<チーズはどこえ消えた? -Who Moved My Cheese?- スペンサー・ジョンソン 扶桑社>
新聞、テレビ、ラジオ、雑誌で騒ぎに騒がれ、話題になったベストセラー。 スペンサー・ジョンソンと言えば名前ぐらいは聞いた事がある人も多いと思う。 でも、本当に名前を聞いた事があるぐらいなんもんで、実際はどんな人かは知らない。 有名な著書に「一分間マネジャー」(共著)などがある。これも名前ぐらいはきっと知っている。 でもそれだけ。 実は医学博士で心理学者らしいです。
そんな事はどうでもいい事で、本の内容だけど、とっても簡単です。 2匹のネズミ、スカッフとスカリー、2人の小人、ヘムとホーは「迷路」の中に住み、 「チーズ」を探して彷徨っているわけです、つまり私達の事です。 「チーズ」とは私達が求める仕事、家族、財産、健康・・・等、大事な物の事をあらわし、、 「迷路」とはチーズを追い求める場所で、社会、地域社会、家族・・・等をあらわしている。
つまりこの2匹と2人が迷路の中での暮らしを簡単な物語にしたものです。 本当にシンプルな物語でものの30分程度あれば読む事ができます。 とっても気軽な本です・・・・ので暇つぶしに買うのはオススメしません。
急激な変化を遂げる今の時代にぴったりの本です。 頭でわかっていてもなかなか行動はできなかもしれないが、ある選択を迫られたときに ちょっと思い出すだけで違うかもしれません。 本当にこの本には当たり前のことしか書かれていない。 そんなこと言われなくても知っているよ!と言いたくなるかもしれません。
でも実際はこの本に書かれている事はほとんどの人間に出来ていない事でもあるのです。
実はこの本が売れると同時に同じような本が何冊か出版されています。 だいたいこの手の本はろくでもないです。 ですが、この「チーズはどこへ消えた?」の言っている事がすべて正しいとは私は思えない。 とすれば、この本に対するアンチ本も一緒に読むとさらにいいかもしれません。
常に変化には敏感に変わり続けなければいけないと言うのがこの本の鉄則みたいなものですが、 変わる必要のない物や、変わらない方がいいもの等がもしかしたらあるかもしれない。 次に闇雲に進むだけではなく、じっくり分析したり考えたりするのも決して間違いではないような気がするのだ。
ただ、前に進んだ方がいいときの方が多いでしょうね。
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