祐一「うーー、なんで俺がバイキンマンなんだよー」
 
佐祐理「あははー、祐一さん似合ってましたよ」
 
名雪「そうだよー。ていうかなんかノリノリだったし」
 
北川「なんで俺が犬・・・しかもセリフ一言だけ・・・」
 
香里「出れただけ良いじゃない、あたしや栞、美汐ちゃんなんて出てないんだから」
 
舞「ぽんぽこたぬきさん」
 
祐一「舞・・・いいかげんその頭の牛丼外せ・・・」
 
真琴「あたしは祐一やっつけれたからいいよー」
 
祐一「くそっ、お約束とは言えこんな間抜けなやつらにに負けるとは・・・」
 
あゆ「うぐぅ、そのいい方ひどいよー」
 
秋子「あらあらみなさんおそろいですね」
 
名雪「あっ、お母さん」
 
秋子「みなさんたいやき焼いたんですけど食べますか?」
 
あゆ「うぐぅー☆、ボク食べるーー」
 
真琴「肉まんのほうが良いけどまあいいや」
 
一同「いただきまーーーーーす」
 
         ぱくっ
 
一同「きゅう〜〜〜〜〜〜〜(パタッ)」
 
秋子「あらあら皆さんどうしましたか」
 
秋子は一人たいやきを食べる。
 
秋子「おいしくなかったかしら・・・ジャム入りたいやき」
 
 
END
 
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あとがき
ども、まおんです。
先に謝っておきます。実は自分まだ「KANON」やってないです。
そのくせこのネタです。恐るべき暴挙です(爆)。
「KANONのキャラは食べ物だな」とか思ってこのネタ思いついたのは
とっても秘密です(オイ)。
バイキンマンの「はーひふーへほー」は名ゼリフだと思います(激爆)。
キャラの口調等の問題もあるでしょうが御容赦を。
それでは。



 ☆ コメント ☆ セリオ:「はふ〜」(*−−*) 綾香 :「なによ、セリオ。恍惚の表情をしちゃって」 セリオ:「はふ〜。たいやきマン、かっこいいですぅ〜」(*−−*) 綾香 :「出たな。セリオのヒーローオタク病が」(−−; セリオ:「はふ〜」(*−−*) 綾香 :「でも……そんなため息吐くほどかっこいいかぁ?」(−−; セリオ:「はふ〜」(*−−*) 綾香 :「そもそも、『あれ』ってば、ヒーローじゃないし」(−−; セリオ:「はふ〜」(*−−*) 綾香 :「……って、人の話を聞きなさいよね」凸(−−メ セリオ:「はふ〜。たいやきマン様ぁ〜」(*−−*) 綾香 :「…………ダメだ、こりゃ」(−−;



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