3.遠回り乗車 春の所沢・西武山口線

4月の頭頃に、初めて就職活動において、ある会社の試験を受けるため、池袋へ向かおうとしていたときのお話です。

結論から言えばこの日受けた会社にはこの試験で落とされてしまったのですが、なんとなくいつものように小田急線を使って、では落ち着かなかったので、3年ぶりに新交通、西武山口線を経由して行こうと考えたわけなんです。ルートとしては、八王子から国分寺まで中央線、西武多摩湖線に乗り換え(萩山まではまだ乗ったことがありませんでした)、西武球場前から山口線へと渡りました。

やはり平日ということもあってか、人はほとんど乗っていませんでした。初めて訪れたときには「ホームはどこに?」とも思ったのですが、電車の走る路面に軌道らしきものがありません。これでも、西武の路線なので通しの運賃で乗れるのですが、西武遊園地の乗り物のような気もしていました(笑)。さて電車は、すぐに子供達が楽しんでいるのを目にしながら遊園地西に止まり、やがて右手にゴルフ場を望み、信号場に入って交換の電車と待ち合わせ、進行してゆきました。信号場を過ぎると、西武ドームの屋根が見えてきます。3年前はまだ「ドーム」ではなく、「西武球場」と呼ばれていた時代で、屋根もなかったのでスコアボードも見えていたのですが、ドームになって・・・も、ご存知の通り完全に覆っているわけでもないので、辛うじて電車の中から中は覗けました。また、この日の予告先発は松坂投手で、当日券を買うのを待とうかと思いましたが、さすがにやめて、そのまま狭山線へと乗り換えてゆきます。

西武山口線の車両。

西武球場前駅1番ホームから、西武ドームを背景に。 山口線から降りて、狭山線ホームへ向かう途中より。

実際に西武ドームで野球を見たことがないので分かりませんが、この駅にはホームが4つ用意されていて、それぞれに電光掲示板が取り付けられ、野球開催日にはかなりの人が殺到する光景を思い浮かばせてくれます。ただし、狭山線は単線なので、平常時には1番ホームしか使っていないようです。そのまま西所沢へ行き、西武の主要幹線・池袋線へと乗り換えます。来た電車は急行だったのですが、池袋の一歩手前、石神井公園で急行電車から降りました。

地下鉄に乗り入れる6000系。

というのは、途中の練馬から西武有楽町線へと乗り換え、地下鉄で池袋へ向かおう、と思ったのです。練馬を出ると早速地下へ潜り、小竹向原の3番ホームへ到着後、となりのホームにやってきた東武の車両に乗り換え、「新線」に乗ってみようとしました。何のコトはない、途中の千川と要町に止まらないだけですが、ホームは密かに(?)用意されているようです。実際に通過すると分かるのですが、廃止になった京成線の動物園駅ほどの不気味さはないものの、気付いたら何となく「?」と思えるでしょう。ここもいろいろな噂があるようですが、果たしてこのホームはどのように使われるようになるか、少し興味深くも考えさせられたものでした。「駅すぱあと」にも出てこないちょっと面倒な行き方、使えるなら使ってみるのもいい転換になるかも知れませんね。さすがに帰りは普通に帰りましたが(^^)

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