<パリ発殺人列車   西村京太郎  講談社>



総合評価 ★★

完成 ★★★

創造 ★★

残留 ★★

衝撃 ★★★

価値 ★★

鋭敏 ★★


推理小説の大御所西村京太郎の十津川警部シリーズ。

世界警察会議に十津川警部らが招待され、その帰りのパリ行きTGV(新幹線)の

車内で殺人事件がおこる。

パリと東京を結ぶ国際版のトラベルミステリー。

 

うーん、車内のと言うことになると恐ろしいほど登場する人物も殺人方法も限定されてしまう。

そんな中で不可解な事件が起こると、どうしても非現実的なトリックに頼りがちになる。

この本は実際非現実的トリックではないのだが、ある意味それよりもたちの悪いトリック(結果)

だったような気がする。

 

読み物としては面白い一面も見せるが、推理小説としては完全ボツだと思う。

もちろん、完全に個人的な意見であるが。

 


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