みかん詩集


           水色

                                6年 落田みかん

       水色は

       水の色

       

       生命が生まれた

       水の色

       

       だから

       水色

       人間 落ち着く

       色なのか

…すべての生命は水から生まれたから、水を見ると落ち着くのか。鋭い!…

            

          時計

                                6年 落田みかん

        生まれた時から

        規則正しく

        

        ただ

        時間を知らせるものとして

        それでも

        不満を

        言わないなんて

…時計だって時には羽目をはずしたいだろうにね。時計に感心したんだね。…

          

          木

                            6年 落田みかん

            ただ

              しんぼう強く

                 人間が

                   自分たちの

                     あやまちに

                        気づくまで

……木は何も言わないけれど、人間の愚かさをみな知っているのですね。……

木の心までわかるみかんさん。

     ぎせい

                            6年 落田みかん

     なにかを

     きれいにするとき

     ぞうきんが

     ぎせいになる

     

     ゴミを埋めるときは

     地球が

     ぎせいになる

     

     なにかをする時

     なにかが

     ぎせいになる

……そうじしながらこんな詩が生まれたのでしょうか。……

ものの見方が鋭いですね。

     

     けしゴムとペン

                            6年 落田みかん

     なんでも消せるけしゴムと

     なんにでも書けて

     それが本物になるペンがあればとってもいいのに

     そのけしゴムで

     有害物質を消して ゴミも消して

     そのペンで

     オゾン層をかいて 森をかけば

     とってもいい地球になるのに

……オゾン層や森をかくという発想にビックリしました。……

地球にやさしい詩ですね。

        鏡

                            6年 落田みかん

     鏡は

     なんでも

     うつすけど

     自分の姿はうつせない

     でも鏡は気づかない

     他のをうつすのに

     せいいっぱいだから 

……「他人のことばかり見て、振り回される自分はもういや。」……

そんなみかんさんの声が聞こえてきそうです。

自分を大切にしたいですね。


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