8月29日日曜日(松任−北陸線−金沢周辺−北陸線−富山)
さて、今回の夏合宿も第2日目を迎えた。心配された空模様も持ちこたえている。今日は、宿泊地の松任から、金沢へ行き、あえて金沢市内ではなく、能登の付け根に車で足を延ばし、そのあと、富山へ向かうことになっている。この日の大部分はレンタカーでの移動であるため、ここでは、松任−金沢と金沢−富山間のJRの話のみ扱うことにする。
朝は、松任7:43発の、福井始発快速金沢行きに乗車する。この電車は松任をでると、終点金沢まで停まらない列車である。男性陣はこの電車を利用したのだが、女性陣は逸見氏がホテルに財布を忘れたということで、一本列車を遅らせることになった。
快速金沢行きは、金沢総合車両所(金サワ)所属の413系3連である。日曜日であるため車内は閑散としているが、平日ならば金沢への通勤通学客でごった返すことだろう。
413系は、金沢・富山・福井周辺の通勤輸送に対応すべく、1970年代末期に471系を改造して登場した車両である。471系とは、前述のように、交流60Hz区間の急行列車用に開発された車両で、後発の475系に比べると、主電動機の出力が劣ることもあり、また車齢も高かったこともあり、あまり活躍の機会がなかった車両である。これを改造したのが413系である。一方、同様の改造で、種車を50Hz専用の451系としたのが、現在東北地区で活躍している417系である。
改造内容としては、出入口扉を両開き2扉とすること、車端部と戸袋部にロングシートを設けること、窓をユニット化して雨漏りを防ぐこと、不要となったトイレ・洗面所の撤去などがあげられよう。実際乗車してみると、出入口扉は115系と同様のものになっており、もちろん半自動対応である。ドアエンジンも115系と同等だ。まさに115系の真ん中の扉をなくした感じである。ただ、115系と異なる点は、種車から流用となっている空気バネ台車と分散型クーラー、ロングシートと出入口の間に、風よけのアクリル板がつけられていること、出入口にステップがあることなどである。
松任をでた快速電車は、金沢のベッドタウンを高速で駆け抜ける。車内はクーラーがきいておらず、おもわず鉄道マニアの知識を生かして、天井の通風機を開ける。弱冷房車はさぞかし暑いことだろう。しかし、スピードも速いもので、金沢までわずか8分で到着する。
川田氏と矢寺氏はレンタカー会社に車を借りに、私と大坪氏は金沢駅で女性陣を待ち受ける。 ここからは車による金沢・能登路の旅となる。
さて、本編では車での旅はカットして、夜、金沢駅から本日の宿泊地である富山へと向かう。乗車したのは、金沢20:04発の各駅停車富山行きである。平日は黒部行きだが、今日は日曜なので、途中の富山どまりとなっている。
夕食は金沢駅でとったが、少々時間に余裕がなく、ばたばたしてしまい、ホームに入ったときにはすでに電車は入っていた。待ち受けていた車両は、朝と同じく413系3連である。しかし、今回の編成は、なんとトップナンバーの編成で、私たちはモハ412−1に乗車した。
発車メロディマニアの私が、窓から顔を出して、金沢駅の発車メロディを聴く。JR東日本では当たり前の発車メロディだが、JR西日本のエリアでは、金沢・福井・富山と大阪環状線の各駅のみ発車メロディがあるため、貴重な存在である。また琴を貴重とした風格のある独特のメロディで、乗車促進のみを目的としているJR東日本のメロディ(たとえば、山手線目黒駅や常磐線各駅の下りホーム、大宮駅3番線などで使われている、通称「東日本6番」)とは感じが全く異なる。メロディを聴くと、列車は静かに金沢駅を出発する。車窓はすでに夜の帳が降りており、景色は見えない。遠くの道路を行き交う車のヘッドライトが見える。他の参加者は疲れたのかまどろんでいるようだ。金沢をでて40分、列車は高岡に到着する。高岡は城端線・氷見線の接続駅であり、この電車はスーパー雷鳥35号に追い越されるため、7分停車する。高岡はメロディがあるのかと期待したが、残念ながら国鉄タイプの発車ベルだった。高岡をでて19分、車窓にネオンの明かりが見え始めると、列車は終点の富山に到着する。21:10の到着。 今回も、駅前に宿を取ってある。宿に荷物を置き、明日の打ち合わせを済ませると、私は急いでホテルを出た。こんな夜遅くにどこに行くのかというと、富山地方鉄道富山市内線に乗るためである。しかし、この部分は私の個人行動に当たるため、ここでの紹介は差し控えたい。富山地方鉄道での話は、こちらに記載されているので、参照されたい。