Emi


 

トラックを横目でにらんで

 「キミヲ抱キタイ。」と望んだ事がバカげた妄想に成り果てる

燃えたぎる肉体をベッドで冷ますのはやめて本能のまま

今夜は街へと繰り出そう。

走り去るトラックを横目でにらんで

逃げるようにさまよえば

雑音が脳に刺さり

ネオンが体を痺れさせる

さあ、扉を開けてパラダイスへ堕ちてゆこう。

アーリータイムス・オン・ザ・ロック

思い出を氷らせて

アーリータイムス・オン・ザ・ロック

最後の炎を消して

アーリータイムス・オン・ザ・ロック

鋼に変えて、この僕を

これから星を数えるんだから。

夜が明けるまで。

 


10年前の未発表作品。古い物で申し訳ないが、古いノートが見つかったので、ルーツとして掲載する。

実はノートにはカタカナと漢字で書かれていたが、読みにくいので訂正した。

この作品のあと、「痛みは増すばかり、狂ってしまう。」と、走り書きを残し、ノートは終わっている。

俺も、若かったんだなぁ、と実感する。

 


君を抱きしめる

君を思いきり抱きしめる

君のぬくもりをこの胸に感じたいから

もうはなしたくはない

この想いどうすれば伝わるだろう

君がどんどん冷めてゆく今

この想いだけ熱くなっていく

君を失いたくないから

この腕に力を込めるけれど

君は熱を失ってゆく

君の手はもう僕に触れず

その瞳は僕を見ない

君を思いきり抱きしめる

この血まみれの両手で

 


トラック〜以前に書かれたもの。掲載が逆なのはその方がわかりやすいと思ったまで。

「忘れないと思うのは罪かも知れない。」という言葉が隣のページに書かれていて、

やっぱり、若いなぁと思うのでした。

 


君をこの手で殺したい。

君の白い肌には赤い色がとてもお似合いだから。

君のうなじに輝くナイフこの腕に君の体を感じたい。

力いっぱい想いを込めて

君をこの手で殺したい。

僕の右手に輝くナイフこの腕に君の命を感じたい。

このかなわない夢を。

もうかなえることのできない夢を。

さあ、このナイフをしまおう。

今僕の胸の中へ

深く深く心臓の奥へ

永遠に

この想いと共に。

 


さらに以前の作品。といっても、全て数日の間に書かれているはずです。このページには、

「殺人を望む訳ではない狂ってるだけだ。」と、冷静なコメントが。しかし、直後のページのやつは

かなりキてます。

 


花が咲いている

きれいな花だ

あの花も、もうすぐ枯れてしまうだろう。

花は散るものなのだから。残念だけれど

 


紙一重までイッてますね。この頃の悲鳴の様な作品たちの中では浮いています。

無題で推敲もされておらず、メモみたいなのですが、ネガティブ・シンキングの見本の様です。

ここにルーツがあるんでしょうね、恐らく。

 


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