<46番目の密室   有栖川有栖  講談社文庫>



総合評価 ★★★

完成 ★★★★

創造 ★★

残留 ★★

衝撃 ★★

価値 ★★★

鋭敏 ★★★



この本の著者と同名人物が作中に登場するというちょっと変わった作品だ。

実は2つのシリーズがあってひとつは有栖川有栖が学生であるものと、もうひとつは推理小説家であるもの。

46番目の密室は推理小説家の方のシリーズ第1作目だ。

 

どちらのシリーズもアリスは主人公の探偵役ではなく、助手といった雰囲気だ。

このシリーズで探偵役となるのは犯罪学者の火村英生。

普通の探偵役とは違った視点、切り口から事件を暴いていく。

 

アリスと火村の会話はたまに面白く、また関西弁が飛び出すのも面白い。

 

密室の方はそれほど新鮮なものでもなく、また複雑でもない。

全体としてはまったりとした面白さがある作品。

 


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