オンシツコナジラミ駆除 徹底ガイド |
フクシアに付く害虫として、最も有名で厄介なのが、「オンシツコナジラミ」です。 この害虫の駆除にむけた、私なりのガイドを紹介いたします。 ○オンシツコナジラミとは
白く小さい虫で、葉の裏にいて株を触るといっせいにふわふわと飛び回ります。名前に「オンシツ」と付くだけあって、室内や屋根のかかった所に置くと発生しやすい傾向があります。大発生すると、すす病を併発して、株の成長に大きな悪影響を与えます。 主に、葉の裏に寄生し、葉から養分を吸って生きています。成虫、幼虫、卵全てが葉の裏にいる事が多いです。葉の裏にいるのは、水に若干弱いからです。 ----------------------- ○駆除につかう薬剤 ○薬剤散布と注意点。
散布についてのポイントは以下の通りです。 ・薬剤散布する時は、コナジラミが付いている株、ついていない株、フクシアの近くにあった植物全てに、散布します。 ・葉の裏を満遍なく散布。葉が大きい品種、立ち性の品種、大発生した品種は、あらかじめ覚えておき、その株には集中的に散布。 ・3つの薬剤を用意し、散布するたび、2ペアずつ、違うペアを作り散布する。これは、コナジラミに薬剤への耐性を付けさせない為です。 ・夕方散布を心がけ、散布後は、株がある場所を密閉状態にし、翌朝までその状態を保つ。薬剤がガス化し、飛んで逃げたコナジラミへも効果が期待できます。温室であれば、扉をシッカリ閉め、株一つだけであれば、大きなビニール袋無いで散布すると良い。 ・繁殖ペースが早いので、薬剤散布は、3〜4週間間隔で、数度散布します。一度だけでは、すぐに発生します。 ※薬剤散布の際は、必ず風通しの良い場所でやるか、散布用の衣服やマスク、ゴーグルなどを用意するかしてください。 薬剤での問題点は、実は、卵に効果的な薬剤が殆ど無いということです。薬剤を散布しても、卵は幾分残ると考えた方が良いでしょう。ですので、継続的な散布が必要となってきます。また、小動物や環境への影響も考慮しなければなりません。 大発生になると、成長に影響するだけでなく、他の植物にも移ってしまうので、大発生になる前に駆除作業を心がけることが大事です。もし、大発生してしまったら、他の植物からは隔離して、駆除作業を頑張って行ってください。 ------------------ ○薬剤を使わないで駆除、もしくは害を軽減する方法 ・枝をみじかーく切る。 ほぼ枝だけになれば、その株には、コナジラミはいなくなります。ほかに移っただけですが。 ・石鹸水を葉裏に散布 石鹸水を散布し、30分ほど放置します。石鹸の成分が凝固し、コナジラミが息できなくなり、成虫に限り、若干の駆除をする事が出来ます。同時に、植物も息が出来なくなるので、30分放置後は、必ず水で洗い流します。 ・黄色い粘着テープで駆除。 黄色に引き寄せられるという習性を利用した駆除方法です。これも成虫に限ります。 ・蜘蛛を利用 コナジラミの天敵は蜘蛛だそうです。見かけたら、益虫としてそっとしておいた方が良いかもしれません。 ---------------------- ○大発生しない為の予防 ・普段の水掛時に、葉の裏にも水をかける。 ・株は出来るだけ、屋外で屋根などの雨よけが無いところに置く。 ・付近の雑草をマメに取る ・発生前に、薬を。 以上を、予防的な作業として、行うと、大発生に繋がりにくいと思います。 ------------------ フクシアを育てる上で、コナジラミは、夏越しに次ぐ、重要課題です。頑張ってください。 この他にも、つきやすい虫、効果的な駆除予防などありましたら、お気軽にご連絡ください。 |