エンジェスルトランペット(ブルグマンシア)の育て方 |
当店で販売しているエンジェスルトランペットの花の館なりの育て方を、簡単ではありますが紹介いたします。 エンジェルストランペットは、ブルグマンシア(下向きに咲き、木立性)、ダチュラ(上向きに咲き、一年草)の二つがありますが、ここではブルグマンシアの方の育て方です。 |
※はじめに注意 エンジェルストランペットは、全草に毒性がある植物です。絶対に口に入れることの無いようにしてください。 管理などで使ったハサミや手などは、念のため洗うことをお勧めします。(触ったり、手で芽をかいたり、 花の匂いをかいだりする分には、人体に影響はありません。) |
・用土、植え方、場所。 エンジェスルトランペットは、非常に成長力が旺盛で、あっという間に2m近くまで大きくなる植物です。ので、植える場合はそれなりの場所、鉢が必要です。 まず、用土ですが、特に土を選ぶ植物ではありませんが、柔らかく有機質に富んだ土(腐葉土)だと非常によく成長します。また、目の荒い土(赤玉など)を使用すると水はけがよくなり、根の張りも旺盛になります。鉢の場合は、そのような土を使用し、庭などに直に植える場合は、腐葉土などをすきこんで植えると良いでしょう。 次に、植える場所、鉢ですが、庭に植える場合は、かなり大きくなる(縦横共に2m近く)ので、邪魔にならない場所に植えましょう。 植えた後は、鉢の場合は、毎日水をかけます。庭植えの場合は、一週間ほど水を毎日掛け、後は雨水だけで大体はOKです。 植えるときは、根を崩しても、崩さなくとも、大きくなるので、特に私はいじってません。 置き場所ですが、日当たりが良い場所で伸びやかに育てた方が良いかと思います。 |
・肥料 エンジェルストランペットは、非常に肥料食いです。肥料の大食漢とでも言うのでしょうか。それだけ、肥料を成長に活かせる植物のようです。 庭植えの場合、鉢植えの場合共に、一ヶ月に一回は固形の化成肥料を与えます。このとき、よく使われる油粕などでは、トランペットには物足りない肥料になります。肥料の成分がパッケージなどに記載されていますが、その数字が「10−10−10」ぐらいの肥料が良いかと思います。ちなみに、花の館で販売している肥料はその成分の肥料です。 また、植付けの際、堆肥や元肥などを使用するのも効果的です。 庭植え株にの肥料を与える場合は、次の日が雨と解っている時に与えるのがコツです。 |
・水遣り エンジェスルトランペットは、肥料と共に水も欲しがります。これが一番大変です。 庭植えの場合は、植えてから1週間ぐらい水を与えれば、後は大体雨水でしのぐことができます。よほど乾燥している場合は、与えた方が良いでしょう。 問題は鉢植えでの株の場合です。鉢の場合は、すぐに根が詰まってしまうことが多いです。ので、水がすぐに乾いてしまい、株がグッタリすることが多くなってしまいます。植付けから数ヶ月は、一日一回の水掛でOKですが、株が大きくなるにつれ、土が乾くのが早くなってきます。真夏は一日2回でも足りない日がでてくるかも知れません。ですが、頑張って水掛をしましょう。 水不足が長い間続くと、植物はその状況に慣れてきます。はた目には、水枯れをしにくい株のように見えますが、実は水不足によるストレスなどにより、成長が緩慢になってしまっている状態なのです。成長が遅くなると言うことは、株がある程度充実しないと花が咲かないトランペットにとっては、大問題です。 |
・病害虫 意外に、色々と虫や病気が付きやすい植物です。 「アブラムシ」:言わずと知れた害虫です。新芽付近に密集している事が多いので、オルトランなどを散布しましょう。 「ハダニ」:葉の裏に小さなオレンジや茶色、黒の虫がいる場合はこの虫です。ハダニ用のスプレーなどが市販されているので、散布しましょう。また、この虫は水に弱いので、水遣りの時に、葉の裏全体に水を掛けると予防になります。 「オンシツコナジラミ」:フクシアに付きやすいこの虫、ブルグマンシアも大好きです。葉の裏に白い小さなハエのような虫がいて、葉を触るとパ〜っと飛んでいった場合はこの虫です。コナジラミ用のスプレーが市販されているので、数ヶ月継続的に散布することが必要です。 「てんとう虫」:結婚式にはサンバを歌いますが、ブルグマンシアには大敵です。株下にオルトラン粒剤等を散布しましょう。水掛などの時に注意して葉をみて、葉の表面がかすれたようになっている場合は、てんとう虫の可能性が高いです。見かけたら、駆除しましょう。 「ナメクジ」:梅雨時期に発生しやすいこの虫、葉に穴をボツッとあけるように食べていきます。ナメクジ専用の薬がありますので、それを散布しましょう。 「あおむし等」:葉脈を残して、全てたいらげられてしまうほどの被害がでることがあります。葉脈を残して食べるのが特徴なので、そのような葉を見つけ次第、薬剤を散布します。1匹見つけたら、5匹は居ると思ったほうがいいです。 「ウイルス病」:葉が縮れ、新芽も縮れてでてきます。ほとんど成長しません。このような状態になった株は、残念ながら復活は不可能です。焼却処分をした方が良いかと思います。土や、手入れに使ったハサミ、虫や不衛生な土などで、感染、発病する場合が多いので、注意が必要です。タバコなどの、同じ科の植物にしかうつらないとの話です。 |
・冬の管理 寒さには弱い植物なので、屋外での越冬は、枝を強く切り戻し、厚く腐葉土をかける等の、防寒対策をした方が良いかと思います。鉢植えの場合は、室内で越冬した方が良いと思います。 ちなみに、岩手では屋外の越冬はほぼ不可能に近いです。 |
・2年目以降の手入れ 庭植えの場合は、特に手入れは必要ありませんが、鉢植えの場合は植え替えが必要です。出来れば二回りほど大きな鉢に植え替えた方が、成長、花付きがよくなります。 何はともあれ、鉢植えの場合は、そのまま同じ鉢で二年目突入は止めたほうが良いかと思います。 |
以上が育て方です。解らないことなどありましたらお気軽にお問い合わせください。