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2002年11月17日(日)−WRC第14戦(2002 Rally:Network Q Rally of Great Britain)観戦
 11月15日(金)の夜にチェルトナム(Cheltenham)に移動してきており、カーディフ(Cardiff)に向かうこの日もチェルトナムに滞在しています。なので、カーディフへはここチェルトナムから移動します。ロンドンから移動するよりも近くて便利です。

 11:22の列車(Virgin Trains)でCheltenham Spa駅からCardiff Central駅まで移動することになっており、その時間に合わせてホストマザーがCheltenham Spa駅まで送ってくれました。このCheltenham Spa駅、非常に閑散としていて寂しいです。駅舎も小さいし。そのCheltenham Spa駅に入って行った途端、アナウンスが流れており、どうも列車に遅れが出ている模様。駅員に聞いたところ、「次に来る列車に乗ってBristolで乗り換えるように」とのこと。えっ?マジかよ!乗換がイヤで直通で行ける列車を選んだのに!3本ほど前の列車が1時間近く遅れて到着する直前だったようです。遅れてきたその列車に乗り、Bristol Parkway駅で乗換です。考えてみたら、地下鉄は別にして、海外では初めての列車の旅です。列車の旅は良いですね。30分ほどでBristol Parkway駅に到着。でも、どの電車に乗り換えるかもさっぱりわからないので、駅員に聞いたら反対側のホームに行くように言われ、最初に来たSwansea行きの列車に乗り込みました。何がわからないって、そもそも、列車のチケットに列車自体の目的地(終点)が書かれていないので、どれに乗って良いのかわからない!Swanseaがウェールズの都市だと言うことを知らなかったらもっとドキドキしていただろうなぁ。40分ほどでCardiff Central駅に無事に到着!Cheltenham Spa駅もBristol Parkway駅も2つしかプラットホームがない小さな駅でしたが、Cardiff Central駅はでかいです!英語(English)とウェールズ語(Welsh)が併記されていて、同じイギリスなんですけど、何となく異国情緒漂っている感じがします。

 13:00頃に到着し、WRCのFINISH(16:40の予定)までにはまだ時間もあるので、カーディフ城(Cardiff Castle)の場所の確認がてら歩いてみることにしました。Cardiff Central駅から歩いていける距離にカーディフ城(Cardiff Castle)はありました。ついでに、運営のベースになっているシティー・ホール(City Hall)などを見てから、まだ時間にかなり余裕があったので、ミレニアム・スタジアム(Millennium Stadium)へ行くことにしました。

 ウェールズと言えば、サッカーよりもラグビーですね。ミレニアム・スタジアム見学ツアーでもどちらかと言えばラグビーの雰囲気が漂っていました。ドレッシング・ルーム(Dressing Room)に選手の等身大パネルが置いてあったんですけど、ラグビーのウェールズ代表選手のようです。もちろん、誰一人として知りません。ガイドの人が色々とラグビーの選手の話をするんですけど、スミマセン、ほとんどわかりません。ラグビーは好きだけど、大学ラグビーばかり見ていたので(^_^;)。今日はスタジアムの屋根が閉められていて暗いです。屋根が開いていれば雰囲気も大分違うんでしょうけど。昨日11月16日(土)、Wales vs Canadaの試合があったらしいです。知っていれば見に来たのに!スタジアムに併設されているショップではWRU(Wales Rugby Union?)関連グッズが色々売っていました。街中にもラグビーショップが何軒かありました。ここではサッカーのユニフォームよりもラグビーのユニフォームなんですね。

 スタジアム見学ツアーを終え、いよいよカーディフ城(Cardiff Castle)へ。城壁沿いに表彰式会場に入るための行列ができています。SUBARUやMITSUBISHIのロゴ入りウェアやキャップをかぶった人がいっぱいです。SUBARUのキャップに新井敏弘のサイン(そう言うキャップが売られている)が入っている人もいました。漢字でね。行列に並び待つこと30分くらいか、行列が徐々に動き始めカーディフ城(Cardiff Castle)の中へ!仮設スタンドが2つあり、1つはチケット・ホルダー用の席でしたが、1つは一般開放していました。あとちょっとと言うところで、一般用仮設スタンドがいっぱいになってしまい、立ち見席へ回されてしまいました。あとちょっと早く並んでいればなぁ。でも、この立ち見席で最前列を確保できたので、それはそれで良かったかも。写真撮影するのに、柵の手すりに肘を固定して撮影すれば手ぶれの可能性は低くなるし。夜の撮影では三脚欲しいですね。フラッシュなんてとても届かないし。

 ここからがまた長い。会場では設営の追い込み作業と進行確認やマイクテストなどが行われています。しばらくすると大型スクリーンで初日からののハイライトが放送され、見入ってしまいました。2日目に3台が同じ場所でリタイヤしたシーンなどは、何度見ても迫力満点です。だって、後続のクルマが同じ場所でヒットして、復旧作業しているクルマの横で横転しているんですから。全部で3台もその同じ場所でリタイヤ。さすがに3日目のハイライトになると見ていない人が多いので、観客も一喜一憂。イギリス人だけでなく、北欧の人とかも結構来ていて、言葉はさっぱり分からないんですけど、盛り上がってました。昨シーズンSubaruでチャンピオンを獲得し、今季はPeugeotのイギリス出身のリチャード・バーンズ(Richard Barnes)が上位を狙っていたんですが、リタイヤしたと知らされたときにに観客席からは一番大きな溜息が漏れていました。さらにここからが長かったんですが・・・そんなことは抜きにして、いよいよ表彰式が始まります!

 レースは2日目終わった時点で、FordのMarkko Martinが首位を走り、SubaruのPetter Solbergが2位で数秒差にまで詰める展開でしたが、逆転でSubaruのPetter Solbergが優勝!FordのMarkko Martinが2位、FordのCarlos Sainzが3位に入りました。たまたま見に来たレースでSubaruが優勝するなんて、運命的!嬉しいですね。

 表彰式ではSubaruの責任者として桂田氏もドライバーに混ざって表彰台に上がったんですが、この方、ウチの現行LEGACY(BH5A)の開発責任者だった方で、雑誌などでインタビューを何度も読んでいて知っていました。まさかSTiでWRCに関わっているとは知りませんでした。もちろん、直接の面識はないんですけど、ちょっと親近感があったりしました。しかも、いきなり日本国旗掲揚と、「君が代」の演奏が始まったのにはビックリ。表彰式で優勝したManufactureの国歌も流れるとは知りませんでした。異国の地で「君が代」を聞くことになるなんて。「君が代」はあまり好きでないんですけど、不意打ちにちょっと感動しちゃいました。

 国旗掲揚と国歌斉唱あ終わると、いよいよシャンパン・ファイト!表彰台の上でのシャンパン・ファイトなので、あまり無茶なことは起きません。シャンパン・ファイトが終わると、花火が盛大に打ち上げられました。ライトアップされたカーディフ城(Cardiff Castle)のバックで上がる花火は綺麗でしたね。

 上位3台が退場すると、4位以降のクルマが順番に表彰ステージに登場し、表彰を受けてインタビューに応えて行きます。4位はSubaruのTommi Makinenだったんですが、Mitsubishiのイメージが強いのでちょっと不思議な感じでした。5位にはイギリス(スコットランド)出身のFordのColin McRaeが入り、会場は盛り上がりましたよ!

 下位クラスの入賞者の表彰になると、これがもう大騒ぎ。関係者というか仲間グループが大声援で、盛り上がってます。ジュニアのクラスで優勝したスペインのチームの応援団がスゴイ人数で、一番大きな騒ぎになってました。シャンパン・ファイトも観客席にいる仲間に賭に来るので大変。途中、チケット・ホルダー用の席も解放されたので移動していたんですが、この時ばかりは逃げました。ジュニアのクラスもあるくらいなので、若い子が結構出場していますね。中にはインタビューで「明日はまた学校に行かなきゃ」とか応えているドライバーもいましたし。他にも、フィンランドかどこかのドライバーで、イギリスでは免許を取れない年齢の子とかは突っ込まれてました(笑)。

 一生の一度の機会なので(多分)、全ての表彰を見届けてから撤収しました。でも、さすがにこの時期の夜はかなり寒かったです。表彰式の途中、隣の人が柵に寄りかかったままふるえるものだから、柵で体を固定して撮影していたのに手ぶれしたり大変でした。私自身も後半は震え出しました。それなりの防寒対策はしていったんですが、寒空の中で動かずに待ち続けるのはかなりハードでした。

 帰りは19:20発の列車でCardiff Central駅からCheltenham Spa駅に向かいます。帰りは全て予定通りで、乗換なしで快適な列車の旅でした。しかも、車内はガラガラ。Virgin Trainsは装備充実で豪華な感じです。パソコン用の電源は装備されているし、席の予約の有無なども電光掲示板で表示されてる!次の停車駅の案内が電光掲示板で表示されたり、至れり尽くせりという感じです。National Railも見習って欲しいですね。

 Chelteham Spa駅にほぼ予定通り到着したものの、降りる人はみんなタクシー乗り場へ。バスは?と思ってバスの時刻表を見ると、日曜日は何も記載されていない!まさか日曜日は運行していないのか?そうみたいです。信じられない!まだ食事もしていなかったので、駅近くの中華Take awayで「Chiken Fried Rice」(£3.80)を買って、駅の待合室で食べ、それからタクシーで帰りました。ちなみに、タクシーは£5.75でした。

 生まれて初めての、一生に一度のWRC観戦は終了です。レースその物を見られなかったのはちょっと残念でしたが、表彰式は色々なクルマ・ドライバーを見ることができ、なかなか楽しかったです。そう言えば、WRCの「Network Q Rally of Great Britain」が来期から「Wales Rally GB」に名称変更されるらしいですね。最初で最後の「Network Q Rally of Great Britain」だったんですね。

4日目(2002年11月18日)へ

Cheltenham Spa駅です。
思っていたよりも小さく、見るからに田舎の駅という感じでした。
乗り換えたBristol Park駅。これまた周囲には何もない感じでした。
Firstの列車です。
Cardiff Central駅です。
カーディフ(Cardiff)の街並みです。
カーディフ城(Cardiff Castle)の城壁です。
幟です。
左が英語(English)、右がウェルシュ語(Welsh)です。英語の方は「CARDIFF WELCOMES NETWORK Q RALLY」って書いてあります。
チケット販売所です。
私が行ったときにはさすがにcloseしていました。
シティー・ホール(City Hall)
今回のNETWORK Q RALLY運営のベースとなっていたようです。
ウェールズ国立博物館(National Museum & Gallery of Wales)
裁判所(Law Courts)です。
ミレニアム・スタジアム(Millennium Stadium)です。
ミレニアム・スタジアム(Millennium Stadium)のロッカールーム(awayチーム用)です。
ミレニアム・スタジアム(Millennium Stadium)の選手用ゲートを出たところです。屋根が閉まっているので暗くて雰囲気出ません。
電光掲示板は2つ、それぞれのゴール上付近の天井に固定されています。
スタンド最上段から見るとこんな感じです。
ロイヤル・ボックスの表彰台で記念撮影!
カーディフ城(Cardiff Castle)の城壁沿いにWRC表彰式のエリアに入るための行列ができています。
カーディフ城(Cardiff Castle)の入口です。
会場では進行の確認と設営の最終段階が進んでいます。
惜しくもスタンド観戦を逃しました。もうちょっと早く並んでいれば・・・。
ちなみに、手前はチケット保持者用スタンドで、奥が一般スタンドです。
逆転優勝を飾ったSubaruのPetter Solberg!
向かって左に2位FordのMarkko Martin、右に3位同じくFordのCarlos Sainz。
このお姉さん、ムチャクチャ綺麗だったんだけど、ちょっと邪魔・・・。
イギリスでもお姉さんがアシスタントとしてプレゼンターとか色々やってました。残念ながら、どこかの国みたいに水着ではなかったけど。
インタビューを受けているMarkko MartinのFord Focusはシンプルなカラーでスポンサーも少ないです。Carlos SainzのFocusとデザインと比べれば一目瞭然。
インタビュー長くてCarlos Sainz暇そうでした
インタビューに続いて表彰式です!
まさかここで「君が代」を聞けるなんて!
Ford FocusよりはSubaru Imprezzaの方がデザイン的には良いな。
シャンパン・ファイト!
カーディフ城(Cardiff Castle)の「キープ」のバックで花火も盛大に上がっていました。
トロフィーを持って、上位3台6人でプレス用の記念撮影。
Petter Solbergは国旗持って大喜びです。
4位に入ったSubaruのTommi Makinenです。Tommi MakinenはMitsubishiの“赤”のイメージが強いのでちょっと不思議な感じ。
5位はFordのColin McRaeです。イギリス(スコットランド)出身なので、歓声も大きかったです。
6位はFordのMark Higginsです。6位までの上位陣はFord4台とSubaruの2台で独占です。
7位にやっと王者PeugeotからHarri Rovanperaが入りました。
8位はAccentのFreddy Loix。
9位もAccentのJuha Kankkunen。
おぉ、ユハ・カンクネン!久しぶりに聞いたよこの名前!
10位はOctaviaのToni Grandemeister。
“グランドマイスター”ってスゴイ名前だなぁ。
11位はPeugeotのGines Panizzi。
12位はFordのManfred Stohl。
以下は下位クラスの勝者です。なので、喜び方も激しいし、シャンパン・ファイトも激しくて観客も集中していないと大変(^_^;)、
ジュニアの優勝者です。スペイン人で、強力な応援団が多数陣取っていました。この後その応援団達は消えて行って急に静かになりました。
下位クラスではMitsubishiのLancer Evolutionがかなり表彰台に登場しました。このMitsubishiのLancer Evolutionは何と右ハンドル!このクラスでもがんばれImprezza!
どこかのウォッカ会社のオーナーが参加していたらしく、表彰式後にどこかのパブで大盤振る舞いすると言っていました。行きたかったなぁ(笑)。

なんと、シャンパンが司会者の顔面を直撃!
この司会者、シャンパン・ファイトからは逃げていたのに、ドライバーが急に栓を空けたものだから・・・。
表彰台の前で記念撮影してみました。フラッシュなしでも撮れるくらい明るくライトアップされていました。
さすがに寒かった!
ライトアップされているカーディフ城(Cardiff Castle)です。
同じくライトアップされているカーディフ城(Cardiff Castle)の「キープ」です。
Virgin Trainsの車両です。
帰りは予定通り帰れました。Cheltenham Spa駅でバスがないのは予想外でしたけど。
車内はこんな感じになっています。パソコン用の電源があったり、来るときに乗った列車と比べて遙かに快適です。



4日目(2002年11月18日)へ


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