PANTHER U

 いぜんから作ろう作ろうと思っていたパンターU。
しかし、流石に発売されてかなり経つそのキットは、今のクオリティと比べると目を覆うものであった。
左のはパンターFであるが、シャープなモールド、合いの良さ等、新旧キットを並べると、その差は歴然である。
砲塔を乗っけてみたが、合いが悪く、素直にハマってくれなかった。
砲塔の形も、今の目で見てしまうと、どうしてもサイバーのパンターFのスリムな砲塔と比べてしまい、よりも幅広で、側面の装甲の傾斜がゆるく、前面装甲面積もシュマルトゥルムらしからぬイメージ。
正に前途多難が今目の前に存在していると言ったところでしょうか。
 とりあえず出来るところから始めようと、まずは車体の切り刻みから。
フェンダーはアベールの物を使うので、キットの物は切り離し。
後部も見せ場としたかったので、エンジン点検ハッチを開けるために切り離した。
まだこの時はリアパネルのレイアウトはパンターGと同じと思っていたので、作業はエンジンハッチ周りのパネルだけで済むと甘く考えていた。
どうせならエンジンパネルだけでなく、吸気グリルなども今の水準に上げたいという欲望が湧きあがり、結局すべて切り落とす事となった。
格子の貧弱さが我慢出来なかった、、、
エンジン点検ハッチ周りはTIGER MODEL DESIGNS No.16309
1/35 Panther G 後期型エンジンデッキセット(DML/TAM)を使用。
流石、寸法だけはどのメーカーもちゃんと出来ているお陰で、ドラゴンのパーツを切り取って別の物を使ってもぴったりと当てはまる。
20年以前のキットは見た目にカッコいいからといって、実際よりもデフォルメしたフォルムのキットが多くみられ、大昔のキットだったら、アフターパーツとのすり合わせが必要だったでしょうが、ドラゴンの到来、専門雑誌の出現などで、より正確なスケールモデルを求める世の中になり、メーカーのキットもアフターパーツも寸法の正確性が向上したお陰で、ディテールアップが楽になりました。
で、後ろを切っていて気が付いたのが、このファンの部分はムンスター博物館に現存する車両を見る限り、パンターの物ではなく、ティーガーUの物であることが解った為、このベンチレーターカバーはタミヤのティーガーUBの物を複製して使用する事となった。
見るからに貧弱な厚みの吸気グリルはサイバーのパンターFの物を複製して利用となった。