＜墜ちていく僕たち　-Falling Ropewalkers-　　森　博嗣　　集英社＞ 　 　　 総合評価　★★ 完成　★★★ 創造　★★★ 残留　★★ 衝撃　★★ 価値　★★ 鋭敏　★★ 　 予備知識なしで購入したので、ちょっと自分の想像していたモノとはかけ離れていたいたような気がする。 まず、長編だと思ってたし・・・実際は５編からなる短編集で。「小説すばる」に連載されたものを 集めたモノらしい。 短編の中でそれぞれ部分的には繋がったりもしているんですけどね。 相互干渉はしていないが、微妙にリンクしているといった感じかな。 　 内容はインスタントラーメンを食べると男が女に、女が男に性転換してしまうと言うファンタジーではないし、 ホラーでもないし、こう、なんか微妙な作品。 ミステリと言えばミステリかもしれないが、どーもな。 森先生の作品に見られる、切れがないんですよねー、はっきり言って期待はずれでした。 勝手に期待して、期待はずれとか言うのおかしいことこの上ないのだが・・・・。 　 文章構成は頭の中に浮かんだことを片っ端から書きつづったような文章で、脈略がない。 普段、こんなことばかり考えているのだろうか、森先生は。 何を意としていたのかは不明だけど、読みづらかったな、うん。 表現は面白い部分が多々あっていいんだけどね。 　 たまーに、違う感じのものを書きたかったのかもしれないが、森先生にはフィットしていないような気がする。 別にそれを決めるのは私じゃないと思うが、感想までに。