企 画

 自費出版とは本を作ることですからまず何の本を作るのかを明確にしましょう。

 では具体的にはどんな種類の自費出版があるのでしょうか。自分史・一族史・郷土史・詩集・句集・歌集・追悼

集・記念誌・画集・裁判記録などがあります。どんな目的でどんな種類の本を作るか自分のなかで整理しておき

ましょう。

 よい本を作るために下記の2点をクリアーにしておきましょう。

1. 本は表紙とたくさんのページをもっています。バラバラの体裁であればよい本とはいえません。

  本の内容によって字の組み方などが決まってきますので、それに沿って本を作り上げるようにしましょう。

2. 話題があちらこちらにとんでしまい、読みにくくなってしまうなどがないように注意しましょう。

 

原稿作り

 自費出版をするには当たり前ですが原稿が必要です。ここでいう原稿とは文章・写真・絵など本に入れるもの全

てです。見積りをとるまえにまず原稿を揃えて下さい。

 原稿の形態は特に決まっていません。手書き原稿、ワープロ原稿など、持ち込む形態に気を遣う必要はありま

せんが、読みやすい文字、順番がわかることは大切なことです。

 原稿は原稿用紙に○字○行でなどという形式にこだわる必要ありませんが、体裁を考えると、なるべく原稿の

字数を揃えることをおすすめします。(編集しやすいのでお安く出来ますし、読みやすい本になると思います。)

 足りない分、不都合な部分の追加や修正が終わったらもう一度原稿を最初から見直して下さい。私どもの仕

事は原稿を本という形に変化させることです。原稿の内容はいじりません。つまり原稿の出来によって出来上がり

の本の質がほとんど決まってしまうことになります。よく本を作り始めてから文章を見直そうという方がいらっしゃい

ますが、本を作り始めてからの文章変更作業は基本的には校正のみです。校正は原稿と体裁を整えた後のもの

が違わないかを確かめる作業です。文章を差しかえたりというような作業は校正ではなく、修正です。これは、製

作コストに跳ね返ってきます。校正用にでてきた紙面を原稿づくりのたたき台にすることは避けて下さい。

 文章に挿入する写真についても原稿にクリップでとめるなどして入れる場所、枚数を明確にしておいて下さい。

このとき絶対にセロハンテープやのりなどで写真を固定しないでください。大事な写真が痛んだり、私どもの作

業に支障が出ます。特に貴重な写真はビニール袋に入れるなどの配慮をして下さい。私どもは原稿の取扱いには

細心の注意を払っていますが、事故を防ぐためにお願いいたします。

 

見積り

 見積りを依頼する前に前提として、自費出版は多種多様で価格もまた多種多様である、ということを頭に入れて

おいてください。

 見積り方法には大きく分けて2つあります。

 1つ目はお客様からの条件をもとに価格を出す方法です。この場合、見積りに最低限必要な情報は、本のサイ

ズ、およそのページ数、部数、写真点数などです。私どもはこれらをもとに紙の種類、製本の形態などをご提案

し、お見積もり致します。

 2つ目はお客様の予算に応じてどんな本が出来るかご提案する方法です。

 この場合には、私どもにご予算、本の種類を伝えていただきます。これらをもとに、その予算内で可能な本のペ

ージ数、写真点数、部数などを私どもからご提示致します。

 本の装丁・内容の形態で価格は大きく変わりますので、できるだけ具体的な情報を私どもに伝えてください。

こんな本にしたいという見本をお持ちいただくと、より正確なお見積りが出来ると思います。

 原稿をお預かりした時点で最終的にお支払いしていただく金額のご提示が出来ます。

 

原稿入稿後の行程

 原稿が入稿された後、私どもはこんな風に本を作っていきます。

1.文字入力作業をする。(文字データ入稿の場合は必要ありません。)

2.組版作業。

3.表紙のデザイン。

4.校正をする。(組版したものが原稿と違っていないかチェックしていただきます。)

5.製版、刷版。(原稿をダイレクトに刷版する場合と、フィルム製版したものをPS刷版する方法があります。)

6.印刷。

7.製本。

8.納品。

 

文字入力・文字データ

 文字入力作業は非常に時間のかかる作業で、一番間違いの起きやすい作業でもあります。原稿は多種多様な

形で入稿されてきます。直筆、ワープロ出力などが主なものです。もしワープロもしくはパソコンのソフトを使って原

稿を書いたのならそれを文字データとして私どもに持ち込んで下さい。文字入力が不要になるので製作費が安くな

ります。このとき持ち込む文字データは事前に校正をしておいて下さい。またワープロで文字データを作った場

合には、DOSフォーマットし、DOSテキストとして保存して下さい。

 文字データをもとにして、編集・組版していきます。

 

校正

 校正作業とは原稿と組版されたものが一致しているかを確認する作業です。最近では直しが比較的簡単に

できるようになったためか、校正用にプリントされたものを原稿にしてしまう傾向があるようです。校正用にプリント

されたものは体裁も整っていますし字も綺麗ですので、気持ちはわかりますがこれをやると価格の上乗せにつな

がります。

 校正作業は基本的には2回ですが、直しが多い場合には3回以上する場合もあります。校正は重要でここで

違っていると印刷物にそのまま反映されてしまいます。2回目以降の校正はあくまでも前の校正で指示した場

所が直っているかの確認として使ってください。新しい文書を入れたりするとまた校正しなくてはならなくなってしま

います。

 

製版・刷版・印刷

 校正が終わると製版・刷版・印刷作業へと移ります。

 印刷方法には2種類あります。文字・イラストなどが主な内容で少部数の印刷物にはダイレクト印刷が最適で

す。写真などをきれいに印刷したい場合や部数の多い印刷物はフィルムを使うこと(オフセット印刷)をおすすめ

します。

 製版・刷版方法は、印刷方法の種類によって変わります。ダイレクト印刷は、原稿を直接刷版します。オフセット

印刷は、原稿をフィルム撮影(製版)し、アルミの版(PS版)に刷版します。ただしオフセット印刷の場合は、フィル

ムに出力しますし、アルミの版を使いますので、印刷代金が割高になります。私どもに原稿をお持ちいただいた際

にどちらの印刷方法にされるか決めていただきます。

 

製本

 印刷が終了すると製本の工程に入ります。

 製本には大きく分けて「上製本」と「並製本」があります。価格的には「上製本」の方が高くなります。ここでは簡単

に説明します。実際には見本を私どもでお見せします。

 上製本−ハードカバー(表紙が硬い・紙や布などが張ってある)丸い背の物と平面の背の物がある。表紙に布を

張る場合は、金・銀などの箔押しという方法を使います。

 並製本−本文よりも厚い紙を表紙にする。

 非常に簡単な説明ですが、ここでは上記のように理解してください。表紙が硬いか柔らかいか、それによって本

の印象はどうなるかという基準でいいと思います。実際に価格が高いから「上製本」がいいかというと、本を気軽に

読んでいただきたい場合には並製本の方が本の持つ表情が柔らかくなり効果的です。ただし、並製本と上製本で

は値段が格段に変わるということを理解しておいて下さい。

 製本の価格はオプションによって変わってきます。カバーをつけるか、しおりをつけるか、見返し(表紙の補強・装

飾)をつけるかなどです。私どもにお客様の持っているイメージをお話し下されば、ベストな提案をさせていただくこ

とが出来ると思います。 

 

簡単にご説明させていただきました。分からないことは、なんでもお問い合わせ下さい。

きっと良きアドバイスが出来ることと思います。

 

 

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