<解体諸因   西澤 保彦  講談社文庫>



総合評価 ★★★★

完成 ★★★★

創造 ★★★

残留 ★★

衝撃 ★★★

価値 ★★★

鋭敏 ★★★★★



9つの短編で構成されるバラバラ殺人事件をあつかった作品。

もう、とにかくバラバラに関わるものを集め、そのバラバラにされた理由を検討する。

全ての謎を死体から推理する事か始めるあたらしいパターンの推理小説だ。

 

とにかくバラバラの種類が多く、また推理劇も飽きさせない工夫が随所にみられる。

意外なほどにグロテスクな感じはなく、サッパリしている。

あくまでもバラバラにされなければならなかった要因をさぐるわけだ。

 

話自体も短くコンパクトに纏まっているので読みやすい。

逆に話が軽すぎるために印象度はどれも今ひとつかな?

 


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