みかん詩集
青い花
6年 みかん
庭に
小さな 小さな
青い花が 咲きました
たくさん たくさん 咲きました
つんでみたら
花びらだけが 飛んで行った
みんなで いっしょにいて
時々 はなれていく
ふっと
どこか人間に似てると
思いました。
人間は人と人の間で生きる。居心地のいい場所から飛び出さなくてはいけない時もある。
卒業を前にして,それがうっすらとわかりかけたのかもしれないね。
いま
6年 みかん
「いま」はずっとつづいてる
たくさんの
「いま」があって
それが全部つながって
1日になっているから
どんなに月日がかわっても
「いま」はちゃんと
つづいてる
「いま」はちゃんと
そこにある
なんのため
それは「いま」しかできないコトを
「いま」やるため
新しいすばらしい「いま」を
見つけるため
明日につながる「いま」だから,すばらしい。「いま」しかできないことをたくさんできたら,きっと悔いのない人生を送れるんだろうな。がんばろうっと。
「ふつう」
6年 みかん
ふと思った
「ふつうの子だった」とか
よく新聞にのっているけど
ふつうの子って何だろう
「ふつう」なんて基準ないし
じゃあ性格の「ふつう」?
「ふつう」なんて
みんな個性があるのに
一人一人ちがうのに
「ふつう」なんて
そんなのすごく変だと思う
鋭いね。「ふつうな子」がいるということは「ふつうじゃない子」もいるんだろうね。それってどんな子を指すんだろう。自分も「ふつうの先生」と言われても「ふつうじゃない先生」と言われても傷つくな。同感!同感!
虫と私
6年 みかん
虫は
自分が何かを知らないけど
まっすぐに生きていけます
私は
自分が何かを知っているけど
まっすぐに生きていけない
今はまっすぐに生きていけなくて自分にいらだっているみかんだけど,大丈夫。昨日聴かせてくれた歌声は天使のそれより心に響いたよ。壁をひとつひとつ超えれば自信が身につく。そうすればきっとまっすぐに生きていける。