<塗仏の宴 -宴の始末-   京極 夏彦  講談社>



総合評価 ★★★★

完成 ★★★★★

創造 ★★★

残留 ★★★

衝撃 ★★★

価値 ★★★★

鋭敏 ★★★★



京極堂シリーズ7作目。

「塗仏の宴 -宴の支度-」と対をなす一冊で宴の始末はその下巻部分にあたる。

 

宴の支度で大まかな説明部分をすませこの「始末」で物語は完結する。

なんとなくいままでの作品に比べると大味な感じですね。

スケールばかり大きくなったような気がします。

 

逆に物語り自体はとってもシンプルで「絡新婦の理」に比べたらとても単純なシステムです。

また、大きな事件のわりには死人が少ないのも特徴です。

そしていままでと違うのは京極堂自身の事件になっていると言うこと。

今までにない京極堂が見られるのも必見、榎木津と京極堂の会話もいい感じだ。

 

いままでに比べで伏線のはりかたがやや雑だったような?

 

京極堂のライバルが登場し、そしてラストに対峙するという構図はゲームっぽいですね。

何かここでこのシリーズは終わってしまうのかな?なんて心配になっちゃいましたが、

最後の終わり方が完全に次を意識していましたね。

 

次作に期待。

 


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