写真を語りたい

写真についての説明を、おおむね時系列で掲載します。たまに書き足します。

お菓子の 写真を見つけたい (2005年1月16日)

初めての天体写真 (2002年10月27日 )

大仏の写真 (2002年8月6日 )

花を撮る (2000年12月28日 )

風景モード (1999年8月21日 )

カメラを買った (1999年8月3日 )

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お菓子の写真を見つけたい

  反射神経、瞬発力、などの必要そうな能力がゼロなため、縁遠かった「ゲームセンター」という場所。そのゲーセンに、「クイズマジックアカデミー2」というゲームをやるために通うようになって約1か月。まだ、目的は達成できていません。目的とは、自分が撮影したお菓子の写真が、ゲームの中で使われているのを確認すること。

 お菓子を撮影したのは、おもに、2000年4月〜2001年3月、ある情報紙編集の仕事に携わって3年目の頃。その年度の表紙のテーマを考えていた時期に、たまたま放送されていたのが、和菓子職人ドラマ「あすか」。「和菓子って季節感あるし、写真映え する。作ったことないけど、たぶん大丈夫」。思い立ったらやってみたくなる性格なので、そんなわけで、毎月、季節の和菓子を作って撮影するという楽しい1年となったのでした。

 ついでに、ホームページ用にも写真を撮り、「お菓子」「お菓子2」を設けました。 その後も、たまにお菓子を作って撮影しています。しかし、作者が愛着を感じている割には、あまり注目されてこなかったというか、「良かった」とのご感想をいただいたことは、これまでに1度しかありませんでした。

 そんな状況が少しだけ変わったのは、昨年12月半ばのこと。ある会社の方から、「ネット対戦型ゲーム『クイズマジックアカデミー2』において、問題の中でお菓子の写真を使用したい」旨、メールをいただいたのでした。もちろんOKの返事を出しつつ、一体、どんな形で使われるのか、とても気になりました。

 これはやっぱり自分の目で確かめるしかない、ということで、ほとんど未知の世界だったゲーセンへ行ってみることに。「クイズマジックアカデミー2」は、意外と広いフロアの片隅に、2台だけ並んでいました。やってみて分かったのは、「特定の問題に行き着くのは、簡単じゃない」ということでした。

 問題は、4択か○×式の2形式で、「アニメ&ゲーム」「スポーツ」「芸能」「雑学」「学問」「ノンジャンル」の6ジャンルがあります。まず「予習」。そして、全国のランダムに選ばれたプレーヤー16人が「予選」3回を経て4人に絞られ、「決勝」に進んで、決勝で1位になれたら優勝、という内容で、1回当たり最多で31問解くことができます。

 ただし、ジャンルや形式を選べるのは、予習のときと、決勝に進めた場合のみ。「そんなの知 るわけない」と言いたくなるような「アニメ&ゲーム」問題(例:デーモン小暮が主人公のゲームがある。○か×か)で苦戦することもあり、お菓子の写真が出てきそうな「雑学」の4択問題ばかりを解けるわけではありません。

 ただ、ゲーセンには、反射神経とかがなくても楽しめるゲームがあることが分かったのは、よかったです。今のところ、初級レベルの人たちと対戦しているので、優勝 することもしばしばあり、ちょっとした快感も味わえます。自分の写真を発見するのはいつのことになるか分かりません。でも、こうなったらどうしても見つけたい し、ゲームも面白いので、当分、 休日のゲーセン通いが続きそうです。


初めての天体写真

  子供の頃、1970年代後半〜80年代は、「宇宙」とか「天文」が、かなり流行っていました。宇宙物の漫画やアニメがたくさんあったし、ボイジャー1号、2号(惑星直列の時期に合わせて打ち上げられた探査機)の活躍が話題になったのも、確か、その頃。

 当時の宇宙ブームに影響されたのか、それとも、星がよく見えるところに住んでいたためか、私は、少し宇宙に思い入れのある子供でした。といっても、宇宙をテーマにしたテレビ番組を見たり、天体望遠鏡を持っていた姉が天体写真を撮影するのをを手伝ったりする程度でしたが。

 そんな宇宙好きの名残りで、日食とか彗星といった天体現象のニュースには、今でも、心動かされるものがあります。 

 ある時、「夕景夜景撮影入門」(日本カメラ社)という本の中で、「目で見たままの夜空の風景を写しとるだけなら、ふだん使っているカメラがそのまま使える」という文章を目にしました。それまでは、暗いところまで観測に出かけ、望遠鏡を使わなければ、天体写真は撮れないと思っていたので、目からうろこが落ちた気分でした。

 何か撮影してみなければ。ちょうど、その頃、「百武彗星」発見のニュースが話題になっていました。一番明るくなると予測される日や、現れる方角を雑誌で調べ、シャッターを開いておくためのレリーズと、明るめの単焦点レンズ、三脚を購入して、撮影に備えました。

 そして、1996年3月26日。肉眼で見た彗星は、小さな丸い白い雲がふわっとそこにいるという感じで、神秘的で、ちょっと不気味。昔の人が、何か不吉なことがあるんじゃないかと恐れたのも分かる気がしつつ、撮影。出来上がった写真は、意外と明るく(露光時間は30秒)、尾を引いているのもかろうじて分かり、何だか彗星っぽくて、 一眼レフでも、やればできるんだと嬉しい気持ちでした。

 これを機に、何か天体現象があるときには、写真撮影を試みるようになりました。天体望遠鏡を買って、観測に出かけるほど本格的にやるつもりはないけれど、一眼レフでどんな写真が撮れるのか、楽しんでいきたいと思っています。


大仏の写真

  信仰心が厚いこともなく、大仏というものに特別な興味をもっていたわけでもなかったのですが、1999年5月、東京に行った際、機会あって「奈良の大仏が手のひらに乗る大仏」というふれ込みの牛久大仏(茨城県牛久市)を見にいくことに。

 電車やタクシーを乗り継いでたどりついた「牛久浄苑」では、見たことがない大きさの大仏が、広々した花畑の中にそびえ立っており、かなりのインパクトがありました。仏像というより、建物という感じ。ただ、確かに大きいけど、 あの有名な奈良の大仏が手のひらに乗るほどなのだろうか?当時、私は、奈良の大仏を見たことがなかったのです。いずれ、奈良に行き、確認しなくては、と心に決めました。

 その決意を果たす機会はすぐにやってきました。約1か月後、大阪に行く用事ができ、時間が余ったため奈良にも足を伸ばすことができたのです。疑問が解決するのを楽しみにしつつ東大寺を 訪れ、奈良の大仏を見た感想は、「これなら、仏像の範囲に入るな。確かに、あの大仏の手のひらに乗れるかも」。まあ、でも、形は小さくとも、ありがたみのオーラの大きさは 、牛久大仏に負けてなかったと思います。

 ところで、このホームページについて、ごくたまにご感想をいただいています。その中でよくあるのが、「大仏」に ついてのコメントです。「大仏様の写真には驚きました」「奈良の大仏、あの角度がたまらない」というふうに。

 今はまだ、4枚しか写真がありませんが、いつか、全国の有名無名の大仏を訪ね、写真を増やしていきたいです。 奈良、鎌倉と併せて日本三大大仏と言われている「高岡の大仏」を制覇することが、とりあえずの目標です。


花を撮る

 1998年の春、ひょんなことから、毎月1回、とある情報紙の表紙用として花の写真を撮ることに。それまで、花の写真は、ほとんど撮ったことがありませんでした。そもそも、旅行、積雪、珍しい天体現象といった何かイベント的なことの際にだけ写真を撮る、という状況だったのですが、このことをきっかけに「目的をもって写真を撮る」ということを覚えました。

 4月分の桜から始まって牡丹、あじさい、すいれん、あさがお、桔梗、ダリア、菊、ポインセチア、さざんか、水仙、菜の花と、1年間、その季節に見頃な花を撮りました。たいていは、広島市内にある植物公園に行って撮っていましたが、毎月ちょうどよく花が咲いているとは限らないため、旅先や日常生活でも花を見つけたら撮ることを心がけ、実際に表紙として採用したこともありました。

 その後も、花畑として名高いところに撮影の旅に出かけて、花の写真を撮るのを楽しんでいます。ひまわり畑バラ園野生の水仙の群生地など。今後ぜひ行きたいのは、コスモス畑とラベンダー畑です。


風景モード

 Canon EOS-Kissには、風景モード、人モード、花モード、スポーツモードの4つのモードで、何でもテクニカルに撮れる、というふれ込みの「イメージゾーン」という機能があり、カメラを買った当時は、これらのモードに任せっきりで、特に風景写真をよく撮っていたので、風景モードを多用していました。

 まあ、でも、せっかく色々な機能があるんだから使えるようになろう、と思い、使用説明書を読んでいたら、気になる機能を発見。「特殊な表現の写真を撮ることができる」らしい「多重露出」。カメラ雑誌で調べたところ、この機能で、1枚の写真に同一人物が2人写っているトリック写真が簡単に撮れるということでした。これは、試してみなければ。まず、自分を撮影して試すことに。しかし、できあがった写真に写っていたのは、後ろにあるカーテンの模様が透けて見えるほどに半透明な、この世のものとも思えない私が2人でした。

 たぶん、何かを間違えたために不気味なできあがりになったのでしょう。このとき以来、多重露出を試したことはありません。でも、いつか、人が驚くようなトリック写真が撮れるようになりたいと思います。


カメラを買った

 カメラを買ったのは、社会人2年目の、1994年の6月のことです。きっかけは、些細な考えからでした。週休2日制で働く生活に慣れ始めたその前の年の秋ごろ、休みの日の有効利用を兼ねて、「絵を描くのを趣味・特技にしよう」と目論み、写生に出かけることを思いつきました。

 しかし、屋外というのは、座ってると寒いし、色鉛筆は転がるし、何だか面倒になって2回やって飽きてしまいました。それでもやっぱり絵が描けるようになりたくて、「風景を写真に撮って家で描けば楽なんじゃないか」という発想から、カメラを買うことにしたわけです。

 買うと決めた時点では、安いコンパクトカメラを買うつもりでした。一眼レフとか高度そうなものは、基本的に機械に弱い自分には使いこなせないにちがいないという理由からです。カメラ屋さんに下見に行くと、驚いたことに、カメラの種類は、とても豊富でした。どれを買ったらよいか皆目分かりませんでした。

 そこで、雑誌を買って研究したところ、「最近の一眼レフはオートフォーカスで、素人でも技術がなくても、シャッターを押しさえすれば写真が撮れる。」とのこと。その内容を鵜呑みにして、一眼レフを買う気になり、雑誌が勧めるままに、Canon EOS-Kissを購入。その後グレードアップすることもなく、ずっと同じカメラを使っています。

 結局、「写真を見ながら絵を描いて、絵を描くことを趣味・特技にする」という当初の目論みは、全く果たせていません。確かに、雑誌の言うとおりで、素人の私でも楽に意外ときれいに写真が撮れるカメラでした。出来上がった写真の方が自分のてきとうな風景画より見ていて楽しく、手間もかからないと悟りました。

 フィルター等のカメラ用品は持ってないし、交換レンズも単焦点のが1つあるだけですが、この程度でも、休日を楽しむのには十分事足りています。