<らせん -RASEN-  鈴木 光司  角川ホラー文庫>



総合評価 ★★★

完成 ★★★

創造 ★★★★

残留 ★★★

衝撃 ★★★

価値 ★★★★

鋭敏 ★★★

 

リングの続編。と言ってもリングと同時進行の作られたことは容易に想像できる。

でも、リングに比べると印象が薄い作品。

なにがいけないと言う訳じゃないのだけど、どうも小説全体に違和感を感じてしまう。

 

これもリングと同時に映画化されているが、映画リングにこりて

こちらは全くの無視・・・・山村貞子ホラーには基本的に興味がないんで。

 

この本はリングの続編であるにも関わらず、確実にリングとは異質の小説になっている。

筋は通っているが、リングを含めてのスケール感が狂っている感じだ。

そうスケールアウトしているのかな?

もちろんリング自体も非科学的なのだが(ホラーなのだからもちろんいいのだけど)、

らせんはさらに非科学的だ、続編で話しも繋がっているわけだし、ある程度の

スケール感は保って欲しかったなと言うのが個人的な希望。

 

科学的も要素もふんだんに使われてるのだが、もちろんわからない部分はあってもいいのだが、

話のつじつまを会わせるのに強引に専門知識有するような描写にした部分がちょっとあったような気がする。

 

結局のところ仕掛けはリングと同じなのだが。

らせんを読むと逆にリングがもの凄く馬鹿げた、虚しい小説になってしまう。

一つの作品としては面白いはずなのに、リングの続編という事で逆にガッカリした部分がおおいかな。

それは個人的にリングが好きだと言うことなか。

 

 


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