<海のある奈良に死す 有栖川有栖 角川文庫> 完成 ★★★★ 創造 ★★★★ 残留 ★★ 衝撃 ★★★ 価値 ★★★ 鋭敏 ★★★ 奈良県には海がないわけですが、その辺の謎を解きつつ、事件の真相に迫る。 「海のある奈良に行く」と言い残し、翌日、福井県で発見された被害者(同業者)と 最後に会話した関係者として有栖川有栖が調査を開始。 地理、歴史に加え、人魚、八尾比丘尼の伝説等が飛び出したりして今までの 作風とはやや違う感じで構成される。 変わらない部分のとして相変わらずのアリス&火村は健在。 旅行系ミステリに近い感じかな。 ただ、やっぱり小さくまとまっている感じです。 行動範囲は大きく広がったのだけども、その他の部分はやはり小さくおさめている。 サブのレギュラーメンバーが何人かほしいところかな?
有栖川有栖と火村英生のシリーズ。