題字は椚國男先生


   
【歴史としての重要性】

1.この城の落城が本城小田原城の将士に衝撃をあたえて戦意を弱め、氏直の降伏によって秀吉の天下統一が実現。
2.秀吉が家康に後北条氏の旧領を恩賞として与え(じつは国替)、徳川氏の関東支配がはじまる。
3.城の東域に形成されはじめていた城下町が東方約6キロの地に移り、ここが八王子市発祥の地となる。

【城郭としての重要性】

1.小田原城とともに戦国時代末期の最大規模の山城である。(外郭防衛線約11キロ、面積約400ヘクタール)。
2.全域の平面的縄張りも、八王子城本体(深沢山)の垂直的縄張り(山麓・山腹・山上の曲輪群の連結)も、地形をよく生かしていて巧妙である。
3.信長の安土城に習ってつくりや規模を変え、近世の城の一面をもつ。
4.広大な城域の各所を石垣で固め、御主殿にいたる「上の道」は戦国期最大幅(8メートル)である。
5.山上の小宮曲輪東の腰からの視界が180度あり、領国の大部分とその外域を望める。

【自然や景観などの重要性】

1.植生がゆたかでオオタカの生息が示すように自然度が高い。
2.東側からみた景観はすばらしく、四季それぞれの彩りが美しい。
3.当時つくられた外郭防衛線などの道がハイキングコースとして優れている。


八王子城の写真はこちらにあります。


▲東南上空から見た八王子城の遺構復元図



今年度の実施要綱については未定ですのでご連絡下さい。

 国史跡八王子城跡(深沢山)の貴重な遺構群と自然を圏央道トンネルによる破壊から守り、後世に残したいと『歴史と旅』誌上に書かせていただきましたところ、早速見学の希望をお寄せくださいまして有難うございました。拙い説明しかできませんが、これまでの研究にもとづいて一生懸命つとめさせていただきます。つきましては下記のことをお読みいただいて、正式にお申し込みください。

                 1999.1.25 椚 國男 (くぬぎ くにお)

申し込まれた皆さまへ。


【ご案内する期間と回数】

☆山城歩きは草が枯れた冬季が中心になりますので11月〜4月までの半年間になります。
☆かなり高齢(72歳)の上、ライフワーク(前方後円墳の設計型による古墳時代史研究)がありますので、月2回(第2土曜日と第3日曜日)にさせていただきます。

 2月・・・13(土).21(日)
 
3月・・・13(土).21(日)
 4月・・・10(土).18(日)

【集合場所】

☆JR中央線 「高尾駅」(「東京駅」から1時間余、特別快速で50分)北口出口集合。
☆胸にブルーの地に白の
「八王子城▲(北条の家紋のつもり)ガイド」の名札をつけて待っています。
☆集合時間・・・
土曜日(9:25,バス発車9:38)日曜日(9:15,バス発車9:28)
 集合場所から3,4分歩いて「八王子城跡ゆき」に乗車、15分、10時に歩きはじめる。
☆山頂曲輪群まで40分(帰り30分)ですが、説明しながらですので、倍かかります。
 山上での昼食時間は約1時間(全行程5時間ぐらいの予定です)

【服装や持参するもの】

☆急峻な岩山ですので山登りの服装や足ごしらえが必要で、軍手(手袋)を用意してください。
☆弁当や飲みものを持参。(山裾にはありません)
☆怪我をしないように注意してください。(保険をかけてありませんので)
☆カメラや筆記具、資料などを用意してください。
☆雨天のときは中止、降りそうな場合は雨具を用意してください。
☆実施か中止かの問い合わせ電話は6時半〜7時にお願いいたします。(実施に決まった場合1バス遅らせることもあります。)

【見学資料】

☆3〜4枚見学資料を申し込み責任者に送りますので、参加者数コピーして事前に配ってください。
☆無料ガイドですが、本要項と見学資料を送る郵送料は負担してください。(前者80円切手、後者80円切手と10円切手)

【申込書】

☆必要事項を記入して椚宛にお送りください。(承諾は資料の送付で)

〒192−0042 八王子市中野山王2−17−6 椚 國男
       TEL 042−625−0002

【その他】

☆急病のような際はぜひおゆるしください(時期をかえて行います)。
☆質問事項などありましたら事前にご連絡ください。共に学びましょう!

                           以上


八王子城見学会の資料はこちらをご参照下さい。

その1 その2 その3 申し込み要項 まとめて圧縮したもの(自己解凍)805kb 
ちょっと重いので表示に時間がかかります。

うまくダウンロード出来なかったり、メールで送っていただきたい方は ご連絡下さい。


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