路 線 現 況 に つ い て 参考までに、各路線の現況は以下の通りである。
1.岐阜市内線 JR岐阜駅前にある岐阜駅前電停より、名鉄新岐阜駅前・徹明町を経由して揖斐線と接続 する忠節駅までの路線である。 市内線内のみの運転の他に、揖斐線との直通運転が行わ れており、また急行電車の設定もある。 使用車両は直通運転用の780形(VVVF車)、770形(2連接車)が中心で、市内線内運転 電車には、路面電車タイプの570形が使用されている。 また時折、最古参の510形が揖斐方面からの直通で入ることがある。
2.揖斐線 岐阜市内線の終点である忠節駅から、美濃北方・黒野を経由して本揖斐に至る路線である。 運転上は、谷汲線が分岐する黒野駅で分かれており、黒野までは岐阜市内からの直通電車 が頻繁に往来し、乗客数もかなりある。 使用車両は置換えが進み、市内線直通運転用の780形(VVVF車)、770形(2連接車)と 言った新形式が投入されている。 しかし時折510形が市内線直通に充当されることがある。 一方黒野より先は、後述する谷汲線と同じくローカル路線で、基本的に1時間に1本しか電車 が来ない路線になっている。 こちらの使用車両は、谷汲線と共用の750形が使用されている。
3.谷汲線 揖斐線の車庫がある黒野駅から、谷汲駅までの路線で、沿線には田園あり、山あり、そして 川ありで、いつも車窓を飽きさせてくれない。 なお途中の北野畑〜長瀬間は、根尾川を 挟んで樽見鉄道が併走している。 普段は、1時間に一本しか運転がされていない路線であるが、桜シーズンや谷汲山の命日に なると、臨時列車が増発されているとの事である。 ただしそれ以外は乗客の姿が少なく、揖斐線(黒野〜本揖斐間)と共に、名鉄の廃止検討6線 に指定され、苦しい赤字経営を強いられている区間でもある。 車両は揖斐線末端部と同じく、初代名鉄が製造した名車750形が活躍している。 また臨時運転には、黒野車庫で待機している510形が入ることもあり、こちらもファンに注目 されている。
4.美濃町・田神線 岐阜市内線の徹明町から野一色、日野橋を経由して、長良川鉄道の新関駅まで至る路線で ある。 99年3月までは、関駅から美濃までの路線が有ったが、残念ながら廃止となった。 また全線軌道線で、岐阜市内の一部を除いて単線区間が続き、交換駅ではタブレットの交換 も見られる。 なお田神線は、途中美濃町線の競輪場前から分岐し、各務原線の田神に至る路線である。 運転系統であるが、田神線と一体となっており、競輪場前から田神線〜各務原線経由で、 新岐阜に至る系統が主力となっている。 なお区間列車は徹明町発着が多く、相互の列車に 野一色駅で乗換えられる様に、ダイヤが組まれている。 車両であるが、1500V区間の各務原線に乗り入れる為に、600形と880形(連接車)という 複電圧車が用意されている。 また、徹明町方面系統専用に運用される600V専用車として、 岐阜市内線の570形を改良した590形と、元札幌市電の870形(連接車)が存在している。 現在、870形の複電圧化改造が計画され、未冷房車の600形がそれに替わり引退する事 になると言う。
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