<すべてがFになる -THE PERFECT INSIDER-  森 博嗣  講談社>

  

 

 

「メフィスト賞」第1回受賞作

総合評価 ★★★★

完成 ★★★★

創造 ★★★★★

残留 ★★★★

衝撃 ★★★★

価値 ★★★★

鋭敏 ★★★★★

 

犀川&萌絵シリーズ第1作目ですね。実はこの本は面白い推理小説はないかなぁ〜と思い

インターネットのあるサイトで見た推理小説ランキングにちょこちょこと 森 博嗣の

名前があったのを憶えていて、たまたま覗いた古本屋で見つけていきなり読み始め小説。

実際書かれた順序としては4作目だったようですが、それをデビュー作に持ってきたとか・・・。

本人の出版エッセイ(森博嗣のミステリィ工作室)に書いてあるのでおそらく本当でしょう。

 

孤島での密室殺人と言うありがちっていうかベッタベタな設定なんですが、

理系ミステリと言われるだけあって、とってもシャープな感じですね。

もう専門用語がビシバシ出てくるし、コンピュータ関係が苦手な人は

わりと敬遠している人も多いかもしれませんが、幸いにも自分は理系だと思っているし、

コンピュータ関係もわりと強い方なので抵抗は全くありませんでしたが。

ただコンピュータの事がわからなくても十分に楽しむことは出来るとおもいます。

 

真賀田四季、犀川、萌絵がからむ会話が新鮮な空気を吸っているようで

妙に気持ちが良くて、直ぐに次の作品が読みたくなったのでした。

天才と接触できるすばらしき作品。

 


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