経歴紹介

• ボーカル、作詞曲、ギターを担当する山口洋を中心として、渡辺圭一、藤原慶彦の三人で1991年「ON MY WAY HOME」でエピックソニーよりメジャーデビュー。
• 同年、1STアルバム「凡骨の歌」発表。
• 1994年ドラムの藤原慶彦脱退（だったはず^^;）、2ndアルバム「NO FEAR」発表
• 1995年冬、NHKにて山口氏の半生、詩の世界についての放送。
• 1995年3rdアルバム「HEAT WAVE」発表。
• 以後、消息不明・・・・。

CDアルバムリスト

• 凡骨の歌（1991/epic sony）
• NO FEAR（1994/epic sony）
• HEAT WAVE（1995/epic sony）

CDアルバムレビュー＆お勧め曲

• 「凡骨の歌」
  1. 魂の裏庭から
  2. メロディー
  3. 裏腹
  4. 灯り
  5. 天井
  6. ON MY WAY HOME
  7. 季節のワルツ
  8. 知らない犬
  9. 小さき人よ
  10. 親父

• レビュー
  　1stから彼らの・・・というより山口氏の世界が展開されています。メロディーというより語りに近い曲、それ故にまっすぐに伝わる部分があったりします。収録曲のタイトルを見ても分かるようにかなり変わった歌詞でもあります。アーティスト紹介で宮沢賢治を思い浮かべると書きましたが、この段階では荒削りな印象を受けます。しかし、日本語を非常に重んじる姿勢、言葉の重みを知っていると感じる歌詞の世界には引き込まれます。
  　私が彼らに引き込まれた「ON MY WAY HOME」、そしてハーモニカが憂いを感じさせる「灯り」の二曲が突出しているアルバムだと個人的には感じています。特に「灯り」のラスト付近の歌詞には今でも背筋が寒くなります。よほどのことがないと見つけることも買うことはないでしょうが・・・。
  　

  「NO FEAR 」
  1. NO FEAR
  2. ナタリー
  3. DOWN
  4. 岬にて
  5. NORTHERN LIGHTS
  6. 新しい朝
  7. WINTER SUN（明日になれば僕らはきっと生まれ変わる
  8. パンダマン（インユアソウル）
  9. CARRY ON
  10. NO FEAR (REPRISE)

  レビュー
  　初っぱな「NO FEAR」から骨太・・・^^;　私の記憶によれば、このアルバム制作前には山口氏はロシアに旅に出ているはずです。あ、よく見たらアイルランドにてとか書いてある^^;　その雰囲気が作品にも反映されていて、全体的に凍てついた空気を感じさせます。その中に小さな灯りがともっている。そんな印象を受ける作品です。
  　前作、「凡骨の歌」ではデビューシングルでもある「ON MY WAY HOME」が突出していた印象がありましたが、このアルバムでは全体としての良さがあるように思います。　あえてお勧め曲をあげるとすれば・・・タイトル曲「NO FEAR」と歌詞が心に刺さる「パンダマン」、静かにそして力強くピアノが奏でられる「CARRY ON」でしょうか。

• 「HEAT WAVE 」
  1. BRAND NEW DAY/WAY
  2. SWEET REVORUTION
  3. 風にハーモニカ
  4. 荒野の嵐
  5. オリオンへの道
  6. 森を歩く
  7. TOMORROW
  8. 満月の夕
  9. 棘　-the song of HIROSHIMA-
  10. 地平
  

• レビュー
  　このアルバムにはアレンジャーとして佐野元春が一部参加しています。その影響か、メロディーが前作、前々作よりも若干ポップになっています。しかし、彼らの良さが無くなっているわけではなく、むしろ前向きさが感じられる歌詞、メロディーとなっており個人的には好印象でした。
  今作では山口氏がかなりの楽器をこなしていますね。エレキ、アコギ、ピアノ、バンジョー、マンドリン、ハープetc...
  　このアルバムも突出したものはないものの、全体としての曲がレベルが高く、統一して展開される世界観にはある種の心地よささえ感じます。聞く人を選ぶとは思いますが、一応、お勧めは「SWEET REVOLUTION」、「風にハーモニカ」、「棘 -the song of HIROSHIMA-」、「地平」どれも生きる事への悩みや不安、それに対して様々な感情を膨らませる歌であると思います。
  　単純に自分の経験に照らし合わせて感動するとか、心地よいメロディーなどとは一線を画す曲の数々ですが、この様な歌詞を、そして歌を作成する方が少ないだけによけいにその印象が強くなったのかもしれません。

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