7.金曜日〜そこはガスホーンが渦巻く世界
ゆみこ>今日は金曜日のことだね。
きょんちゃん>移動はかなりスムースだったんじゃないかな。前日の予習のかいあって
ゆみこ>そうだね。前もってバスの時間も調べておいたし。
きょんちゃん>でもけっこう早いバスだったから朝辛かったかな。
ゆみこ>前の日の疲れがあったからねー。
ゆみこ>日記によると、朝7時半起床、8時朝食、8時45分にホテルを出た、って書いてある。
きょんちゃん>ドイツは朝寒いのね。昼は暑いだろうと思って上着もっていかなかったらすごく寒かった。
ゆみこ>確かに、朝はひんやりとしているよね。夏でも
きょんちゃん>ひんやりどころの騒ぎではなかったよ。
ゆみこ>そうだったっけ? そういえば、この日は朝雨だったみたいだから、かなりひんやりだったかも。雨降ると、一気に気温下がっちゃうから〜。
きょんちゃん>バスを降りて、サーキットに行く途中で、旗を棒にセットしたのよね
ゆみこ>クイックルワイ●ーの棒を日本から持ってきてもらったっけ、そういえば。
きょんちゃん>クイックルワイパーの棒だと組み立てられるから、と思って3セットか4セット持ってったのよ。そしたら、新型と旧型では型が違って繋げないことがその場でわかって、予定では1メートル20の棒が3本できるはずが2本しかできなかったのよ。残り一本は極端に短くなってしまって。
ゆみこ>そうだ。それで、きょんちゃんは棒を買い求めるべく旗売ってる出店に「棒を売って!」って聞いてたよね。
きょんちゃん>金曜日と土曜日に短い棒で過ごしてやっぱりそれでは辛いので日曜日に買った
ゆみこ>日曜日だったっけ。
きょんちゃん>うん。ホテルの部屋に棒持ち込んだ記憶がないから
ゆみこ>そういえばそうだね。
きょんちゃん>旗は、ゆみこがドイツ旗、私がカナダ旗、ダンナが自家製の中野くん旗を持ってきていて、これはテレビに映ってたね。
ゆみこ>そうそう。予選の時ね。>テレビに映ってた
きょんちゃん>私は旗に隠れておりました。トホホ。
ゆみこ>私はドイツ国旗をハタハタと振っていたわ。
きょんちゃん>それはシャレですかー!!>ドイツ国旗をハタハタと
きょんちゃん>それはそうとレースの初日だというのに、バスはそんなに混んでなかったね。
ゆみこ>11頃サーキットについて、フリー走行を見たんだよね。
きょんちゃん>時間は私あんまり憶えてないのよね。
ゆみこ>日記に書いてあった。
きょんちゃん>いつのまにそんなに詳しくつけてたの?
ゆみこ>夜寝る前。(笑)
きょんちゃん>ホッケンハイムの場合チケットは一枚だけで、それで3日間入場できるんだけど、各ブロックの入退場のチケットを一枚くれるのね。
ゆみこ>入退場のチケットというか、ブロックを出る時にブロック入場用の紙をくれるんだよね。再入場する時に、その紙を返す、という感じで。
きょんちゃん>ああ、そうだったか
ゆみこ>だから、鈴鹿みたいに、チケットを常に見せられる状態にしておく必要がないんだよね。最初の入場時にチェックしてもらったらもうチケットを見せる必要なくなるから。
きょんちゃん>いちおううれしがってチケットホルダーに入れておきましたが。
ゆみこ>チケットホルダーを首からさげてるドイツ人ってほとんどいなかったね。
きょんちゃん>私たちの座席は簡易スタンドの席で、森からでてすぐのとこだったんだけど、その日のフリー走行はけっこう荒れてたのか、けっこうスピンとかあった。行く前に、音がすごいよ、って聞いてたんだけど、想像したほどには大きくないなって思った。でも初めてF1マシンを直に見て嬉しかったなあ
ゆみこ>あ、そうか、初めてだったんだっけ。
きょんちゃん>ダンナも「フェラーリのマシンがテレビで見るよりも蛍光に近い。やっぱりカメラを通した時の色の変化を考えてあるんだなあ」と妙なところで感動してた
ゆみこ>そんなことを感動していたとは知らなかった〜。
きょんちゃん>ダンナは妙に色にうるさいのだ
きょんちゃん>ロケット花火が飛ぶとか、ホッケンハイムはぶっそうな噂を聞いてたんだけど、この日はそんなことはなくて。
ゆみこ>フリー走行だけだからねー。
きょんちゃん>午前、午後のフリー走行の間にお昼を食べたんだけど、メニューが少ないので悩むことがあまりなかったわ
ゆみこ>ソーセージが何種類かあっただけじゃなかった?
きょんちゃん>焼いたソーセージをパンにはさんだものと、切ったソーセージにカレー粉とケチャップをかけてパンを添えたものと、ゆみこの好きなハンバーグをはさんだパンと。それくらいだった。
ゆみこ>あ、けど売り切れだったんだ。>ハンバーグをはさんだパン
ゆみこ>焼いたソーセージをはさんだパン、っていうのはドイツでは定番。「ブラートヴルスト」と言う。この「ブラートヴルスト」の売店は駅とか街中によくあるよ。
きょんちゃん>ソーセージを売ってる屋台が、かなりアットホームで、一家総出でやってたのよね。
ゆみこ>そういえば、子供もおじいちゃんもせっせと働いていたわね〜。
きょんちゃん>おじいちゃんは動作がゆっくりなので、接客には向いてなかったかも。でももしホッケンの屋台でおじいちゃんがもたもたと接客していても、ゆっくり待ってあげてね。
きょんちゃん>食べた後、まだ少し時間があったから、おみやげものを見にいったのよね。
ゆみこ>サーキット内って、鈴鹿みたいに各チームのブースとかが連なってるわけじゃなくて、少〜ししかなかったよね。
きょんちゃん>うん。ホッケングッズみたいなのないかな?って思ったけど、なんか見当たらなかったし。
ゆみこ>マクラーレンのマシンが飾ってあったけど、これも鈴鹿みたいに手の届かない場所ではなく、腰くらいの高さの、マシーンよりちょっと大きめの大きさの台に乗ってるだけで。
きょんちゃん>鈴鹿とかみたいに、あっちこっちにブースがあって、って感じではなかったね。チームグッズ以外のおみやげものに関してはサーキットの外でもけっこういろいろあるよ。
ゆみこ>駅からサーキットへ向かう道に、いろいろ売店が出ててそこで結構売ってるね。シューマッハー関連のものばかりが(笑)
きょんちゃん>スタンドでの人気は、やはりシューマッハ兄弟が圧倒的だったね。
ゆみこ>ハッキネンも結構人気あったよー。フィンランド国旗も結構多かったし。
きょんちゃん>それに比べてかわいそうなのがフレンツェンで。
ゆみこ>フレンツェンの応援している人は少なかったねー。
きょんちゃん>シューマッハの時にはガスホーン鳴らしまくってても、フレンツェンが通ると、もったいないとばかりに静か。彼だってドイツ人なのに。
きょんちゃん>当時ウィンフィールドにいたんだけど、ウィンフィールドの帽子かぶっている人は、フレンツェンの応援ではなくて、ヴィルヌーヴの応援、とか・・・気の毒に
ゆみこ>かわいそうなフレンツェン・・・。
きょんちゃん>なんかドイツの観客席って、応援が極端だなあ、と思った
ゆみこ>極端といわれれば極端なような気もする。
きょんちゃん>なんとなく、レースじゃなくて、シューマッハの勝つ所を見に来てるんじゃないのかな、って印象を受けた。
ゆみこ>そりゃーそうよ。サーキットでの観戦ってそういうものだと思うわ。
きょんちゃん>だから、シューマッハが引退した後が心配だな、ってふと気になった。
ゆみこ>ラルフがいるから大丈夫でしょ。
きょんちゃん>いやぁ、なんとなくミハエルでないと駄目。ってムードがあるよ。
ゆみこ>だいぶラルフの人気も上がってきたようだよ。
きょんちゃん>まあでも、全体的に「お祭り」って感じはする。
ゆみこ>多分、イタリアなんかはホッケンよりもお祭り騒ぎかと思われる・・・。
きょんちゃん>年に一度レースをダシにキャンプしにきてる、って感じだな
ゆみこ>ドイツ人はキャンプ好きだからねー。
きょんちゃん>さて、金曜日はフリー走行の後に話の続きがあるんだけど、それは次回に。今日はここまで。
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